アナウンサー受験で超重要! ESに貼る写真の撮り方・選び方! 徹底解説【最新版】

<第63回> 文 国家資格キャリアコンサルタント 篠原真喜子

「アナウンサーのESが全く通らない!(泣)どうしたらいいのでしょう」
「ESが通らず、会ってももらえません。アナ受験ESに貼る写真の選び方を教えてほしい」

 アナウンススクールで学生さんの指導をしていると、ES落ちが続き「私にはアナウンサーは無理なのかも」と自信喪失しそうになっている学生によく出会います。写真をたくさん撮って、志望動機や自己PRを書いて、何日もかけて作成したESが通らないとショックですよね。そこで、今回は、アナ就活で一番悩む人が多い「写真の撮り方・選び方」について考えてみたいと思います。

ESが通過しない場合は、まずは写真を変える

中国放送のアナウンサー、田村友里さんのES。写真を徹底研究し、内容にもこだわり抜いたES。通過率が50%ぐらいにアップしたそう ※本人提供
中国放送のアナウンサー、田村友里さんのES。写真を徹底研究し、内容にもこだわり抜いたES。通過率が50%ぐらいにアップしたそう ※本人提供

 アナウンサーのESは、写真が超重要です。写真(つまり顔)だけで選ぶわけではありませんが、アナウンサーという仕事の特性上、顔とスタイルが重要なポイントであることは間違いありません。特に、キー局のESはその傾向が顕著で、ES記入欄のうち、8割以上が写真ということもあります。枚数でいうと、証明写真に加え、スナップ写真(6枚)など、最大で7枚の写真を求められます。さらにスナップ写真には、全身写真、バストアップ写真、真剣な表情、はじける笑顔、歯が見える笑顔などの指定がある場合さえあります。つまり、これらの写真の出来がES合否に大きく影響してくるわけです。
 キー局や基幹局(大阪、名古屋、福岡、札幌、広島、宮城の大都市圏の局)に比べて、地方局では、写真より文章記入欄の割合が多くなり、写真を貼る枚数が減ってきますが、写真が重要であることには変わりません。

アナESは、写真が合否を左右する!

 先日、あるテレビ局の採用担当経験者と話をしたところ、なんと「ESは、まず写真を見て合否を決めてしまう。時間にすると2~3秒。写真が悪ければ、中身は読まないことも多い」とのこと! 最近では、一次選考をESと自己PRなどの動画課題のセットにしていることも多いですが、数百人以上の受験者がいる局の場合は、「まずES(の写真)で合否を決める→合格者のみ動画をチェック→面接に呼ぶ人を決める」という流れが多いそうです。
 つまり、ESで落選してしまうと、せっかく撮影した自己PR動画を見てもらえていないケースもあるというのです。もちろん逆もありますし、自己RP動画は全て見ているという局も多いですから、この限りではありません。これを聞くといかにESの写真が重要か、理解できますよね。
 では、通過する、魅力的な写真を撮るにはどうしたらよいのでしょう。

魅力的な写真を撮るための重要ポイント

東北放送のアナウンサーに内定した三浦菜摘さんのES。面接の合間をぬって作成した大量のES。アナの採用があったテレビ局すべてに提出したそう ※本人提供
東北放送のアナウンサーに内定した三浦菜摘さんのES。面接の合間をぬって作成した大量のES。アナの採用があったテレビ局すべてに提出したそう ※本人提供

<1>早くから撮り始める、普段から撮る

 一番良いのは、“アナウンサー受験のための写真”ではなく、普段たまたま撮った良い写真! ですから、アナウンサーを目指すのであれば、普段からカメラを持ち歩き(スマホでもOK)、早い時期から写真を撮りためておきましょう。その際、一人で映っている写真を意識的に撮ることを忘れずに! 魅力的な表情で撮れている写真であれば、友人と一緒に写っている写真をトリミングして使うこともできますが、アナウンサーESに貼る写真は、基本、自分一人で映っているものになるからです。

<2>奇跡の1枚が撮れるまで、たくさん撮る!

