先輩たちの「失敗談」から学ぶ! <エアライン受験編・後編>

<第40回> 文 篠原真喜子

 みなさん、夏休みはどう過ごされましたか? 今日もCA第一志望の女子学生と面談をしましたが、エアライン以外の企業も知ろうと、お盆の時期も休まずインターンに参加していたとのこと。参加する学生にも、そしてお盆休みを返上してインターンを実施する企業の担当者にも頭が下がる思いです。

 さて「先輩たちの『失敗談』から学ぶ! <エアライン受験編・前編>」では、英語での失敗、ESでの失敗、証明写真での失敗、スケジュール管理での失敗を紹介しました。<後編>は、メンタル(気持ち)面での失敗、インターンでの失敗、面接での失敗、身だしなみでの失敗です。勇気が出て、そしてちょっと笑える失敗談をお届けします!

メンタル面での失敗

■エアライン業界を目指すことから逃げていた
 ずっと憧れていたエアライン業界。でも、真剣に目指すことから逃げていました。両親からは「エアライン受けないの? 受けるだけ受けてみたら?」と、何度も説得されましたが、頑(かたく)なに「エアラインは受けない」と言い張っていた私(笑)。「CAはハイスペックな人がなるものだから私には無理」と、自信がなかったのです。それでもエアラインのニュースには目が留まり、近くを飛ぶ飛行機を見ては興奮している自分がいて……。ようやくエアラインを目指すと心が決まったのは、大学3年生の秋でした。そして、いざエアライン就活を始めると「なぜもっと早く準備しなかったのか」と大後悔。当時の私に「つべこべ言わず動きなよ!」と言いたいです。(国内大手航空会社CA(2社)、GS内定 Iさん)

■夏インターンで全滅して自信喪失
 大学3年の夏、一般企業のインターン(選考あり)に全部落ちてしまった私。秋に開催されたJALとANAのCAのインターンに申し込むか、真剣に悩みました。今思うと、夏のインターンで全滅して、完全に自信喪失していたのだと思います。悩んだ末、篠原さんに相談すると「あなたが今、ESを書いていないこの時にCAを目指しているライバルたちは本気で自己分析や企業研究をして、ESを書いているのよ。その時点で10歩も20歩も遅れているわ」と。この言葉で目が覚めました。もしインターンに申し込むか悩んでいる人がいれば、私は挑戦することをお勧めします。結果はどうあれ、自分がなぜCAを目指すのか、なぜその会社に入りたいのか、本選考の前に自分と本気で向き合う良い機会になるはずです。(国内大手航空会社CA(2社)、地方航空会社CA内定 Mさん)

■私にはいいところなんて何もない
 大学時代は、部活もサークルも入っておらず、ゼミもなし。アルバイトも駅前の普通のパン屋さんだし、長く続けてきた趣味もない。しかも、留学経験があるのにTOEIC600点台。「私にはいいところなんて何もない」と落胆し、泣きながらノートに自分史を書いたことがあります。「ない、ない」と思っている状態で、自分のいいところが見つかるはずもなく……。最終的には、友人たちに「私のいいところ」を聞いて回り、なんとか見つけだしました。(国内大手航空会社CA内定 Mさん)

インターンでの失敗

■インターンの夢心地から抜け出せず
 CAのインターンに参加すると、実際に制服を着させてもらったり、CA業務を体験させてもらったり、幼いころからCAに人一倍憧れていた私にとって、夢のような日々でした。そんな夢心地からなかなか抜け出せず、「インターンに参加できたから大丈夫だろう」と甘く考えていた私に、篠原さんから「油断しないで! インターンに参加しても本選考で落ちている人はたくさんいるよ」と厳しい一言が。この言葉にハッとしました。心から反省し、気持ちを入れ替えて頑張りました。(国内大手航空会社CA(2社)、GS内定 Nさん)

■グーグルマップを使っていても迷子になり大遅刻
 インターンに参加する際、初めての場所だったため迷子になり大遅刻しました。グーグルマップを使っていても迷子になったので、初めての場所は念入りに「何駅の何番出口が最寄りか」まで確認しておくことが大切だと学びました。(国内航空会社GS内定 Hさん)

■気の利いたことを一つも言えなかった私
 ESと面接選考を経て参加した5daysのインターン。実際の業務を体験でき、大変だけれども非常に充実した日々を過ごしました。そして、その期間中、業務終了後に毎回設定されていた「人事を含めた社員さんとの懇談会」。でも、後から考えると選考の一環だったのかもしれません。それに気づかず、気の利いたことを一つも言えなかった私は、本選考の書類で落ちました。これが原因とは断言できませんが……。(国内航空会社GS内定 Wさん)

面接での失敗

■まるで台本を丸暗記しているよう
 緊張するタイプで、初めのころはまるで台本を丸暗記しているようにしか話せず、笑顔も硬くなってしまいました。でも、面接の数をこなすうちに自分の言葉で、自然な笑顔で話すことができるように。実践経験をたくさん積んだほうがいいです!(国内大手航空会社CA内定 Fさん)

