【内定者の質問例つき】会社説明会や座談会での質問の仕方とは? 差がつく25例!【最新版】

<第66回> 文 国家資格キャリアコンサルタント 篠原真喜子
ネット経由の座談会では、就活生同士も互いの顔が見られるようになっている=2020年3月(C)朝日新聞社
ネット経由の座談会では、就活生同士も互いの顔が見られるようになっている=2020年3月(C)朝日新聞社

 会社説明会や座談会に行くと、必ずと言っていいほど質疑応答の時間がありますよね? 昨今は、WEB(オンライン)説明会も増えましたが、チャットやQA機能を用いて質問が出来るケースも多いですし、少人数双方向型だと会の最後に質問タイムが設けられていることも。そんな時、「積極的に質問したほうがいいとわかってはいるのだけれど、思い浮かばない」「何を聞いたらいいかわからない」などと、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

 大丈夫です! 同じような悩みをもっていて、それを克服した内定者がたくさんいます。内定者は、どうやって「質問力」を鍛えたのでしょうか。体験談や質問例を紹介しながら、差がつく質問の仕方をお教えします。

 また、ここで紹介する質問例は、会社説明会だけでなく、座談会やリクルーター面談、OB・OG訪問などでも活用できます。面接の逆質問でも役立つはずです! 採用担当者や現役社員が、おっ! と思う鋭い質問をして、好印象を残したいですね。

説明会・座談会とは? 目的は?

 先輩たちの体験談や質問例をご紹介する前に、説明会・座談会とはどんなものなのか? 何が目的なのか? をご説明します。

■会社説明会

 会社説明会とは、企業が学生に自社を知ってもらうために開く説明会のことです。企業理念や事業内容を知ってもらい、自社をPRして、選考を受けてもらうように働きかける場です。開催形式で4つに分類することできます。

1、企業説明会
企業1社が単独で開催するもの。
2、合同説明会(合説)
就職情報会社などが主催し、イベントホールや大会議室などを使って、一つの会場に多数の企業が集まって開催されるもの。
3、学内説明会
大学のキャリアセンターが主催し、大学に企業の採用担当者を招いて開催される企業説明会のこと。その大学に在籍している学生だけが参加できる。
4、オンライン会社説明会、WEB説明会
1~3をウェブサイト上で開催するもの。インターネット環境さえあれば、どこからでも参加可能。

■座談会

 座談会とは、先輩社員と学生が直接話せる場のことです。リラックスした雰囲気で、学生から社員に自由に質問できるので、企業のリアルな姿を知ることができます。会社説明会の後に開かれることが多いですが、インターン中や選考途中で座談会が開かれることも。このような場合、(選考には関係ないですよ、と言われていても)全く影響がないということはないはず。見られている、という意識をもって参加したいですね。

質問するときのマナーを確認

 せっかく質問をしても、マナー違反でマイナス評価がついてしまったら残念ですよね。質問マナーを確認しましょう!

・立ち上がり、大学名と名前を述べる
椅子から立つ際に、ノートやペン、膝の上にあるコートなどが落ちそうになりもたつく人が結構います。荷物はできるだけ整理しておきましょう。「貴重なお話しありがとうございました」など、最初に一言お礼を述べるのも良いと思います。
・大きな声でハキハキと
大勢の前で話すのが苦手な人も、勇気を出して! 大きな声ではっきりと話すように心がけましょう。
・質問は、簡潔に
結論ファーストを意識して、質問文を作っておきましょう。先に質問した人と同じようなことを質問しないように!
・一度にいくつも質問しない。1回につき1個まで
他にも質問したい学生はたくさんいるはずでし、企業としても多くの質問に答えたいと思っています。どうしても複数質問したいときは、「2点質問してもよろしいでしょうか?」と、先に許可をとってから。
・「ありがとうございます」とお礼を言って着席する

 当たり前ですが、マナーを守って礼儀正しく質問するのがポイントですね。

聞いてはいけない! NG質問例

■調べればすぐわかることは聞かない

  • 有給休暇は何日ありますか?
  • 一般職とエリア総合職は併願できますか?
  • ビジネス部門にはどんな職種がありますか?
  • 福利厚生にはどんなものがありますか?

→会社のWEBサイトに書いてあること、説明会などで既に会社側が提示していること、自分で調べればすぐにわかるような質問はNG!

■仕事への熱意がないと思われるようなことは聞かない

  • 有給休暇の取得率はどれくらいですか?
  • 残業は多いですか?
  • 定時で帰れる日はどれくらいありますか?
  • 離職率はどれくらいですか?

