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【エアライン / 客室乗務職に内定】 内定者インタビュー「カギは、“やる・やらない”で迷ったとき、“やる!”を選び続けたこと」

インタビュー 篠原真喜子

中学生の頃から客室乗務員(CA)に憧れていたという北方さん。でも、就活スタート早々に選考型インターンに落ち続けて自信を無くしたり、面接で「なぜその企業か」が答えられずに落ちてしまったりと、苦しいことが多々あったそう。北方さんはそこからどう抜けだし、夢だったCAでトリプル内定を獲得したのでしょう。その軌跡を、語っていただきました。

北方海南さん
プロフィル 北方海南さん

経営学部マーケティング学科。受験業界は航空、ホテル、ブライダル、小売り。ES提出数15社、面接まで進んだ会社数13社、内定先は日本航空のほか、国内大手航空会社、地方航空会社(全て客室乗務職)の計3社。

内定までの道のり

大学3年5月
エアラインをはじめ幅広く見ようと、様々な業界のインターンへ。ところが、選考なしの1dayには行けても、3daysなど選考型のものは全て叶わず自信喪失
大学3年9月
朝日新聞のエアラインセミナー参加。内定者の話を聞き「私も来年は、内定者としてステージに立ちたい!」とモチベーションが上がる
大学3年10月
エアラインのインターンに申し込むか迷い、朝日新聞キャリアアドバイザーの篠原さんに相談すると、喝が。目が覚め、必死にESを書き、無事通過!
大学3年12月
OB・OG訪問に加え、内定者訪問もスタート。企業研究にも力をいれる
大学3年2月
アルバイトをしていたブライダル業界には自信を持って臨むが、GD(グループディスカッション)で毎回撃沈。友だちと対策に励む
大学4年4月
エアラインのESをたくさんの人に添削してもらい、練り上げる
大学4年5月
エアライン以外の業界は、「なぜその企業を志望するのか」という掘り下げが甘く、面接落ちが続く。内定ゼロのまま6月に(涙)
大学4年6月
企業研究、自己分析を見直し「あとは自分を信じるのみ」と、思いをぶつけると、なんと航空3社から内定が!

インターンに全然通らず、自信喪失!

―― 北方さんはわりと早い段階からCA志望だったようですが、きっかけはどんなことだったんですか?

 中学2年のとき、家にあった沢木耕太郎さんの『深夜特急』* を読んだんです。そのとき、「世界はこんなに広いんだ! 世界をもっと見てみたい!」と思い、広い世界を知ることができる仕事に就きたいと考えるようになりました。大学時代はアルバイトでためたお金をすべてつぎ込み、海外10カ国以上を回りました。異国へ向かう飛行機の中も、ある種の異空間で、特別な場所。何度もそこで過ごすなかで「この特別な場をより快適にするお手伝いがしたい」と思うようになり、CAを目指しました。

*沢木耕太郎による紀行小説。旅を愛する多くの人々にバイブルとして今も読み継がれている。

CAを目指すきっかけになった「深夜特急」。何度も読んで世界各地へ思いをめぐらせたそう。(『深夜特急』(1~6)沢木耕太郎/著 新潮文庫刊) ※本人提供
CAを目指すきっかけになった「深夜特急」。何度も読んで世界各地へ思いをめぐらせたそう。(『深夜特急』(1~6)沢木耕太郎/著 新潮文庫刊) ※本人提供

―― 『深夜特急』から! それは面白いですね。では、最初からCAメインで就活を?

 そうですね。でも3年の夏は幅広い業界を見ようと、航空、商社、メーカー、小売り、不動産、ブライダルなど色々な業界のインターンに応募しました。でも、参加できたのは選考がない1dayインターンのみ。3daysなど選考型のものは、全部ESで落ちてしまいました。就活の厳しさを思い知り、すっかり自信をなくしました。

―― あらら。なかなか大変なスタートだったのですね。

 はい。第一志望のエアラインにしても、何からやればいいのかわからなくて。そんなとき、実家で取っていた朝日新聞で朝日就職フェアを知り、エアラインセミナーに参加しました。実はその頃は「エアラインって国内大手2社だけで1000人以上採用されるし、私もなれるかも」なんて思っていたんです。でも、その会場にいた学生400人ほどに対し、「この中で採用されるのはたったこれだけです」と数人の学生が立つシーンを見て、「うわ、こんなに少ないんだ!」とがくぜんとしました。これは相当頑張らないと、と思い、その日のうちに、エアラインスクールに通うことと、デジタル版の購読を決めました。私のなかで一つの転機になった日でした。

―― セミナーが転機に! 参加して、どんな変化がありましたか?

 内定者の話を聞いて驚きました。「受かる人はこんなに努力をしていたんだ。」と。この頃は、CAになりたい強い気持ちがあっても具体的な対策方法がわからなかったので、「内定者がやっていたことは全部まねして、全部やろう!」と気合が入ったのを覚えています。

「やったほうがいいこと」は、全部やる!

