先輩たちの「失敗談」から学ぶ! <アナ受験編>

<第37回> 文 篠原真喜子

 6月に入り、連日たくさんの内定報告が届いています。「満足のいく内々定報告をして篠原さんに喜んでいただきたいという気持ちで就活を頑張ることができました。本当にありがとうございました」。こんなうれしいことを書いてくれる学生さんもいて、メールを読みながら、私も目がうるうる。この仕事をしていてよかった! と思う瞬間です。

 さて、これまでこのコラムは、就活生からのお悩みに回答するスタイルで進めてきましたが、ここでちょっと休憩。先輩たちの「失敗談」をお伝えしたいと思います。というのも、成功談より失敗談から学ぶことのほうが多いと思うから。人気企業に内定するような先輩たちも、いろいろな失敗をしながら就活を乗り越えたんだな、と感じてもらえるはずです。就活の気分転換に、肩の力を抜いて読んでくださいね。

 アナウンサー受験編、マスコミ受験編、エアライン受験編、一般企業受験編と4回に分けてお伝えします。初回は、アナウンサー受験編です。コラム後半になるにつれ、内定者の失敗談がパワーアップしていきますので、お楽しみに!

ESでの失敗

■アナウンサーESは、やっぱり写真が重要
 ESは最後まで苦手でした。最終的に53社にESを出して、通過は29社。アナウンサーのESは写真の出来が合否に影響するので、「奇跡の一枚」を目指して、写真にもっともっとこだわるべきだったと思います。(広島のテレビ局内定 Tさん)

■レイアウトにも工夫を
 アナウンサーのESは、自由記述式が多いですが、レイアウトを工夫すると通過率が上がるということにもっと早く気づくべきでした。夏のキー局インターンシップに書類で全滅した後、「どうせ落ちるのなら、自分の好きなものをまねして楽しみながらESを書こう」と思い、大好きな「少年ジャンプ」の格好いいキャラクターが描かれているページを見ながら、自分自身をプロデュースするイメージで書きました。すると、自分でも驚くくらいイキイキとしたESに仕上がり、その結果、本選考は1社を除きすべて通過することができました!(名古屋のテレビ局内定 Oさん)

■手書きESは美文字で
 ボールペン字の練習をすればよかった! アナウンサーのESは手書きが多いので、読みやすい字を書けるとそれだけで印象が良くなるはず。(静岡のテレビ局内定 Sさん)

原稿読み・筆記試験での失敗

■「菅義偉」読めますか?
 原稿読みで菅官房長官の名前が読めなかった。「菅義偉」、みなさん読めますか? 「すが・よしひで」です!(長野のテレビ局内定 Mさん)

■「安倍昭代」ではありません
 筆記試験で、内閣総理大臣夫人・安倍昭恵さんのお名前を「安倍昭代」と書きました。これは確実に落ちた、と思いました。(全国区のテレビ局内定 Aさん)

■LINEニュースで知った気になっていた
 早いうちからもっとニュースに敏感になるべきでした。「気になるニュース」は、どの局でも必ず聞かれます。TwitterやLINEで流れてくるニュースを見て、知った気になっていた過去の私に「それでは全然足りないよ。新聞読みなよ!」と伝えたいです。日頃からニュースや出来事、流行ものに敏感になり、自分なりの考えを持っておくことが大切だと思います。(大阪のテレビ局内定 Oさん)

面接での失敗

■絶対に忘れてはいけないのに
 ある局の試験の際、ES通過と面接受験案内のメールに「証明写真と印鑑を当日忘れずに持参してください」と記載されていたにもかかわらず、確認を忘れて持参せずに会場に行ってしまった。「君はこういう大事な日に、確認を怠っちゃう人なんだね」と人事の方からきつい一言が。その後も厳しい質問が続き、ほぼお説教で10分間の面接が終了。「今日、俺はここに何しに来たのだ!」と本当に自暴自棄になりましたが、良い戒めになりました。(仙台のテレビ局内定 Hさん)

■自作の受験票で切り抜けた!?
 1次試験終了後に「次回も同じ受験票を使うから捨てないで」と言われたにもかかわらず、紛失してしまった。しかし、だめもとでオリジナルそっくりの受験票を作成し、面接会場へ。すると人事の方に「なにこれ! クオリティー高い!(笑)。今回受けていいよ! 次回から気をつけて」と言われ、面接を受けさせてもらえることに。ちなみに、その面接は無事通過しました。どんな状況でもあきらめないことが大事!? 後輩の皆さんはマネしないでね。(仙台のテレビ局内定 Hさん)

■しゃべりすぎて、面接担当者も苦笑い
 まだ面接に慣れていないころ、3分の面接を受けました。時間配分が分からず、「好きな食べ物は?」の質問に2分くらい話してしまい、「まぁ、あなたよくしゃべるわねぇ~」と面接担当者も苦笑い。自分のアピールにつながるような回答でもないのに……。簡潔に答えることの大切さを実感しました。(福岡のテレビ局内定 Iさん)

■「なぜアナ?」。一番大事な質問にしどろもどろ
 なぜアナウンサーになりたいのか、アナウンサーでなければダメな理由、アナウンサーとして何がしたいのか、これを徹底的に考えるべきだった。一番大事なこの問いに対する答えが見つからず、しどろもどろなうちは内定をもらえない。(全国区のテレビ局内定 Sさん)

■電車遅延で遅れた一発目の質問が!
 ある局の面接の日。電車が強風で大幅遅延。人事の方に連絡して遅刻を認めてもらいましたが、ようやく到着した面接の質問一発目が「じゃあ、今から電車の遅延についてリポートして」というきついものでした。言葉に詰まりながらもなんとかやり遂げ、その面接は通過できましたが、精神的にかなり疲弊するので、余裕をもって家を出ることをおすすめします。(全国区のテレビ局内定 Tさん)

■アナ受験用のキレイめファッションって?
 ファッションやメイクに興味がなく(毎日パーカ、ジーンズで通学)、最初はアナウンサー受験に必要なメイクやキレイめファッションというのが全く理解できませんでした。(山口のテレビ局内定 Aさん)

■なんにもない「普通の自分」を認めて
 なんにもない自分をもっと早く認めて、自分のいいところを伸ばすべきだった。自分が「普通の人間」すぎてつらいなぁと感じていました。キャスター経験もないし、ミスの肩書もない。大学で頑張ったことはテニスサークルの幹部と塾講師のアルバイトというごくありふれたものだし、英文科なのに英語が話せない……。こんな私が個性の強い人が集まるマスコミの世界でやっていけるのか、内定できるのかと苦しみました。結果から言えば、こんな普通の私でもアナウンサーに内定できたので、みなさん大丈夫です! ないものに目を向けるのではなく、良いところを見つけて伸ばしてください。(北海道のテレビ局内定 Kさん)

 最後は勇気をもらえるコメントでしたね! 次回は<マスコミ受験編>です。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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