Q.就活にはカフェでのアルバイトが有利と聞きました。本当ですか?

<第24回> 文 篠原真喜子

 「どうせ働くなら、就活に役立つアルバイトをしたい」と思いますよね。わかります、その気持ち。実際、「就活に有利なアルバイトはありますか?」と質問されることも多いです。よく例として挙がってくるのは、「ス○ーバックス」などの有名カフェでしょうか。

経験者が多すぎて目立たないかも

 結論から言うと、カフェでのアルバイトが特別有利ということはないと思います。就活生のESや面接のアドバイスをしていると、「カフェでアルバイトをしていた」とアピールする人はとても多い! 採用する側から見れば「またこのネタか~」って思うくらいに。ですから、よほど特徴的なエピソードでもないと、埋もれてしまう気がします。

大事なのはどこで働いたかではなく、どう働いたか

 そもそも、就活で「○○でアルバイトをしていました」という、アルバイト経験自体は、それほど重要ではありません。大事なのは、どこでではなく、どう働いたか。アルバイトを通じて何を学び、どう成長したのか。そして、入社後にその経験を会社でどう生かせるかを伝えることが大事です。

アルバイト経験を聞いて「すごいな」と思った内定者の例

 実際、内定者はアルバイト経験をどのように就活でアピールしていたのでしょうか。私が「すごいな」と感心した例をご紹介しますね。

 エアライン、メガバンク、外資系ホテルの計3社に内定したFさん。初めは、志望業界に近いホスピタリティー系のアルバイトをしていたそう。でも、周りの就活生もみんな同じようなアルバイトをしていることに気づき、それでは差がつかないと、あえてコンビニエンスストアを選んだのです。

 コンビニでアルバイトしたことをどう就活でアピールしたか? 彼女は、レジに入るとまずお客様の交通手段を見ていたそうです。自転車なのか、車なのか、徒歩なのか。車の人は、買い物をした袋を車内でゴミ袋として使うだろうから一回り大きな袋に入れてさしあげる。自転車の人は、荷物をカゴに入れずにハンドルに袋をかけて運転するかもしれないから、袋を二つにして、左右同じ重さになるように。そうすれば安定感がよくなりますよね。徒歩で来た人は、もともとその人が持っている荷物を見て、持ち歩きやすいように袋の数や大きさ、詰め方を変えたのです。お客様には、さりげなく「車でゴミをまとめられるよう一回り大きい袋にしておきますね」などとお声がけすると、とても喜んでくださって、わざわざ彼女のレジに並ぶ人が増えた、と。さらに、子どもがおつかいに来たときには、おつりとレシートをポリ袋に入れてテープでとめてあげる。そうすれば、お金を落とすこともないし、もし買い間違えていてもレシートがあれば返品できるから。

 この経験を、エアラインだったらこう、メガバンクだったらこう、と入社後の仕事を具体的にイメージしながら、「相手の立場で考えて、お客様一人ひとりに合わせた心配りができるだけでなく、その人が期待する一つ先の心配りができる」とアピールしたそうです。

 どうですか? これを聞くと、きっとこの学生は他の学生とはちょっと違うなって思いますよね。繰り返しますが、大事なのは、どこで働いたかではなくどう働いたか。そしてそれを入社後どう生かせるか。面接では、それを、自分の言葉でしっかり語ってくださいね!

 最後に「マスコミ就職フェア」のご案内です。11月30日(金)に東京、12月16日(日)に大阪で開催。ES・小論文の書き方講座、内定者による面接トークなど盛りだくさんの内容です。東京でのセミナーには私も登壇します。マスコミに興味がある人だけでなく、「就活って何すればいいのかな?」と迷っている人にもオススメです。

<東京会場概要>
■日時:2018年11月30日(金)16時開場、16時30分開演。19時30分終了予定
■場所:朝日新聞社 浜離宮朝日ホール(東京都中央区築地)
■参加費:無料
■対象:大学生、大学院生、短大生
■定員:350名 ※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
■お申し込み締め切り:11月19日(月)
詳細・お申し込みはこちらから

<大阪会場概要>
■日時:2018年12月16日(日)12時30分開場、13時開演。17時終了予定
■場所:中之島フェスティバルタワー 12階 アサコムホール(大阪府大阪市北区)
■参加費:無料
■対象:大学生、大学院生、短大生、専門学校生(性別、学年不問)
■定員:150名 ※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
■お申し込み締め切り:12月3日(月)
詳細・お申し込みはこちらから

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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