就活に向けて大学2年生のいまから準備しておくべきこと

<第45回> 文 篠原真喜子

 「1、2年生のうちからできる就活準備は?」「2年生のいま、就活のためにすべきことは?」。こんな質問をされることが増えてきました。大学1、2年生のうちから就活を意識する人が多いのですね。

 そんなとき、私はいつも「今からそんなに就活のことばかり考えなくていいよ」と伝えます。1、2年生のうちは、頭の片隅に就活という言葉を置いておくだけでいいと思うからです。ほんの少しでも就活を意識していることで、思考や行動が変わってきますから。それで十分。それを踏まえたうえで、まだ時間がある1、2年生のうちにやっておくといいと思うことを五つお伝えしますね。

1.「経験値」を上げる

 大学の勉強、部活、サークル、アルバイト、趣味、遊び、恋愛など。何でもいいので、多くのことに取り組み「経験値」を上げてください。就活で聞かれるのは、たいてい大学1~3年時の話。1、2年生の時間があるうちに、いろいろなことに挑戦し、全力で学び、遊んだ経験が、のちのちの就活で大いに役立ちます!

経験値アップに取り組む際のポイント

・取り組むときは、常に「全力」で! ただぼーっと経験するのではなく、少しでもいいので自分なりの課題や問題意識をもってやってみましょう。そうすると、同じことをしていても学びや吸収力が違ってきます。

・就活と関係のないような活動にもいろいろチャレンジしてみる! 自分の好きなこと、興味があることは掘り下げ、興味のないことは浅く広く経験するイメージです。友人や知人の力を借りて自分ではまず行かないような場所に連れていってもらったり、今まで経験したことがないようなアルバイトに挑戦してみたりするのもいいですね。

2.人に誇れる経験を三つつくる

 就活でよく聞かれるのが、学生時代に頑張ったこと。でも、いざ就活が始まってみると「頑張ったことがない」と焦る人が本当に多いのです。そうならないために「学生時代に頑張ったことを三つつくる」ことを目標に行動してみてください。頑張った経験が三つあれば、就活を乗り切りやすくなります。

 「すごい経験」でなくてもかまいません。「カフェのアルバイトで『笑顔の素敵な店員』に、6カ月連続選ばれた」「飲料水の店頭販売で、売り上げを○%アップさせた」「大学内で、留学生支援のイベントを開催した」など、すでに取り組んでいることを、いまより少し発展させるだけでいいのですよ。

3.TOEICの勉強をしておく

 「TOEIC600点以上の英語力を有すること」「TOEICスコアが選考に影響することはありません。ただし、入社までに800点を取得していただく必要があります」「TOEIC730点以上を応募にあたっての目安としています」「英語検定2級、またはTOEIC550点から600点程度の英語力を有することが望ましい」

 募集要項にこんな文言が書かれているのを見たことがありませんか? ここ数年で、英語力を受験、採用の条件として課している企業が増えてきました。どんなに行きたい企業があっても、英語力が足りずに断念するのは非常に残念。英語が苦手な人ほど、点数アップには時間がかかります。早め早めの対策をしておきましょう。また、マスコミ志望者は、時事問題対策を早めに!

4.1学年上の先輩の就活をよく見ておく

 先輩の就活スケジュール(どの時期にどんな活動をしているのか)、どんなことに悩み、苦労しているのかをよく見ておいてください。自分が1年後、何をしなければいけないのか、どのくらいのレベルに達していなければならないのか見当をつけておくと、おのずと日々の生活や行動が変わってくるはずです。

5.多くの社会人と接する

 就活中は、目上の人と話す機会が大変多くなります。人事担当者も、面接担当者も年の離れた社会人。でも、慣れないうちは、目上の人と話すのは結構大変ですよね。苦手意識をもつ人も多いようです。ですから、今のうちに多くの社会人と話す機会を持ちましょう。大学時代は、ゼミや部活、サークルなど、どうしても同世代の友人たちと過ごす時間が多くなりがちですので、そこから飛び出す勇気をもってみて。大学の先生や先輩(ゼミや部活、サークルの卒業生)、親戚の人など、身近な人に話を聞くことからスタートするといいですよ。慣れてきたらOB・OG訪問をしたり、1、2年生でも参加できる就職セミナーに参加して人事担当者の話を聞いたり、インターンに参加してみたりするのもおすすめです!

 最後に、10月に開催される就職フェアのお知らせです。マスコミ就活フェア:大阪(10月24日)、マスコミ早期選考 秋冬インターン対策:東京(10月31日)を開催する予定です。ES・面接・自己PR動画などの対策を1日で行います。参加費無料。1、2年生の参加も大歓迎です。お友達を誘って、ぜひご参加ください。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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