Q.文章力に自信がなく、ESがうまく書けません。文章力をつける方法はありますか?(続編)

<第23回> 文 篠原真喜子

 読み終わった後に「この子に会ってみたい!」と、採用担当者に思わせる。そんなES(エントリーシート)が書けるようになるには、どうしたらいいのでしょう。前回のコラムでは、「正確」で「わかりやすい」文章を書くためのポイントをお伝えしました。今回は、「天声人語」を使って、短期間で文章力をアップさせる方法をご紹介します。

文章力アップの近道は、「天声人語」の書き写しが最適!

 みなさん、朝日新聞の朝刊に毎日掲載されているコラム「天声人語」をご存じですか? 1面の真ん中より少し下にある、朝日新聞の看板コラムです。その時々の新鮮なニュースや話題を題材に、毎日603文字でまとめられています。熟練した記者が練りに練った文章なので、文章構成を学ぶにはぴったりの教材なんです。
 文章力をつけるには、良い文章をまねるのが一番! 書き写しは1日20分程度でできますし、私の経験上、1カ月続ければかなり力がつくはずです。まずは、1カ月を目標に頑張ってみてください。

書き写しのポイント
①起承転結を意識しながら、書き写す
②1行目(書き出し)に注目する
③読めない漢字、わからない言葉があったら調べる

書き写しが無理なら、音読でもOK!

 書き写すのはちょっと大変……。そんな人は、「音読する」だけでも十分効果的です。声に出して読み、耳で聞くことで、文章のリズムや構成、表現力を体で覚えられます。

デジタル新聞派の人は、朝日新聞デジタル「天声人語ビューアー」を使うのも手

 ESは1行目が勝負。数百、数千あるESを読まなければならない採用担当者は、まず1行目だけを見ていくケースが多いからです。1行目をパッと見て、「もっと読んでみたい」と思わせることが大事。そのためには、書き出しで読み手を引きつける工夫が必要なんですね。

 ここでも、参考になるのが「天声人語」。このコラムの書き出しは、会話文で始まったり、比喩表現から始まったり、偉人の言葉で始まったり……読み手を引きつける技が満載。この技を学ぶには、1行目だけをパラパラとめくるように読める「天声人語ビューアー」を使ってみましょう。1行目を読んで、「面白そう、続きを読みたい」と思ったら全文を見てみましょう。習慣にすると、自然に読み手を引きつける書き出しのポイントがわかってくると思いますよ。

 いかがでしょうか。文章力は一日ではつきません。今から少しずつ、文章を書くことに慣れていきましょう。

 最後に、セミナーのご案内です。11月30日(金)に「マスコミ就職セミナー テレビ・広告・出版・新聞 対策!」を開催します。今回、紹介しきれなかった、内定者の「新聞活用術」をたくさんご紹介します。ぜひ参加してください。

<概要>
■日時:2018年11月30日(金)16時開場、16時30分開演。19時30分終了予定
■場所:朝日新聞社 浜離宮朝日ホール(東京都中央区築地)
■参加費:無料
■対象:大学生、大学院生、短大生
■定員:350名
■締め切り:11月19日(月)
興味のある方はこちらからお申し込みください。

「天声人語ビューアー」のサービスは、2020年3月末で終了しました。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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