CAに必要な英語力の身につけ方<前編>

<第20回> 文 ライター・小元佳津江
npstockphoto(Getty Images)
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 前回は、CAに求められる英語力とは異文化理解力であるというお話をしました。とはいえ、まずは企業側が設けている応募資格「TOEIC600点以上」をクリアしなければなりません。そこで今回は、そのための方法についてお話しします。

英語学習は料理と同じ

 まず大事なことは、自分のレベルを知るということ。私は、CA志望者には大学1年生の頃から「TOEICは早めに受けてください」と言っていますが、3年生の春になっても受けていないという人が大半です。でも、3年生の夏になると、ES提出期限までに受けられる回数は5回しかありません。早い時期から動き出さなければならない理由が、おわかりになると思います。

 受けた結果、もし600点に達していなかったら、まずは中学校の英文法が網羅されたテキストをひたすら解いてください。それが解けるようになったら高校のテキスト、長文、リスニングへと進みます。TOEIC600点は高校卒業程度に相当しますので、高校英語がしっかり身についていればクリアできるはずなのです。

 単語は単独ではなく、文の中で覚えていきましょう。<第4回>でもお話ししましたが、英語学習は基本的に料理と同じなのです。「単語」という食材だけがそろっていても「文法」という手順が頭になければ、料理をつくることができません。その単語が、文の中でどのような用い方をされるのかを見ながら覚えていきます。そうしないと英語力はつかず、話せるようにもなりません。

無理なくレベルを上げていく

 そのための一番の近道は、多読です。英文を読むときは、以下を心がけてください。英語力がつきやすくなります。

1.タイトルを読んで内容の目星をつける
日本語の文章でも、まず見出しを読みますよね。英文も同じ。初めにタイトルを読んで、おおよその内容の目星をつけることが大切です。

2.わからない単語があっても最後まで読む
1回目は、わからない単語があっても調べず、前後の関係でその単語の意味を想像しながら最後まで読んでください。

3.わからない単語を調べながら読む
2回目は、わからない単語を辞書で調べながら読んでいきます。

4.もう一度、通して読む
3回目は、もう一度、最初から最後まで通して読みます。音読もしてみましょう。その後、内容の要約まですると、さらに力がつきます。

 多読に使用する素材は、書店で販売されているレベル別の読み物の教材や、週刊英和新聞「AsahiWeekly(朝日ウイークリー)」などがおすすめです。「AsahiWeekly」は、わかりやすい語彙(ごい)で書かれているうえ、対訳がついているものもあるので、初心者にも読みやすいはずです。取り上げているジャンルも幅広く、初めは自分が興味のあるジャンルを選ぶとよいでしょう。そこで単語を増やし、徐々に他のジャンルにも挑戦していきます。人間は「一つ難しい」はできても「二つ難しい」はなかなかできないものです。「一つ難しい」をクリアしたら「それよりちょっと難しい」を重ねていく。すると、無理なくレベルを上げていけます。

地道な努力があってこそ

 多読をある程度こなしたら、次はリスニングです。BBCサイトの「LEARNING ENGLISH」やNHKの「ラジオ英会話」などで聞く力をつけていきましょう。もちろん、TOEICの問題集を解くことも必要です。問題集はレベル(目指す点数)別になっていますので、まずは「600点」から始めてください。

 英語力は、地道な努力があってこそついていくものです。一日も早いスタートを切れるよう、頑張ってくださいね。

古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)
プロフィル 古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)

1988年10月、エアラインを目指す女性の支援活動を開始。自身も超難関である欧州航空会社の客室乗務員となり、9年半、ドイツ語、英語を駆使して世界のお客様へ接客をする。2018年には、支援者一人では困難といわれるエアライン内定数延べ100名超え(120名)を達成。年間2000名以上に、内定の術を指南する。女性のキャリア支援のパイオニアとして、幅広く活動。ストラッセ東京 公式HP http://strasse-tokyo.com

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