Q.「インターンシップには行かなくても平気だよ」と先輩内定者に言われました。本当に行かなくても大丈夫ですか?

<第21回> 文 篠原真喜子

 こんにちは、就活キャリアアドバイザーの篠原です。夏休みが終わり、就活を意識し始めた人が多いのか、秋・冬インターンに向けての質問をいただくことが増えてきました。先日、立て続けに数人の学生から聞かれた質問は、こちら。

 「インターンシップには行かなくても平気だよ、と先輩に言われたのですが、本当に行かなくても大丈夫ですか?」
 「インターンシップって別に行かなくても問題ないですよね」

 という質問です。みなさん、どう思いますか? インターンシップに行くべきか……。誰もが一度は抱く不安だと思います。「行かなくてもいいなら、行かずにすませたい、正直めんどくさい!」。こんなふうに思っている人もいるかもしれません。

インターンには行かなくていい?

 たしかに、行ったからといって内定がもらえるとは限りません。逆に、インターンに行っていなくても内定をもらうケースもありますよね? だとすると、やっぱり内定には関係なさそうだから、行かなくていい? そう結論づけるのは、ちょっと待って。行かないなんてもったいない! ぜひ参加してほしいと思います。

 私の経験上、インターンに参加することが就活に有利になることはあっても、不利になることはほぼありません。自己理解も企業・仕事理解も進みますし、社員さんとのネットワークもできます。同じ業界を目指す仲間にも出会えるかもしれません。ですから、迷っているくらいなら、参加してみてください。実際、早いうちから積極的にインターンに参加した人ほど、最終的に自分が納得いく内定を手に入れていることが多いと感じています。

インターンルート選考は存在するのか?

 「インターンは選考に関係ない」という話もよく聞きます。選考とは関係ありません、とHP等に書いてある場合もあります。本当にそう? 私から言わせれば、そんなわけないよー! というのが本音です。実際、インターンルート選考がある会社は実在しますし、インターン経由で早期内定をもらっている人はたくさんいます。内定が出る時期は同じでも、選考フローがカットされているケースも多いです。

 2019年卒の内定者を思い浮かべても、大手銀行内定の○○くんも、航空関連内定の○△さんも、マスコミ内定の○×さんも、メーカー内定の△○さんもインターン経由での内定……と、いくらでも名前が思い浮かびます。

企業側の視点で考えると……

 ちょっと視点を変えて、企業側の視点で考えてみましょう。企業からしたら、インターンに参加してくれる学生は、すでに自社に興味・関心を持ってくれている人です。そして、3月解禁と同時に就活をスタートする学生よりも、早くから就活について考え、仕事や社会に対する意識が高い人です。もし、その中に「いいな!」と思う学生がいたら、どうするでしょう? インターン後にリクルーターがついたり、限定イベントや相談会に招待したり、それこそインターンルート選考を用意したり……。やり方は企業によって様々ですが、そういうアプローチがあるのも、自然な流れなのだと思います。

 仮に、インターンでの評価情報と本選考を完全に分けている会社であっても、採用担当者や社員さんが持つイメージまで完全に切り離すことは難しいでしょう。やはりインターンで良い印象を残せれば、何らかのチャンスにはつながりそうですよね。

1dayインターンは、意味がない?

 「1dayインターンは、一日しかないし、採用には関係ないですよね」という声も聞こえてきます。いえいえ、そんなことありません。1dayインターンでも多くの社会人と関わり、その会社の雰囲気を感じることができます。インターネットや会社のパンフレットでは得られない情報も手に入ります。インターンに参加することでその後の企業研究がやりやすくなり、今までなかった視点に気づくこともあるでしょう。また、この会社は自分には合わないなと感じたら、その理由を言語化することで、自己理解につながります。

 長期インターンの選考に落ちてしまったので1dayインターンに参加したが、そこでやる気を見せたら、長期インターンのグループに加われた(銀行内定)。1dayインターンでのがんばりが認められて、非公開の社員交流会に呼んでもらえた(消費財メーカー内定)。という話も聞きますので、1dayインターンも侮れませんよ!

 インターンには「内定者候補になる」くらいの気持ちで参加するのがよさそうですね。これから、秋・冬のインターン募集が始まります。皆さんがんばって!

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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