Q.OB・OG訪問をする際の注意点は? 好印象を残す方法は?

<第8回> 文 篠原真喜子

 前編では、「OB・OGの見つけ方」をレクチャーしました。後編は、失敗しないOB・OG訪問の方法です。

 さて、OB・OGが見つかり、お会いする日も決まった。採用に関係ないし、とりあえずさくっと会ってこようと、軽く考えている人はいませんか。ダメダメ! 気軽にお茶する気持ちで会いに行くのはおすすめしません。

 就活生にはあまり知らされていませんが、訪問を受けた社員が「OB・OG訪問シート」を記入して人事部に提出し、その結果を採用試験に反映させている企業もあるという話を、毎年複数の内定者から聞いています。びっくりですよね。そこまでシステム化されていなくても、人事部の同期と社内ですれ違った際、「この前、OB訪問を受けた○×大学の○△さんは、優秀でいい子だったよ!」(その逆も)、なんて話になるのはよくあること。油断は禁物ですよ。

 ならどうすればいいの? 失礼があったらどうしよう、初めてお会いする先輩と向き合って何を話せばいいのだろう、と不安になる人もいると思いますが大丈夫。ちょっとしたコツをお教えします。

ポイント☝
①企業HPや会社案内はしっかり目を通し、基本的なことは頭に入れておく
 準備ゼロでOB・OG訪問をするのは、絶対にNG。「御社にはどんなお仕事(部署)があるのですか?」「勤務地はどこですか?」など、会社案内を読めばすぐにわかるような質問をするのはマナー違反です。

②質問リストを作っておく。質問は10個以上
 OB・OG訪問は、1時間程度お時間をいただけることがほとんどです。慣れないうちは、1時間も社会人の先輩と話をするって難しいですよね。せっかく時間をつくっていただいたのに、その場で質問が思い浮かばず、沈黙が続いてしまい大失敗……とならないよう、10個以上は質問を考えておきましょう。

 企業について調べる中で疑問に思ったこと、もっと知りたいと思ったこと、先輩自身の仕事に対する思いや働き方について質問してみるのもいいですね。プライベートな質問をする際は、失礼な内容にならないように気をつけて!

③訪問前日には、リマインドメールをお送りし、質問リストをあらかじめ送付しておく。ESを添削してもらいたい場合も事前に送付しておくとgood!
 待ち合わせの場所や時間を改めて確認しておきましょう。聞きたいことを伝えておくことで先輩も準備ができます。限られた訪問時間を有効活用でき、より深いお話を聞けるかもしれませんよ。

④訪問当日は、スーツで。質問リストやESは、お相手の分もプリントアウトして持参
 採用試験に行くときと同じ気持ちで、身だしなみは整えて行きましょう。書類は先輩の分もプリントアウトしていくなどの気配りができると、さらに印象アップです。入社してからも、事前に連絡をして、調べて、かつ相手の立場に立って仕事ができる人なんだな、と思ってもらえます。

⑤お礼のメールはその日のうちに
 メールは件名、簡単な挨拶(あいさつ)、署名などを入れた、ビジネスマナーにのっとったものに。先輩の話から学んだことを一言入れるのも忘れずに。

 OB・OG訪問を受ける先輩社員は、採用担当者ではなくても、「この子が後輩になるかもしれない」と、温かくも少々厳しい目で見ています。上記のポイントを実践して、好印象を残してくださいね。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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