Q.私の代わりに、母が会社説明会に参加してもいいですか?

<第3回>文 篠原真喜子

A.なしです!! ありえません!
 私がMCをしている「朝日就職フェア」は、就活生本人のための就活講座ですが、子どもの代わりに親御さんが会場にいらっしゃってお断りすることがたびたびあります。親子で参加できる就活イベントもありますが、就活生を対象にしているセミナーや説明会に、親御さんが行くのはやめたほうがいいです。

 「本当? そんな人いるの?」と思えた人は大丈夫。でも、このように親御さんが就活に関わりすぎてしまうケース、結構多いんですよ。

・熱を出した子どもの代わりに親が企業に欠席の連絡をする
・就活スケジュールが重なって企業説明会に参加できないからと、代わりに親が会場に来る
・模擬面接やES対策講座に親がついてきて、親がすぐわきで見守る

 こんな学生を採用担当者が見たら、どう感じるでしょうか? 「この学生は自立が出来ていないんだな」「過保護な環境で育ったのかな」と、マイナス評価をすると思います。当然、その学生を採用することもためらうのではないかと思います。

 これまで受験も親と一緒に乗り越えてきたし……、親のサポートがあると何かと助かるし……と思う人もいるかもしれません。その気持ちはわかります。親御さんとしても、なんとか子どもの力になりたいと思ってのことだと思います。けれど、就活においては、親御さんが前面に出てくるのはNG! もし親御さんがあれこれ動いてくれようとしたら、勇気を出して断りましょう。逆に、つい親御さんに頼りたくなってしまう自分がいたら「親が出るのはマイナス評価!」と唱えてみて。親御さんには“後方支援”に徹してもらいましょう!

 私がこれまでに見た、素敵な“後方支援”をご紹介します! 就活は一人で乗り切るのは大変だけれど、こんなふうにサポートしてくれたらありがたいですよね。これは!と思うことがあったら、まねしてみてください。(^^)

・父が志望企業で働く知人を紹介してくれた。大学のOB名簿では見つけられなかったのでありがたかった!(運輸内定Kさん)
・志望業界に関する新聞記事を一緒に集めてくれた! お陰で企業研究がはかどりました。(エアライン内定Mさん)
・父が毎日、新聞記事を一つ切って、箱に入れてくれていた。たまに付箋(ふせん)メモ付き。実は、それを読むのが就活中の楽しみだった。(メーカー内定Hくん)
・ESの添削をしてもらった。面接担当者目線のアドバイスが役立った。お父さんやるな!と思った。(地銀内定Hさん)
・就活期間中だけ“プリンセス契約”を結んだ。“プリンセス契約”とは、自転車で10分かかる最寄り駅まで送迎をしてもらうこと。就活中は疲れるので助かった。(マスコミ内定Sさん)
・就活中だけ仕送りを1万円増やしてくれた。金銭的援助がやっぱり一番ありがたい! お母さんありがとう。(マスコミ内定Sさん)

 このコラムを読んでくれている就活生の中には、頼りたくても親御さんを頼れない方もいるかもしれません。そういうときは、あなたの先輩や先生などまわりの大人を頼ってみて。きっとあなたの力になってくれると思います。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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