Q.面接の最後にある「逆質問」が怖いです。どんなことを聞けばいいですか?

<第14回> 文 篠原真喜子

 「当社に何か質問はありますか?」。面接の最後に、必ずといっていいほど待ち受けているこの質問。いわゆる「逆質問」ですね。みなさんは、どんなことを質問していますか? 「質問が思い浮かばない」「何を聞けばいいんだろう?」と戸惑った経験がある人も多いのではないでしょうか。

 先日、就活相談に来た学生は、「質問が思い浮かばず、とっさに『やりがいは何ですか?』と聞いたら、面接担当者は『やりがいを聞かれるのは、今日3回目』と冷ややかな反応でした。たぶん落ちたと思います……。逆質問恐怖症になりそうです」と、ショックを隠し切れない様子。うーん、気持ちはわかりますが、逆質問はきちんと準備さえしておけば決して難しくはありません。むしろ自分自身をアピールし、他の就活生と差をつけるチャンスです。今回は、逆質問の目的と内定に近づく質問の仕方をお教えします。

まずは、逆質問の目的から。

○熱意、志望度のチェック
 面接担当者が逆質問をする一番の理由は、志望度をチェックしたいから。複数の企業を受験していても、本気で自社を受けてくれているのなら、事前にしっかり準備をしてくるだろう、質問したいことがたくさんあるだろうと考えるのです。

○面接担当者と円滑にコミュニケーションがとれるかチェック
 あまりにも突飛な質問やプライベートすぎる質問をしてくるなど、面接の場にそぐわない質問をする人がたまにいます。そういった場合は、この学生は空気を読むのが苦手なのかな? 取引先でも不用意な発言をするのでは? と判断される可能性があります。

○「面接で自分の話をきちんと聞いてもらえた」という納得感を持ってほしい、という場合もあり
 受験者も企業にとっては、自社に好意を持ってくれている大切なお客様。面接でしっかり話を聞いてもらった、自分の言いたいことを伝えられた、と納得感を持って帰宅してもらうために、逆質問タイムを設けていることもあります。

続いて、内定者の成功例です。

○羽田空港の国内線ターミナルでグランドスタッフとして働く○○様の新聞記事を拝見しました。安全性と定刻出発、さらにはお客様の快適性にも心を配るところが素晴らしいと思ったのですが、○○様(面接担当者のお名前)が、日頃の業務で気をつけていることはございますか?(エアライン内定Sさん)

○御社が、国産サーモンの養殖事業に乗り出すという新聞記事を拝見しました。私は、入社後、食料部門の仕事に携わりたいと考えております。この新事業についてご存じでしたら詳しく教えていただけますか。(商社一般職内定Kさん)

○御社の○○様、○○様、○○様にOB訪問させていただきました。皆様、社内表彰を受けたことがあると伺いました。御社で活躍している方々に共通するポイントがあれば教えてください。(IT系内定Nさん)

⇒新聞記事、OB訪問などでしっかり企業研究していることをアピール。ありきたりなことを聞かず、その人ならではの具体的な質問でGOOD!

NG例
・有給休暇は何日ありますか?
・一般職とエリア総合職は併願できますか?
・ビジネス部門にはどんな職種がありますか?
・福利厚生にはどんなものがありますか?
⇒会社のWEBサイトや説明会などで既に会社側が提示していることや、自分で調べればすぐにわかるような質問はNG!

・有給休暇の取得率はどれくらいですか?
・残業は多いですか?
⇒給与や休日などの待遇は仕事を選ぶ上で重要なポイントですが、逆質問では要注意。待遇面だけを質問すると、「仕事内容や会社への興味関心が薄いのかな?」とマイナスに捉えられてしまう可能性があります。

・特にありません。
⇒何も質問しないのはNG! 採用担当者に、「自社に興味がなさそう」と思われてしまうかも。本気で受験していたら、事前に調べたり、説明を聞く中で何か疑問点がでてきますよね。

 いかがでしょうか。逆質問の目的を理解した上で、三つくらい質問を用意してから面接に臨みましょう。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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