6月1日を不安いっぱいで迎える人へのエール!

<第15回> 文 篠原真喜子

 今週、立て続けに3人の学生から同じようなお悩み相談を受けました。まとめるとこんな内容です。「周りは内定をもらっているなか、まだ一つもありません。先週は最終面接で○社落ちました。ここ数週間はほとんど休みがなく、体も疲れています」「やるべきことはたくさんあるし、自分が休んでいる間に選考が進む人もいると考えると、不安と焦りから休むこともできません」「面接が心配で毎日おなかが痛いです。気持ちがおかしくなりそうです」

 大丈夫ですか? 就活って、大変ですよね。苦労してESを書いて、面接では自分の思いをなんとか言葉にして伝え、さぁ、これで内定! と、思ったところに届くお祈りメール。ショックですよね。そんなことが続いたら、つらくないはずはありません。

 私も、(といっても就活していたのは10年以上前ですが💦)就活つらかったなぁと思いながら、彼女たちのメールを読んでいました。私が就活中もっともつらかったのは、大学4年の4月ごろ。当時の私は、アナウンサーになりたくて、周りのみんなよりずいぶん早く、大学2年の秋から準備をしていました。スクール・証明写真・新聞・参考書など、大学4年になるころにはかなりの時間とお金を使っていたのに、全然受からない。私よりずっと後にアナウンサー就活を始めたかわいい子が、どんどん受かっていく悔しさ。一緒に就活していた友人が内定をもらったと聞けば、喜びより妬(ねた)ましい気持ちさえ湧いてきて……。寒かった冬が終わり、温かい日差しに大好きな桜の花が咲き始める4月が私は大好きだったのに、もうそれさえつらくて、満開の桜を見ながら泣きました(今となっては笑い話です)。

 でも、そんな状況を変えられるのも、結局は自分しかいないんだ、へこんで泣いて布団にもぐっている時間があったら1枚でも多くのESを書こう、と自らに言い聞かせ、立ち上がったのを覚えています。つらかったけれど。不安だったけど、でも、その不安な気持ちは自らの努力でしか払拭(ふっしょく)できない、と私は思ったので。

 よく、「リフレッシュする方法は何ですか?」と聞かれることがあります。でも、私は、カラオケに行っても、おいしいご飯を食べに行っても、友達とおしゃべりをしても、完全にリフレッシュすることなんてできませんでした。もちろん、多少の気分転換にはなったけれど、楽しい時間に身を置くことでもっと苦しくなることもありました。だから、ただひたすらにESを書いて、受験企業の研究をしました。

 「落ちるには理由がある」「ダメな理由がある」と考えて、これまでの自分の何がダメだったのか徹底的に考えました。それまで、人から自分のダメなところを指摘されると、つい「でも……」と言い返したくなっていた自分がいましたが、そういう自分も改めました。自己PRと志望動機を練り直し、面接で会ったすごい学生がいたらそれをまねて、誰にも負けないと思えるくらい企業研究をしました。自分の力じゃ無理だ、と思ったときには内定者や社会人の先輩の力も借りました。面接会場に入る直前や面接が終わったあとに「ああ、これをやっておけばよかった」っていう後悔や不安要素を一つずつ潰していきました。

 そこまでしたら、もうなんか怖いものがなくなってきたんです。これだけやったんだから、って。面接室のドアを開けるとき、「やれることは全てやった! これで落ちるなら、この会社は合ってないんだ」って割りきれるようになったら、自然と内定がもらえるようになりました。

 最終面接落ちが続いたり、周りが内定をもらうなか、自分だけもらえずにいたりすると、全否定されたような気持ちになることもあるかもしれません。でも、それは違います。決してそんなことはありません。いよいよ面接解禁日がやってきます。第1志望企業の面接が控えている人もいると思います。面接室のドアを自信を持ってノックできるように、あともうひと頑張りしてみてください。とはいえ、頑張りすぎは禁物ですから、ほどよい休息も忘れずに。応援しています!

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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