Q.手書きエントリーシート(ES)に修正テープを使うのはアリ? 消せるペンを使ってもよい?

<第9回> 文 篠原真喜子

 すっかり春になり、就活もいよいよ中盤に差し掛かってきました。4月はエントリーシート(ES)提出のピークですから、締め切りに追われている人も多いのでは? 1社でも時間がかかるのに、何社もの締め切りが重なると大変ですよね。

 先日、OG訪問に訪れた就活生Sさんがこんなことを言っていました。「出力して紙に手書きで仕上げるESに苦戦しています。パソコンで書くのに比べて、手書きのESは大変だし、やたらと時間がかかってしまって……。書き間違えたら、修正テープを使っても問題ないですか?」

 一昔前は、手書きのESがほとんどでしたが、ここ3年ほどでWEB経由で提出するESが一気に増えました。2018年卒の人気企業約230社のESを調査したところ、なんと7割以上がWEB ESでした。採用担当者にとって、見やすさや管理のしやすさが手書きのESよりよいのかもしれません。皆さんにとっても、何度も書き直せて、コピー&ペーストもできて、短時間で作成可能なWEB ESは便利ですよね。慣れてしまうと、紙のESは大変と感じる人が多いのもわかります。

 さて、紙のES作成中に書き間違えてしまった時、修正テープを使うのはアリ? という質問ですが、答えは、NO! 修正テープを使ったら必ず落ちるということはありませんが、ESは企業に自分を評価してもらうための“最重要書類”。修正テープなどは使わず、完璧な状態のものを用意しましょう。ようやく全部書き上げた! という時に誤字脱字を見つけたら。「一カ所だけだし修正テープを使いたい……」と思う気持ちもわかりますが、そこはグッと耐えて、もう一度書き直しましょう。

 修正テープがダメなら、消せるペンを使えばいいんじゃない? と思った人はいませんか。ESは正式書類ですから、消せるペンで書いてはいけません。消せるペンを販売している文具メーカーのWEBサイトの該当商品には、「証書類・宛名など消えてはいけないものには使用しないでください」という内容の注意がしっかりと書かれています。同様に、面接の交通費をいただいた際の領収書や内定承諾のサインに消せるペンを使うのもNGですから、気をつけてください。

 手書きESで思い出すのは、この4月にJALに入社したMさんのES。初めてESを見せてもらった時、私、感激したんです。丁寧な文字で、詰め込みすぎず、改行の場所にも気を配っていて、とても読みやすく書かれていました。読んでくださる人の立場に立って、心を込めて一文字一文字丁寧に書かれているのが、一目でわかりました。Mさんに聞くと、納得のいくESを仕上げるために清書だけで30回以上したそうです。「常にお相手の立場に立って考えられる」という自分の長所をESでも伝えたかったと。さすがです。WEB ESに比べると、手書きESはちょっと大変だけれど、WEB全盛の時代にあえて手書きESにこだわる会社にも、何かしらの思いや考えがあるのでしょう。

 志望企業への思いや熱意を文字に乗せて、全力で書いてみてください! 応援しています。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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