第一印象をよくするための基本的な考え方

<第15回> 文 ライター・小元佳津江
AlexeyPetrov(Getty Images)
AlexeyPetrov(Getty Images)

 皆さんから最も多くいただく質問が「第一印象をよくするには?」というものです。そこで今回から、第一印象について4回にわたり、お答えしていきたいと思います。1回目の今回は、その基本的な考え方です。次回からは、第一印象を形づくる三本柱の「身だしなみ」「言葉遣い」「所作」について、一つずつ具体的に取り上げていきます。これから客室乗務員を目指そうとしている人には、きっと入りやすいと思います。

自然であることを求められる

 身だしなみ、言葉遣い、所作。いずれも自然で、その人に合っていることが大切です。かつては、面接の場で何とかCAらしくなっていれば採用されるというケースもありましたが、近年は特に自然であることを求められています。つまり、付け焼き刃は通用しないということです。ごく自然にできるようになるには、普段から慣れておく必要があります。特に、覚えたてはオーバーになりがちなので、早い段階から訓練し、自分のものにしておきましょう。

モデルを見つけてまねる

 目指すCA像に自分を近づけていくうえで非常に有効なのが、モデルとなる人物を見つけることです。もちろん、現役CAの方でも、憧れの先輩でもよいでしょう。話し方などは、魅力的と思う著名人をモデルにしてもOKです。その人の言い回しや言葉運びが素敵だと感じたものをメモし、自分の言葉遣いに取り入れていきましょう。

 私はよく「30代の働く女性をイメージしてください」とお話ししています。身だしなみ、言葉遣い、所作、全て30代の女性をイメージすると、あまり間違えることはありません。社会に出て7~10年くらいを経た女性というのは、振る舞い方や自分の見え方なども心得ていて、かつトレンドも押さえた世代だからです。

 実は、現役CAの教育現場においても、まず理想の先輩を見つけ、その人をまねることで近づきましょう、という手法が使われています。エアライン業界は、元々そうした文化を大切にしてきた業界なのです。そのため、憧れの先輩を懸命にまねて自分磨きしているという学生を採用する傾向があります。つまり、モデルを見つけてまねるのは、二重の意味で、CA内定に近づくカギとなるのです。

自分のウリを把握しておく

 エアライン業界は非常に人気であり、今、CAは約20倍の狭き門です。1次面接などは、ごく短時間に大勢の学生を見ていくことになるので、そのなかでもパッと目を引く存在になる必要があります。そこで大事なのは「どういう自分を売り込むか」ということ。自分のキャラクターに合った身だしなみ、言葉遣い、所作であるのはもちろん、それらが、ESや面接でのアピール内容とも合っていることが望ましいのです。

 そのためには、自分のウリを把握しておくこと。自己分析や他己分析に加え、スマートフォンなどで自分を動画撮影してみるのもおススメです。360度全方向からどう見えているのかをチェックすると、きっと気づきがあるはずです。

一つ整えると全てが整う

 身だしなみであれば、メイクや着こなし。言葉遣いは、敬語や美しい表現。所作なら、正しい姿勢やエレガントな動きなど、整えるべきことは際限なくあります。が、実際にやり始めるとそれほど大変ではないはずです。というのも、一つ整えると自然と全てが整っていくからです。

 まず、一番入りやすい身だしなみを整えることから始めてみましょう。すると、人間は不思議なもので、言葉遣いの乱れが気になるようになります。そこで今度は、言葉遣いを整える。そうすると、所作も自然と整っていくのです。ですから、最初の一歩を踏み出すことが大切。さあ、あなたも今日から歩み出しましょう。

古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)
プロフィル 古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)

1988年10月、エアラインを目指す女性の支援活動を開始。自身も超難関である欧州航空会社の客室乗務員となり、9年半、ドイツ語、英語を駆使して世界のお客様へ接客をする。2018年には、支援者一人では困難といわれるエアライン内定数延べ100名超え(120名)を達成。年間2000名以上に、内定の術を指南する。女性のキャリア支援のパイオニアとして、幅広く活動。ストラッセ東京 公式HP http://strasse-tokyo.com

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