受かる学生と受からない学生の違い

<第12回> 文 ライター・小元佳津江
undefinedundefined(GettyImages)
undefinedundefined(GettyImages)

 皆さん、就活の準備は順調に進んでいますか? さて、今回は皆さんがとても気になるであろうテーマ、受かる学生と受からない学生の違いについてです。エアライン志望の学生さんたちを見ていると、受かるまでには、大きく次の四つの段階があると感じています。

エアライン志望者の4段階

・第1段階:メイクや身だしなみ、所作などのみに意識が向いている。受かった先輩を、自分に都合のよい解釈で参考にする。英語やSPIも、勉強せずに受かった先輩をまねるなど、どうにかイヤなことを回避して受かろうとする
・第2段階:受かった先輩の本質に目を向け、参考にし始める。自己分析をして自分の強みを探すなど、動き始める
・第3段階:積み上げた経験や能力こそが決め手になると理解する。英語、SPIにも力を注ぎ、将来像が見えてくる
・第4段階:「将来像を目標に自己成長」に注力する。自信がでてきて、周囲を蹴落とすような無駄な労力を使うことなく、自分自身で勝負するという発想がもてるようになる

 第4段階くらいになれば、多くの学生が受かりますが、試験までにそこに到達できなかった学生は、残念ながら基本的に受かっていません。

第1段階から抜け出す

 外見的なことばかりに意識が向いている第1段階。それは、CAを憧れのイメージとしてしか捉えられていないからです。受かるためには、少しでも早くその段階を抜け出す必要があります。

 多くの就活生は、自己分析をし、過去の体験や考えから自分の軸を探り、向いている業種や職種を選んでいきます。ところが、エアライン業界では、最初からCAに強い憧れを抱き、脇目も振らずに目指しているという人が非常に多いのです。なかでも目立つのが、自身の母親がCAによいイメージを抱き、その影響を受けているケース。今の学生たちの親世代が就職した頃、CAは特に「高嶺の花」でしたから、よいイメージを抱くのもうなずけますし、その影響でCAに憧れること自体は悪いことではありません。

 ただし、それゆえにCAを単なる憧れのアイドル的な存在としてしか捉えられないと、内定は難しいでしょう。CAは、かつては高嶺の花でしたが、その後「広告塔」としてのCA、現在は、きちんと業務をこなせるプロとしてのCAと、求められる資質が変遷しています。企業側は、親世代のCA像を引きずった人ではなく、将来に向けて働ける逸材を求めています。まず、そのことをきちんと理解しましょう。

積み上げてきたもの

 今、エアライン業界は競争が激しく、お客様の獲得にCAが一役買わなければならない時代です。「また乗りたい」と感じていただくには、お客様の記憶に残るようなよいサービスを提供することです。そのために企業は、積み上げてきたものがある、人間力のある学生を求めています。メイクや身だしなみ、所作などは、ある程度訓練すれば何とかなりますが、英語力や集団の中でのふるまい方などは、短期間ではなかなか構築できません。だからこそ大切なのです。

 航空会社の採用担当者の方々にお話を伺うと、よく「普通に学生生活を送ってきてほしい」というお答えが返ってくるのですが、「今のままでいいんだ!」ということではありません。これは「自分で目標設定し、その目標をきちんとクリアし、力をつけてきてほしい」という意味です。英語の勉強など、きちんとPDCA(Plan→Do→Check→Action)を回して、行っていることをアピールしましょう。

 外見的なところにこだわる段階は卒業し、真に自分に磨きをかける段階へ。少しでも早く踏み出してくださいね。

古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)
プロフィル 古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)

1988年10月、エアラインを目指す女性の支援活動を開始。自身も超難関である欧州航空会社の客室乗務員となり、9年半、ドイツ語、英語を駆使して世界のお客様へ接客をする。2018年には、支援者一人では困難といわれるエアライン内定数延べ100名超え(120名)を達成。年間2000名以上に、内定の術を指南する。女性のキャリア支援のパイオニアとして、幅広く活動。ストラッセ東京 公式HP http://strasse-tokyo.com

この記事をシェア