CAに必要な要素とは?

<第19回> 文 ライター・小元佳津江
Tomwang112(Getty Images)
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 暑い日が続いていますが、体調など崩されていませんか? さて、みなさんは、航空会社がCAにどのような要素を求めているか、考えたことはありますか? それがわかっていなければ、内定獲得は難しくなってしまいます。そこで、今回からしばらく、この求められる要素についてお話ししたいと思います。大きく分けると、以下の六つの項目になります。

CAに必要な六つの要素

第一印象がよい
英語力がある
健康を維持し、業務に耐えうる体力がある
国語力がある
こだわりをもち、何か(特にチームでの取り組み)をしている
情報収集力がある

 そして、これらのベースとなるのが問題解決力(問題に気づくことも含む)、創意工夫力変幻自在(臨機応変)力などの汎用(はんよう)的能力(どの仕事をする上でも基礎となり、応用発展させる力)です。なぜそれが必要かといえば、CAはいつ、どのような問題が起こっても、機内という限られた空間で何とかしなければならないからです。地上にいて、困ったときには誰かを頼る機会のあるグランドスタッフ(GS)と異なる点です。この汎用的能力がある人は、上記六つにおいても、自ら動き、学び取ることができるでしょう。

 「第一印象」については、前回までに触れましたので、今回からはそれ以外の項目について一つずつ取り上げていきます。これら六つに優先順位はなく、並行して進めていただきたいのですが、苦手なことほど後回しになりがちですので、先に取りかかることをおすすめします。特に、英語は苦手意識をもっている人が多いようですので、まずは「英語力」について取り上げたいと思います。

英語力とは異文化理解力

 英語力が何を指すのか、みなさんはイメージできていますか? 国内大手航空会社の応募資格に「TOEIC600点以上」と掲げられていますが、それだけで受かるのかといえば、答えは「NO」。TOEIC600点は、あくまでスタートラインに立つための条件で、真に求められているのは、話せる運用力と「異文化理解力」なのです。

 L(Listening)&R(Reading)しか問われないTOEICを重視しているのは、日本と韓国くらいでしょう。いまや世界では、4技能(読む、書く、聞く、話す)を問う「IELTS(アイエルツ)」という能力判定テストが主流になっています。実際に話せなければCAの仕事は務まりません。なかには、あまり英語が話せなくても、ノンバーバルを含め、何とかコミュニケーションを取る力があると見なされ、採用される人もいます。が、あくまで少数です。まずは、きちんと話せることを目標にしてください。

 そして、航空会社をとりまく環境が以前とは変わってきていて、いま強く求められているのは異文化理解力です。かつて、国内の航空会社のお客様は9割以上が日本人でしたが、現在は半分以上が海外のお客様。アジアと米国を行き来するため、日本で乗り継ぐ外国の方の需要(三国間流動)も増しています。政府も、訪日外国人観光客数を大幅に増やす目標を掲げました。そのため、いまやCAは、海外の国々の文化的背景も理解していなければ、役割を担えなくなってきているのです。

 もはや、単にTOEICで高得点を取れるだけでは足りません。750点以上あれば申し分ないのですが、600点を超えたら、異文化理解も深めるようにしましょう。航空会社が求める人材に近づき、即戦力にもなります。次回以降では、TOEIC600点の達成法、異文化理解力を身につけるための方法などをお伝えしたいと思います。

古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)
プロフィル 古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)

1988年10月、エアラインを目指す女性の支援活動を開始。自身も超難関である欧州航空会社の客室乗務員となり、9年半、ドイツ語、英語を駆使して世界のお客様へ接客をする。2018年には、支援者一人では困難といわれるエアライン内定数延べ100名超え(120名)を達成。年間2000名以上に、内定の術を指南する。女性のキャリア支援のパイオニアとして、幅広く活動。ストラッセ東京 公式HP http://strasse-tokyo.com

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