給与や休日などの待遇は仕事を選ぶ上で重要なポイントですが、要注意。待遇面だけを質問すると、「仕事内容や会社への興味関心が薄いのでは?」「仕事よりもプライベートを優先する人なのでは?」「仕事への熱意が薄いのでは?」とマイナスに捉えられてしまう可能性があります。

説明会で差がつく質問25選

sorbetto(Getty Images)
sorbetto(Getty Images)
  

■業務に関する質問

  1. 〇〇部の1日のスケジュールを教えてください。
  2. 入社5年目、10年目で、任される業務内容はどう変わりますか?
  3. 〇〇部門を志望しています。仕事について、詳しく教えてください。
  4. 将来〇〇職に就きたいと考えています。入社後の研修制度などを教えてください。
  5. 御社で活躍している人材に、スキル、素養、資質などの共通点はありますか?

■採用担当者、個人へ仕事・キャリアに関する質問

  1. 〇〇さん(企業担当者)は、入社からこれまでどのような部署を経験されましたか?
  2. 〇〇さんが入社する前と入社後、印象が違う業務はありますか?
  3. 〇〇さんから見て、素敵だなと感じる先輩とその理由を教えて下さい。
  4. 〇〇さんが入社されてからの失敗経験と、それをどう乗り越えたか教えてください。
  5. 〇〇さんは、数ある企業のなかで、どのような理由で御社を選ばれたのですか?
  6. 〇〇さんは、学生の頃、どのような就活の軸を持って就活されていましたか?
  7. 〇〇さんから見て、他社と比べて、これがうちの会社の強みだと感じることは何ですか?

■採用活動に関する質問

  1. 新入社員の配属人数が多い職種、部署はありますか?
  2. 採用活動をされていて、キラリと光る学生は、どんな人ですか?
  3. 良い意味で印象に残っている学生、逆に、悪い意味で印象に残っている学生がいたら教えてください。
  4. 活躍する若手社員に共通する点はありますか? 就活中の今からできることがあれば教えてください。

■業界に関する質問

  1. 5年前と現在を比較して、どのような業界の変化を感じますか?
  2. この業界は今後、どのように変化していくとお考えですか?
  3. 今後、〇〇業界がさらに発展していくために、どのようなことが必要だとお考えですか?
  4. 競合が多い〇〇業界で、シェアナンバー1を維持できている一番の理由は、どういったところにあると思いますか?

■説明会内容の深掘り質問

  1. 御社がスタートする〇〇事業に大変興味があります。どのようなビジネスモデルなのかもう少し詳しく教えていただけますか?
  2. 説明会でもお話が出ましたが、御社が、〇〇食品プロジェクトに参画したという新聞記事を拝見しました。私は、入社後、食品部門の仕事に携わりたいと考えております。この新事業についてご存じでしたら、詳しく教えてください。
  3. 「挑戦・チャレンジ」を後押しする社風があるとのお話でした。具体的に、社員の挑戦を応援する制度などはあるのでしょうか?
  4. 働き方改革を積極的に推進されているというお話でしたが、これまでと比べてどのように変化があるのか具体的に教えていただけますか?
  5. 結婚・出産を経ても働き続けている女子社員が多いと伺いました。どのような点が女性の働きやすさにつながっていると思いますか?

内定者の体験談(成功談・失敗談)をご紹介

■ESで答えにくい設問があったら、それを質問してESを書く際の参考に

 説明会に参加するときは、事前にESの設問をノートに書いてから参加しました。そうすることで、ESを書く際に使えそうな情報や社員さんの言葉などを効率的に集めることが出来ました。例えば、「5年後、10年後のキャリアプラン」などの設問は、企業HPの社員紹介ページだけを見て書くとほかの就活生と内容が被るので、「入社5年目、10年目で、任される業務内容はどう変わりますか?」とか、「〇〇さんから見て、素敵だなと思う先輩とその理由を教えて下さい」などと質問して、ESを書く際の参考にしていました。(総合商社内定 Dさん)

■「志望動機」を書くのが苦手。説明会で質問して、ヒントをもらう

 志望動機をまとめるのが苦手でした。そこで、説明会では毎回、社員の方に入社時の志望動機を質問していました。と言っても、「志望動機を教えてください」とは聞けないので「○○さんが、数ある企業の中から御社を選ばれた一番の理由を教えてください」「他社と比べて、これがうちの会社の強みだと感じることは何ですか?」などと質問し、志望動機をまとめるヒントにしていました。(食品メーカー内定 Jさん)