■「spare time」の意味が分からず
 英語面接で「What do you do in your spare time?」という質問が。「spare time」の意味が分からず、想像しながら答えました。面接担当者も笑ってくれ、無事に通過できたので良かったのですが、あの時は焦りました。英語面接対策もしっかりと!(国内大手航空会社CA内定 Aさん)

■ブライダルの選考を安易な考えで受験
 エアラインの本選考が始まる前に、練習を兼ねたブライダルの選考を「早くからエアラインの準備をしてきたから大丈夫だろう」と安易な考えで受験しました。が、その結果は不合格。業種は違っても、エアライン対策で培ってきたものをそのまま活用すれば内定をもらえるだろうというのは甘い考えでした。どうしてこの会社なのか、どれだけこの会社に入りたいのかを明確にしたうえで面接に挑むことの大切さを、不合格から学びました。(国内大手航空会社CA内定 Jさん)

■抽象的な言い方をしているうちは、ことごとく……
 「私は努力家です。英語の勉強も頑張っています」「御社の社風に魅力を感じています」などの抽象的な言い方をしているうちは、ことごとく落ちました。「私は努力家です。専門学校入学時は405点だったTOEICのスコアを9カ月で715点まで上げました」と具体的な数字を示したり、「CA出身の大川専務(当時)のインタビュー記事を拝見しました。女性が長く働き続けられるように様々な取り組みをされている御社に大変魅力を感じました」と根拠を明確にして伝えると説得力がアップして、面接通過率が上がりました。(国内大手航空会社CA(2社)、GS内定 Nさん)

■納得のいく回答ができず、甘さを痛感
 以前から「海外で働きたい」という思いがありました。面接で「なぜ海外? その仕事は海外に行かなくてもできますよね?」と指摘された際に納得のいく回答ができず、甘さを痛感しました。「海外」といっても、海外に行きたいのか、日本にいて海外と関わる仕事をしたいのか、それとも英語を使いたいだけなのか? 一番大事な部分があいまいだと気づき、自分の「海外志向」や「仕事選びの軸」について考え直しました。(国内大手航空会社総合職内定 Rさん)

■履歴書を自宅に忘れてしまった
 「履歴書持参」の面接のために、びっしり書き込んだ履歴書を準備していました。それなのに、別の面接のことばかり考えていて、自宅に忘れてしまいました。家に取りに帰る時間もなく、コンビニで履歴書を買い、駅にある証明写真機でスピード写真を撮り、カフェで作成。時間ぎりぎりに書き終えましたが、一生懸命書いた履歴書を忘れてしまった悔しさと焦りの気持ちから、面接は失敗。志望度があまり高くない会社だったので、いまは笑って話せますが、これがエアラインだったら一生立ち直れなかったと思います。心配性で神経質な私でもこのようなミス。就活中は時間と気持ちに余裕をもって、持ち物なども入念に確認することが大事だと学びました。(国内大手航空会社CA内定 Sさん)

■最終面接で涙が……
 結果的に失敗ではなかったのかな? とも思いますが、CAの最終面接で、感謝の気持ちと会社への思いが溢(あふ)れて、涙が……。CAはお客さまの尊い命をお守りする保安要員であり、面接で泣いたらダメと聞いたことがあったので、内定のお電話をいただくまでは「落ちたかもしれない」と、ずっと不安でした。(国内大手航空会社CA(2社)内定 Mさん)

身だしなみでの失敗

■気が付くと過去最高体重に
 就活ストレスからか、太ってしまった! 気がつくと過去最高体重に。CAの選考には身体検査があるので必死にダイエットしました。選考で忙しいなか、ダイエットもしなければならず、本当に大変でした。食べすぎ注意です。(国内大手航空会社CA内定 Kさん)

■ずっと緊張しているような状態でどんどん痩せて
 就活中はずっと緊張しているような状態で、ちゃんと食べているつもりなのに、どんどん痩せていきました。身体検査の際、痩せすぎはよくないと聞いていたので、毎日大学の保健室で体重を量り、頑張ってご飯を食べました。(国内大手航空会社CA(2社)、GS内定 Uさん)

■シニヨンが上手に結えず
 最後までシニヨンが上手に結えませんでした。家できれいに整えても、数時間後には乱れ始める髪。そこで、ジェルでガチガチに固める作戦に! いろいろ試した結果、100均のメンズ用超強力ジェルに落ち着きました(笑)。(国内大手航空会社CA内定 Sさん)

 いかがでしたか? 就活中は緊張のあまり、普段しないような失敗をしてしまうもの。先輩の失敗談を反面教師にして、みなさんの就活を成功させてくださいね! 次回は「先輩たちの『失敗談』から学ぶ! <一般企業編>」です。お楽しみに!

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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