Q.エントリーシート(ES)の通過率が悪く、悩んでいます。どうしたらいいでしょう?

<第12回> 文 篠原真喜子

 就活の進み具合はいかがですか。ESを書いて、面接を受ける日々だと思います。最終面接に進んでいる人、すでに内定をもらっている人もいるかもしれません。周りの人の状況が気になる時期ですが、まずは自分。やるべきことをやって、一つひとつクリアしていきましょう。

 さて、先日、こんな質問をいただきました。「ESの通過率が悪く、悩んでいます」というお悩みです。たしかに、この時期にESの通過率が悪いと焦りますよね。ESの完成度を高めるためにやるべきことはたくさんあるのですが、一番おススメしたいのは、書き上げたESをいろいろな人に添削してもらうこと。

 大学のキャリアセンターやゼミの先生、先輩内定者、アルバイト先の先輩や友人、知人、それから就活エージェントの添削サービスを使うのも手です。人に見てもらうことで、自分一人で書いていたときには気づかなかったことをアドバイスしてもらえると思います。私がこう言うと、「ESを見せるのが恥ずかしい」という人がたまにいますが、ちょっと待って。人に見せるのが恥ずかしいようなESを志望企業の採用担当者に見せるほうがずっと恥ずかしいです! 勇気を出して、添削してもらいましょう。

 ES添削をしてもらってよかったという内定者の声をいくつかご紹介しますね。

◎自分の伝えたいことが全く伝わっていないことに気づいた
 エアラインのCA(キャビンアテンダント)内定者や3年間一緒に働いたアルバイト先の先輩、航空業界のことを全く知らない男性の友人、顔見知り程度の知人などいろいろな立場の人にESを見てもらいました。すると、例えば部活のエピソードについて、「部活名が書いていないからわからない」「カフェのバイトってどこのこと?」などの指摘が。肝心な言葉が抜けていたり、表現がわかりにくかったりして、自分の言いたいことが伝わっていないことに気づきました。(エアライン(CA)、メガバンク内定Cさん)

◎ESを書いたらLINEで共有。親友たちと助け合った
 大学の親友2人とESを書くたびに写真を撮ってLINEにあげ、読み合っていました。ESを他人に読んでもらうと直すべきところがわかってよかったです。私のことをよく知っている人に見てもらうと、私が言いたいことを言語化してくれたり、「あのネタのほうが面白いよ」とアドバイスをもらえたりして、とても助けられました!(エアライン(総合職)、ホテル、運輸内定Yさん)

◎英語は得意だけど……日本語力が弱いことに気づいた
 インターンシップのESが全く通過せず、このままではまずいと思い、大学の先輩に見てもらいました。すると、「全然意味がわからない! 日本語がおかしい」と厳しいコメントが。高校は国際科で、大学も国際教養学部。さらに就活直前まで留学していたこともあって日本語力が弱すぎたんだと思います。そこで、朝日新聞の天声人語を読んで文章力を上げる努力をしました。何度も何度もESを書き直した結果、本選考のESで落とされることはほとんどありませんでした。(メーカー、大手インターネット内定Kさん)

◎自分が面白いと思うことと、人が面白いと思うことは違った
 自分がいいと思うことと、人がいいと思うことは違います。人に見てもらうことで新たな気づきがあるはずです。私はESを現役社員の方、内定者、マスコミ志望の友人、全くマスコミに関係ない社会人の方など、15人以上の方々に見てもらいました。自分のESを見てもらうのは少し恥ずかしいですし、否定されたときのショックは大きいですが、やってよかったです。(マスコミ内定Hさん)

 締め切りまでに書き上げるだけでも大変かもしれませんが、通過しないのであれば何か手を打たなければ前には進みません。時間をやりくりして勇気を出して、人にESを見てもらうようにしましょう。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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