先輩たちの「失敗談」から学ぶ! <エアライン受験編・前編>

<第42回> 文 篠原真喜子

 毎日暑い日が続いていますね。6月1日から始まった国内大手航空会社の採用試験も終わり、喜びの内定報告はもちろん、「既卒でもう一度チャレンジします!」というリベンジ宣言もたくさんいただいています。希望通りの結果が出た人も、残念ながらそうでなかった人も、本当にお疲れさまでした。

 さて、今回から2回にわたって「先輩たちの『失敗談』」から学ぶ! <エアライン受験編>」をお送りします。原稿を書くにあたり、過去10年間分くらいの「内定報告」を見返しているのですが、エアライン内定者が書く「内定報告」は、他業界の内定者に比べて倍以上の量! 1万字近い大作を書いてくれた人もいました。それだけエアラインに対する思い入れが強く、努力をされているのでしょうね。1回ではとても伝えきれないので、前編は英語での失敗、ESでの失敗、証明写真での失敗、スケジュール管理での失敗を紹介します。内定者たちからの熱い反省メッセージ(?)をどうぞ!

英語での失敗

英語で悩む暇があったら勉強を!
 英語が苦手で悩んでいる人。悩んでいる暇があったら勉強してください。ANAやJALは、TOEIC600点以上あることが条件です。点数がクリアできていないと、スタートラインにも立てません。けれど、実際に選考を受けてみて感じたのは、英語以外の準備こそが大事だということです。私は、英語の勉強に時間をとられ、それ以外の対策がどんどん遅れてしまいました。後輩たちには同じ失敗をしてほしくないです。(国内大手航空会社CA内定 Kさん)

就活ではなくてTOEIC活だった
 とにかく英語に悩まされた就活でした。就活よりTOEIC活と呼んだほうがいいくらい。毎日2~3時間勉強しているのに、毎回20~30点しか伸びず本当につらかったです。「私は英語ができないから……」と、就活に対しても英語が理由で後ろ向きになってしまう自分がいました。大学3年の秋以降は、ES提出期限に間に合わせるにはあと何回しか受けられない、と毎日数えては焦りと不安でより勉強に集中できないという悪循環にさいなまれました。早め早めに対策すべきです。(国内大手航空会社CA内定 Jさん)

GTECの受験日を手帳に1日書き間違え
 私が就活をしていた2020年卒の採用では、ANAは英語の点数が規定に達していない人は会社指定の日にテストセンターでGTECを受ける決まりでした。が、なんと手帳に日付を1日書き間違えていたのです。会場でそのことに気がつき、テストセンターの方に事情を説明し掛け合うも、やはりダメ。この時点で他航空会社からは書類不通過の通知が届いていて、残るはANAのみ。「何としても内定したい! 諦めたくない!」と思った私は、自分でGTECのアカウントをつくり、締め切りまで毎日受けることに。提出期限まであと2日。でも、点数はわずかに足りない。これが最後のチャンス。そんな状況で、諦め半分で受験したら261点!! 規定を1点超えることができました(涙)。直前まで英語の点数が足りなかった自分にも、スケジュール管理が甘かった自分にも、活を入れたいです。(国内大手航空会社CA内定 Sさん)

ESでの失敗

「これ日記?」。落ちて当然のES
 エアラインのインターンシップは、ESで全て落ちました。でも、当時のESを見返すと、落ちて当然だなと思います。内容が何もなくて「これ日記?」と突っ込みたくなるレベル。企業研究も甘すぎました。エアライン就活専門誌と企業採用ページに書いてあることを組み合わせて、志望動機を書いたつもりになっていました(独自性ゼロ!)。それに気づいてからは、実際に空港に足を運んだり、OB・OG訪問をしたり、CSR報告書も読み込んで、私だけが書ける志望動機を目指しました。(国内大手航空会社CA(2社)、GS内定 Kさん)

ESを何度も添削してもらうべきだった
 ESはもっと早く準備して、OB・OG訪問をして何度も添削してもらうべきだったと思います。志望している会社の方にESを読んでもらい、もっとこうしたほうがいい、ここは会社の方針とずれている、こういう書き方にしたほうが面接担当者も喜びそう、などと「中の人」にアドバイスをもらうのが本当に役立ったからです。(国内大手航空会社CA内定 Aさん)

ESはもっと余裕をもって準備を
 少しでも完成度を上げようと20人以上にESを見てもらい、修正を繰り返していたら提出期限ギリギリに。WEB提出だったので、サーバーがダウンしたらどうしようとヒヤヒヤしながら提出しました。なんとか間に合いましたが、もっと余裕をもって準備すべきでした(実際、サーバーダウンにより提出が間に合わなかった友人もいました)。その後は、1週間前提出を徹底しました!(国内大手航空会社CA内定 Bさん)

