ぶっちゃけ、インターンシップって参加した方が良いの?

<第1回> 文 谷出正直
byryo(Getty Images)
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 みなさん、こんにちは。採用コンサルタントをしている谷出(たにで)と申します。普段は、企業の採用支援や学生の就職支援、学校でのキャリア支援などをしています。今後、こちらで就活生のみなさんに役立つコラムを書いていきますので、よろしくお願いします。

インターンシップを考える

 <第1回>は「インターンシップ」についてです。色んな噂(うわさ)がある中で、インターンシップそのものについて考えてみたいと思います。

 大学3年生になると、学内でインターンシップに関するガイダンスやセミナーが実施され、その全体像やスケジュール、参加方法などを把握します。そして、6月にはインターンシップサイトがオープンし、実施する企業が一同に集まる合同企業説明会が全国各地で開催されます。情報を知り、調べ、応募(エントリー)し、一部選考をする企業がありますが、参加へと進んでいきます。

 大学の授業が休みになり、比較的自由な時間を過ごせる夏休みを活用してインターンシップに参加しようと考える学生がいる一方で、参加しようか、参加しないでおこうかと悩む学生も多くいます。

 さて、「あなたは、何のためにインターンシップに参加するのですか?」という質問をされたとき、どのように回答しますか?

参加した方が良いって言われたから
就職活動に有利になるから。参加すると内定につながると聞いたから
友達もみんな参加するって言うから

 実際に参加すると、就職活動にプラスに働くことがあります。反対に、参加しても何も得るものがなかったりします。参加して良かったことと、無意味だったことの違いは、どこから生まれるか。それは「何のためにインターンシップに参加するのですか?」の回答によって変わってきます。

 別の視点で、「何を知ることができれば、そのインターンシップに参加して良かったと思いますか?」という質問をされたとき、どのように回答しますか?

仕事のこと
業界のこと
働く人のこと

 その他にも、会社、社内の雰囲気、毎日の生活スケジュール、将来の夢や目標などなど。

参加時の目的次第

 就職活動を効果的に行うためには、三つのことを知り、考えます。

「自分自身」
「社会(企業や仕事)」
「就職活動そのもの」

 「自分自身」は、自己分析という言葉があるように、過去の経験や取り組みから自分の考え方や判断軸の特徴を把握すること。そして、それらを相手に伝えられるように言語化することです。どんな考え方や価値観をもっていて、どんな将来を描いているのかを整理します。

 「社会」は、各企業の特徴や社風、仕事内容、やりがい、求められる力、働く上で大事にしている価値観、今後の会社や事業の将来像、学校と社会との役割の違いなどを知ることです。

 「就職活動そのもの」は、就活の進め方やスケジュール、エントリーシートや面接の準備などです。自分や相手(企業、仕事内容、働き方など)を知り、お互いが伝え、理解でき、合うと思えれば一緒に働きましょうというのが就職活動です。それを就活ルールという枠組みの中で進めていきます。

 何かを行うときに、何のためにという目的を明確にすることで、行動そのものが変わってきます。インターンシップに受け身で参加しても得られるものは少なく、反対に、自分が知りたいことを社員の方に質問や相談すると得られるものは多くなるでしょう。同じ時間に、同じ場所で、同じ取り組みをしても得るものが異なるのは、参加時の目的次第です。その結果、プラスにも働くのです。

「知ること」からはじめる

 インターンシップは、大きく三つに分かれます。

「セミナー型」
「課題解決型」
「就業体験型」

 「セミナー型」は半日や1日が多く、座学、グループワーク、会社見学、社員の方との座談会などが行われます。内容が業界研究や会社説明会に近いので、時間がない場合は「セミナー型」の1dayインターンシップに参加することをオススメします。

 「課題解決型」は2~3日が多く、企業からテーマが与えられ、グループで企画をまとめて、提案をしたりします。

 「就業体験型」は1週間、長いものになると3カ月や半年間、社員の方と同じように実際の仕事をします。やりがいやきびしさ、普段の社内の様子、コミュニケーションの取り方や手段の選び方などを体験します。

 実施プログラム内容や日数に違いがあるので、それぞれに得られるものが変わってきます。参加前に「何を知りたいのか?」を考えた上で参加することをオススメします。目的としては「自分自身」「社会」「就職活動そのもの」を知る機会として体験することです。

 インターンシップ以外でも目的が達成できる会社見学やOB・OG訪問、身近な人の協力などをうまく活用することもありです。自分が動くことで、可能性は広げられるのです。

 そして、知ることによって、選択ができるようになります。その選択の理由が、納得いく就活につながっていくのです。自分自身について知る。相手についても知る。大事なことです。さぁ、まずは「知ること」からはじめてみましょう!

谷出正直(採用コンサルタント/採用アナリスト)
プロフィル 谷出正直(採用コンサルタント/採用アナリスト)

奈良県出身。筑波大学大学院体育研究科を修了。エン・ジャパンで新卒採用支援事業に約11年間携わり、独立。現在は企業、大学、学生、採用支援会社、メディアなど新卒採用や就職活動に関わり、約2100名と生きたネットワークを構築。様々な現場の情報やノウハウ、知見、俯瞰(ふかん)した情報を持つ。採用コンサルタント/採用アナリストとして、企業の採用支援、企業や大学、学生に向けた各種セミナー・研修の実施、寄稿やコラムの連載、現場情報の発信、コミュニティーの運営なども行う。

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