■新聞記事を使って質問。採用担当者に顔と名前を覚えてもらった

 私は、せっかくなら採用担当者の目に留まるような質問をしたいと思い、新聞記事から質問を考えることが多かったです。例えば、「先日、羽田空港の国内線ターミナルでグランドスタッフとして働く○○様の新聞記事を拝見しました。安全性と定刻出発、さらにはお客様の快適性にも心を配るところが素晴らしいと思ったのですが、○○様が、日頃の業務で気をつけていることはございますか?」などです。すると、この学生は自社のニュースをチェックしてくれていると思ってもらえるようで、話が盛り上がることが多かったです。採用担当の方に名前を覚えてもらえ、別の説明会でお会いした時に「この前、質問してくれたKさんですよね」と声をかけていただくことができました。(エアライン、ホテル、地方銀行内定 Kさん)

■「質問をする職業=記者」目指し、勇気を出して毎回質問した

 最初は「質問をする人間」になれませんでした。「この質問はおかしくないだろうか」「ピントがずれた質問だったらどうしよう」などと、あれこれ考えて、結局質問をしないで終わっていました。ですが、「質問をする職業」を目指す以上、こんな自分ではいけない、変えなければ、と思いました。恥ずかしくても、声が小さくても、勇気を出して質問しました。全体で質問ができなかった時は、個別に質問をしに行きました。すると、ある日、人事の方が「Sくん、頑張っているね」と声をかけてくれました。自分の名前を覚えてくれたことと、小さな努力に目を向けてくれたことが本当にうれしかったです。恥ずかしくても、毎回質問をしていてよかったと思いました。(テレビ局報道記者内定 Sくん)

■話すのが苦手。「よく聞く」ことで質問できるように

 人前で話すのが苦手で、「質問するなんて考えられない」と思っていました。でも、ある時、「自分が説明する側の人間だったら、質問がないのは悲しい。下手でもいいから質問してくれた方がうれしい」と気づきました。それからは、「必ず質問をする」と決めました。話を聞くときも、「説明会で聞いたことをもう一度質問するのは恥ずかしい」「どんな質問をすればもっと多くの情報を引き出せるか」考えながら、「よく聞く」ようにすると自然と質問が思い浮かぶようになりました。(自動車メーカー内定 Yさん)

■学歴コンプレックスを克服! 「質問」で、好印象を与えるポイントは3つ

 就活当初は、説明会で質問することに抵抗があり、かなり悩みました。実は、大学受験の失敗から学歴にコンプレックスがあり、質問の初めに「○○大学の○○です」と大学名と名前を名乗ることにも抵抗があったのです。でも、今から変えられない大学名で悩んでいても仕方ないですよね。それなら、そのぶん良い質問をして印象に残す方法をと、色々と作戦を考えました。私が実践したことは主に3つあります。
<1>説明会に行く前に会社案内と採用サイトを読み込む
その会社に対する情報や知識が増えると、自然と疑問点や確認したい点が見えてきました。
<2>最前列に座る
最前列は、お話をされる採用担当者の表情までよく見えます。ここは会社として強調したいところなのだな、と気づくことができ、質問するポイントが分かりました。
<3>賢そうな質問をする人がいたら、それをメモしておき、別の会社で同じようなことを聞く
いい質問だな! と思ったものはどんどんまねしました(笑)。(医療機器メーカー内定 Eさん)

■質問力を鍛えて、複数業界4社に内定

 説明会前日には、訪問予定企業名を朝日新聞デジタルで過去記事検索し、その中から一つ記事をプリントして持参しました。ブースに人が少なくなったところを見計らって「御社の記事を拝見したのですが、詳しく教えていただけますか?」などと質問すると、「よく調べているね!」「僕もこんな記事が載っているなんて知らなかったよ」と、感心してもらえました。この作戦でエアライン、ホテル、人材、銀行4社から内定をもらえました!(エアライン内定 Iさん)

■事前準備の甘さを説明会で指摘されて、大反省

 インターン参加者のみが招待される説明会で、質問をあまり考えていかなかったため積極的に発言できませんでした。社員の方に「せっかくなんでも聞ける機会があるのに、事前に準備をしてこないのはもったいない。やる気がないと思ってしまいます」と言われ大反省しました。説明会や座談会に挑む際の姿勢の大切さを痛感しました。(テーマパーク内定 Aさん)

■疲れて居眠り……。すでに他の学生がした質問と被ってしまった

 説明会にも慣れてきたころ、就活の疲れもあり説明会中に居眠りをしてしまいました。何か質問しなければと、「新入社員の配属が多い時は?」と質問したところ、「先ほど回答しましたが……」と。採用担当者には、「この人、話を聞いていないな」と思われたと思います。わざわざ時間をかけてきているのに、私は何をやっているんだろうと悲しくなりました。(コンサルティング会社内定 Cさん)

 会社説明会での質問は、志望企業をより深く理解できることはもちろん、自己アピールにもつながるチャンスです! これから説明会に参加する方、ぜひ参考にしてみてくださいね。

※2018年11月21日の記事を最新版にアップデートしたものです。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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