CAに求められる身体的条件と体力・筋力

<第22回> 文 ライター・小元佳津江
blackred(Getty Images)
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 今回はCAに必要な六つの要素のうちの「健康を維持し、業務に耐えうる体力がある」についてお話しします。CAの試験では最終的に、身長や体重のほか、体力・筋力などの測定を含めた細かな項目の身体検査が行われます。詳細はあまり明かされていませんが、その検査で不採用となってしまうケースもあります。そこで今回は、身体検査の大まかな内容と、その準備についてお伝えしたいと思います。

気になる身体検査の項目

 航空会社ごとに多少異なりますが、検査にはおおよそ以下のような項目があります。

・身長、体重測定

・内科(X線、採血、血圧、心電図、尿検査)

・眼科(視力、色覚検査)

・耳鼻科(聴力、インピーダンス(機内での気圧を耳にかける検査))

・整形外科(背骨・腰の側弯検査)

・体力測定(平衡感覚(目をつぶって10秒間立つなど)、前屈、握力、腹筋、踏み台昇降、ボール持ち上げなど)

 このような検査をする理由は、機内が特殊な環境だからです。気圧も地上とは異なり、耳や腰などに大きな負担がかかります。また、多少の休憩時間があっても、1回のフライトが十数時間に及ぶこともあり、業務はハードです。体にゆがみがあったり、筋力があまりなかったりすると、腰痛などになるおそれもあります。よって、こうした環境で仕事をするだけの身体的条件と体力・筋力を備えているかがチェックされるわけです。

食事量と運動量を見直す

 眼科や耳鼻科などの検査は事前の準備が難しいと思いますが、体重や体力・筋力は努力次第である程度調整可能です。近年は、やせすぎの人が増えています。生徒の中にも、BMI値が17.5で「やせすぎ」にチェックが入ってしまった人がいます。それでも通過するケースもありますが、やはりBMI値は18を下回らないことが望ましいでしょう。

 やせすぎの場合、食事量が足りていないことが多く、その原因は運動量の不足がほとんどです。まずは、しっかりと運動をしてください。運動してお腹を空かせれば、自然と食べる量も増えていきます。そして、食事の内容も大切です。たんぱく質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラルなどをバランスよくとりましょう。食べて動けば体力・筋力もついてきます。

 また、太りすぎている場合も、運動量が不足していることが多いでしょう。運動に比べ、食べる量が多かったり、食事内容が脂質や炭水化物に偏っていたりするはずです。食事の量・内容を見直し、運動に取り組みましょう。体重オーバーで水泳に取り組み10キロほど落とし、国内大手航空会社のCAとして活躍している人もいます。水泳やランニングなどで鍛えると代謝が増え、効率的に体重を減らすことができるでしょう。

明るさと前向きさを重視

 実は、BMI値やそれに伴う外見的要素と同等、もしくはそれ以上に近年重視されている項目が「明るさ」「前向きさ」です。CAは身体的にも精神的にもタフであることが求められるため、明るく、健康的でポジティブに物事を捉えられるようなタイプは合格しています。みなさんもポジティブシンキングを意識してください。

 また、肌も健康の一つとして大切です。特に機内は乾燥しているため、注意が必要になります。今のうちから、メイクは就寝前に落とす、十分な睡眠とバランスのとれた食事をするといった基本を守り、健康的な肌を保つようにしましょう。

古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)
プロフィル 古澤有可(エアラインスクール進化系「ストラッセ東京」主宰)

1988年10月、エアラインを目指す女性の支援活動を開始。自身も超難関である欧州航空会社の客室乗務員となり、9年半、ドイツ語、英語を駆使して世界のお客様へ接客をする。2018年には、支援者一人では困難といわれるエアライン内定数延べ100名超え(120名)を達成。年間2000名以上に、内定の術を指南する。女性のキャリア支援のパイオニアとして、幅広く活動。ストラッセ東京 公式HP http://strasse-tokyo.com

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