証明写真での失敗

エアライン用と一般企業用の写真を撮り分けるべき
 エアライン受験用に撮影した写真を一般企業のESにも貼ったら、どの会社でも「エアライン志望なの?」と聞かれました。「違います。御社が第一志望です!」と毎回答えるのも負担で……。エアライン用と一般企業用の写真を撮り分けるべきでした。(国内大手航空会社総合職内定 Hさん)

「これ、私じゃない……」。でき上がった写真を見て驚愕
 「エアライン 就活 写真」で検索して見つけた写真スタジオへ。「少し修正しておきますね」と言われ、「お願いします」と答えたものの、でき上がった写真を見て驚愕(きょうがく)。「これ、私じゃない……」。修正しすぎは禁物。写真スタジオ選びは重要です。(外資系エアラインCA内定 Mさん)

証明写真は「ボックス写真機」ではダメ?
 証明写真は、よくある「ボックス写真機」で撮るものだと思い込んでいた私。大学3年の夏に800円で撮影し、自分では「こんなものかな」と思っていましたが、内定者の証明写真を見せてもらって驚きました。「え? こういう写真をみんな貼っているの?」と。その後、朝日新聞のエアラインセミナーで紹介していたスタジオで撮り直しました。フェア特典の割引券を使い1万円くらいでした。とっても素敵に仕上げてくださり、見せた人皆さんに褒めていただきました。後輩にも本当におすすめしたいです。(国内大手航空会社CA内定 Sさん)

スケジュール管理での失敗

早くから自分と向き合い、準備をしておけば……
 大学3年の冬ごろまで、心のどこかに「まだ大丈夫」という気持ちがありました。早くから自分と向き合い、準備をしておけばもっと効率よく進められたと反省しています。逆に、スタートが遅かった分、「やれることはすべてやろう!」と必死になれたのはよかったかもしれませんが……。エアラインを目指す周りの友人たちと比べて全てにおいて遅れていて、日々追われているような気持ちでした。精神的につらかったので、少しでも早く始めるべきだと思います。(国内大手航空会社CA内定 Sさん)

留学する時期を間違えた
 大学の交換留学生に選ばれ、3年生の10月から2月までフランスへ。留学中は、日本にいるみんなが就活を本格的に始めていることに焦り、「私は、インターンシップにも参加できないのに、帰国後すぐに就活が解禁されて面接が始まる」と思うと、せっかくの留学が楽しみきれませんでした。留学は2年生までにすることをおすすめします。(国内大手航空会社CA、GS内定 Mさん)

選考時間を勘違い
 選考が1日に5社あった日、最後の選考時間を勘違いし、カフェでゆっくりしてしまった。そのため、電車ではとても間に合わず、タクシーを飛ばして何とか間に合いました。スケジュール管理はしっかりと!(地方航空会社CA内定 Iさん)

航空業界以外の準備が遅すぎた
 航空業界以外について考え始めるのが遅すぎました。志望度が高くない他の業界だからこそ、早めにどこを受けるのか決め、企業研究などの準備をしておくべきだったと思います。就活解禁後は、航空業界に集中したいのに、正直それどころではない状態で。本当に困ったので、できれば早期選考を行っている企業を受けて、内定を一つでも取っておくべきだったと反省しています。(国内大手航空会社CA(2社)、GS内定 Uさん)

電車遅延で、選考開始1分前に到着!
 電車の遅延で、選考会場に到着したのが開始1分前! その日はGDで、着席した時にはもうグループの雰囲気ができ上がっていました。私は汗だくで集中できず、グループになじめないまま時間が過ぎ、落ちました。時間に余裕をもって会場に着くことができていたら結果は違ったと思ったので、後悔が残りました。エアラインの試験では絶対に同じ失敗はしない、と心を入れ替え、1時間前行動を徹底しました。(国内大手航空会社CA(2社)、GS内定 Rさん)

 いかがでしたか? ちょっとでも「今の自分に当てはまるな……」と感じることがあったら、少しずつ改善していけたらいいですね。

 最後に、大阪でのエアラインセミナーのご案内です。若干、当日参加枠があります。エアラインを目指す人は、ぜひ参加してください。

<概要>
■日時:2019年8月4日(日)13時開場、13時20分開講。16時00分終了予定
■場所:中之島フェスティバルタワー 12階 「アサコムホール」
    大阪市北区中之島2-3-18(「ローソン」横の通路奥)
■参加費:無料
■対象:エアライン企業を目指す2、3年生
■定員:150名
詳細・お申し込みはこちらから

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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