第一印象の磨き方――言葉遣い編

<第17回> 文 ライター・小元佳津江
Evgeny555(Getty Images)
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 第一印象の磨き方の第2弾となる今回は、言葉遣いについて取り上げます。言葉遣いは、まさに自分の「日常」が出るものですので、普段から意識することがカギとなります。

 学生の中には「敬語は間違えたら恥ずかしいし、難しい」と怖がる人がいますが、一生懸命使おうと努力している若い人に対し、大人は責めません。間違えてもよいので、まずはチャレンジしましょう。書き言葉であれば、パソコンやスマートフォンで検索すれば出てきますが、話し言葉は使っていなければ出てきません。面接の場で抵抗なくするには、普段から慣れておくことが大切です。

学生言葉に注意する

 私がスクールの生徒さんを指導していて感じるのは、学生言葉が抜けない人が非常に多いということです。特に多いのが以下のフレーズになります。右側に正しい言い回しを挙げますので、チェックしてみてください。

× やっぱ → 〇 やはり
× ごめんなさい → 〇 申し訳ございません
× わかりました → 〇 承知しました 〇 かしこまりました
× さすがですね → 〇勉強になります
× おトイレ → 〇お化粧室 △お手洗い

 また、「御社」と「弊社」の使い方を混乱し、志望企業に対し「弊社」と言ってしまう人もいます。「御社」は相手企業のことを敬って言うときの表現ですから、皆さんが面接で相手企業のことを言う際は、常に「御社」を使います。対して「弊社」とは、企業が自社をへりくだって言う表現ですから、皆さんが「弊社」を使うシチュエーションはないはずです。面接担当者が自社のことを「弊社」と言われたことにつられて「弊社、弊社」と言い続けてしまった学生もいるようですが、注意してくださいね。

無理のない自然な表現を

 さて、学生気分が抜けない話し方をしているのも困りますが、一方で気になるのが、丁寧すぎる言葉遣いです。例えば、何でも「ございます」をつけているようなケース。かわいらしい雰囲気がウリの学生があまりにも「ございます」を連呼していると、違和感を覚えます。逆に、マイナスの印象を与えてしまうこともあります。

 実は「ございます」は便利なようで、非常に難しい言葉です。それは、敬語を含めてよほど美しい言葉遣いができていないと、浮いてしまう言葉だからです。「です」でも全く問題はないので、自分のキャラクターや言葉遣いのレベルを客観的に判断し、しっくりなじむものを選びましょう。

 「わたくし」という言葉についても同様です。うっかり「あたし」と言ってしまう人には「わたくし」を薦めます。そうでなければ、「わたし」でも十分です。以前に「して差し上げる」を言えない学生もいましたが、普段から使っていないので、言おうとするとかんでしまうのです。そんなときは無理に使おうとせず「提供する」など別の言い方にするほうがよいでしょう。無理なく自然に自分を表現できること――この鉄則は身だしなみ同様、言葉遣いにも言えることです。

素直さ、謙虚さを大切に

 もし間違えてしまっても「申し訳ございません。表現のしかたを間違えました。言い換えますと〇〇です」と言い直せばよいのです。それができれば、面接でも評価してもらえます。エアライン業界では特に素直さや謙虚さが求められ、それは世界のどこでも共通です。怖がることなく使い、間違えたら素直に謝り、自分の言葉をブラッシュアップしてきましょう。

古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)
プロフィル 古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)

1988年10月、エアラインを目指す女性の支援活動を開始。自身も超難関である欧州航空会社の客室乗務員となり、9年半、ドイツ語、英語を駆使して世界のお客様へ接客をする。2018年には、支援者一人では困難といわれるエアライン内定数延べ100名超え(120名)を達成。年間2000名以上に、内定の術を指南する。女性のキャリア支援のパイオニアとして、幅広く活動。ストラッセ東京 公式HP http://strasse-tokyo.com

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