 とはいえ、このコラムを読んでいる3年生は、いますぐアナウンサー受験用の写真が必要です。いい写真が撮れなくて悩んでいる人も多いと思います。私が考える一番の解決策は、時間がなくても(遠回りのようですが)たくさん撮ること。表情やポーズを研究しながら、服装やシーンを変えながら、たくさん撮ってみてください。私は、これまで100枚撮ってその中から1枚使える写真を選ぶ、と教えてきましたが、2020卒の内定者は、「500枚撮って奇跡の1枚を使った」「一眼レフカメラを買って5000枚以上撮影した」という人もいて、そこまでしたのか! と感心しました。

<3>自然な表情で、かつ盛れている写真を目指す

 写真と実物にギャップがありすぎるのはおススメしません。けれど、「写真うつりがいいね!」「この写真、盛れているね!」と思われるくらいでちょうどいいです。そして、繰り返しますが、たとえアナ受験用に撮影した写真であっても、そうは見えない自然な写真がベスト。鏡に向かって表情をつくる練習をしたり、きれいに映る角度やスタイルよく見える服装を研究したりして、自然な表情で、かつ盛れている写真を目指しましょう。
 ただ、自然な写真というと、テニスをして汗だくで 化粧も落ちているような写真や、テニスプレー中に、歯を食いしばってボールを追いかけているような真剣過ぎる表情の写真を貼ってくる人がいますが、それは違います! 局から、真剣な表情の写真、はじける笑顔の写真という指定があっても、表情が崩れすぎず、真剣だけれど写りがいい、はじける笑顔だけれど盛れている写真が望ましいです。

<4>全部同じキメ顔はNG! 表情にこだわる

 採用担当者が見たいのは「様々な表情」です。複数枚の写真を貼る場合、撮影シーンは違っても、どれも同じような表情になってしまっている人がいます。写真に撮られ慣れてきたころに陥りやすい失敗で、「全部同じキメ顔」なんですよね。それはとても残念! 思いっきりの笑顔、真剣な表情などバリエーション豊かな写真を心がけましょう。

<5>シーンにこだわって撮る

 写真を撮るシーンにもこだわりましょう。アルバイト、サークル、ゼミ、趣味、特技など、自分がアピールしたいことを表す写真がいいですね。写真をきっかけに面接担当者と話が弾むように、アルバイト先やゼミの研究室、趣味に取り組んでいる姿など、シーンにこだわって撮影してみましょう。

アナウンサーESの通過率をあげるポイント

学生時代にAbemaTVのキャスターを務めたこともある土井菜摘さんが仕上げたアナウンサーインターンのES。完成まで10回以上書き直したそう ※本人提供
学生時代にAbemaTVのキャスターを務めたこともある土井菜摘さんが仕上げたアナウンサーインターンのES。完成まで10回以上書き直したそう ※本人提供

<1>ESに貼る写真は、人に選んでもらう

 写真は、自分だけで決めず、友人・知人にも相談して選びましょう。特に採用担当者と同じ世代の人に選んでもらうのもおススメです。自分が好きな表情と、人が見て魅力的だと思う表情は違うことが多いからです。また、世代によって好まれる表情もちがいます。写真を見せるのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、受かるESのためにできることはすべてやってみましょう。

<2>ESの構図も工夫する

 アナウンサーESに写真を貼る際、写真を最もポピュラーなサイズL版にプリントアウトして貼るだけの場合もあれば、A4サイズの無地の用紙(自由記述欄)に、「あなたを魅力的に表す写真4枚を使って、自分をアピールしてください」というような指定がある場合も多いです。その際は、レイアウトにもこだわりましょう。無地のスペースに、写真+文字で書くわけですが、写真は、顔がよくわかるものを大きめに配置してくださいね。A4用紙であれば、7割以上を写真が占めていることが目安です。写真より文字の分量が多い人がいますが、それは見当違い。何度も言いますが、採用担当者がみたいのは「表情」です! それがしっかりわかるように、写真を配置するのがポイントです。

 いかがでしょうか。ESに貼る写真は、アナウンサー就活では避けては通れないものです。写真の選び方一つで通過率はグッと変わってきます。とにかくたくさん撮って、とびっきりの写真を選んで自分の魅力をアピールしてください。

▶アナウンサー内定の秘訣を公開。「内定者インタビュー」はこちらから!
【アナウンサーに内定】 内定者インタビュー 打席に立ち続けて勝ち取った、念願のアナウンサーに内定
【テレビ局に内定】 内定者インタビュー「アナウンサー惨敗から念願の放送局へ」
【アナウンサーに内定】 内定者インタビュー「70社受け続けてつかんだ、念願のアナ職」
【総合商社一般職に内定】 内定者インタビュー「アナ志望から一転、短期決戦で商社内定へ」

▶アナ受験のコラムはこちらから!
先輩たちの「失敗談」から学ぶ! <アナ受験編>
「自己PR動画選考を突破するコツは? プロが徹底解説【最新版】」

※2018年7月11日の記事を最新版にアップデートしたものです。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

この記事をシェア