―― できることは、全部やる! すごいですね。

 私、実は、就活をする上で、これが一番大事なことのような気がしているんです。就活って、「やったほうがいいこと」がたくさんありますよね。でも、それをやるかどうかは自分の選択です。私も、就活中、「今日説明会へ行くのが面倒だな……、ES書くのがおっくうだな……」と思う瞬間が何度もありました。でも、就活は自分の未来がかかっています。「もし説明会に参加していたら、もしあの時にESを出していたら結果はちがったかもしれないのに……」という後悔は絶対に嫌だったので、悩んだら行動に移すと決めました。

―― でも、大学3年の秋冬に開催されたCAインターンには、応募するか迷っていた……。

 そうでした(笑)。セミナーに参加してやる気スイッチは入ったものの、夏のインターンで全滅して以来、すっかり自信がなくなったんですよね。でも、篠原さんに相談したら、「あなたが今、ESを書いていないこのときに、CAを目指しているライバルたちは本気で企業研究してESを書いているのよ。その時点で10歩も20歩も遅れているわ」と一喝されて。その言葉で目が覚め、本気でESに取り組んだら、無事通過しました!

―― そうそう、言いましたね(笑)。あそこで目覚めてくれてよかったです。そこから、ESをどうやって仕上げていったのですか?

 家族、親戚、友人、先輩、後輩、内定者の方など、できるかぎりたくさんの人に見せ、添削してもらいました。客観的な意見を、広い年代、職業の方に求めることで誰が読んでも思いが伝わるESを目指しました。なかでも、役に立ったのが祖父からのコメント! 祖父はもう80歳ですが、経営している会社から引退せず、今も働いています。祖父の意見には、経営者や採用者側の視点が入っていて勉強になりました。そんな祖父のためにも「何が何でも内定をもらわなくちゃ!」と思いました。

―― そうだったんですね。エアラインを目指しているけど何をしたらいいかわからないという、セミナー当日の北方さんと同じ悩みを持っている人がとても多いです。ズバリ! これをやってよかったと思うことはありますか?

 色々あるのですが、内定者訪問です!

―― 内定者訪問ですか? OB・OG訪問ではなくて?

 OB・OG訪問もしましたが、やはりちょっと緊張してしまいますよね。内定者だとわりと気軽に話が聞けるうえ、企業が今求めている人材に一番近い方々だと思うので、おススメです。直接の知り合いがいなかったので、友人に紹介してもらってCAの内定者訪問を15人くらいにしました。面接に役立つことも教えてもらえたし、言葉遣いや対応の仕方もすばらしく、私自身も日頃から言葉遣いや立ち居振る舞いに気をつけるようになりました。

―― 確かに、内定者から学ぶこともたくさんありますね。他には何かありますか?

 やはり企業研究でしょうか。JALは赤、ANAは青、その他エアラインは黄色、他業界は緑のファイルを用意して、企業サイトの情報、アニュアルリポート、中期経営計画、新聞で見つけたエアライン関連の記事などを自分なりにまとめました。ファイルにまとめることで各社の特徴や強みなどがつかめたら、今度は「なぜ航空志望?なぜJAL?なぜCA?」と自分に問い続けて、自分にしかない経験や思いを言葉にできるようにしました。「ここまでやったならきっと大丈夫!」と思えるくらい企業研究をして面接に臨めたので、本番では緊張しつつも冷静な自分でいることができました。

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企業研究ファイルとノート。ノートには、「なぜJALのCA?」を深掘りした際のメモがびっしり!
企業研究ファイルとノート。ノートには、「なぜJALのCA?」を深掘りした際のメモがびっしり!

企業研究は積み重ねたが、GDや面接で失敗。そのまま6月に……

―― すごい! 面接はどうでした? 北方さんは、面接も得意そうです。

 それが……。企業研究はしっかりしていたけれど、もともと面接には自信がなくて。スクールの面接練習でも苦戦することが多く、「自己分析がまだ甘いせいだ」と気づきました。それからは、自分史を書いたり、他己分析をしたり、徹底的に自分と向き合いました。ところが、2月に第2志望だったブライダル業界の選考が始まると、今度はGDで毎回失敗。面接担当者と向き合って自分自身の話をすることはできても、集団の中で積極的に意見を出したり、場をリードしたりすることができない。「このままではまずい!」と、友人と一緒に猛練習しました。

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―― GDの猛練習をしたんですね! 克服できましたか?

 GDのコツをつかむことはできたのですが、ブライダル業界は結局全滅でした(涙)。ブライダルのアルバイトもしていて、正直「この中から、1社は内定をもらえるだろう」と思っていたので、かなり落ち込みました。圧倒的に熱意が足りなかったのだと思います。反省しつつ、「もう少し受けないと」と他の企業も探しました。この頃は3月で説明会やSPI対策にも追われ、「筆記試験対策をもっと早くやっておけばよかった!」と、とても後悔しました。

―― 筆記対策を後回しにし、大変な思いをしている学生は多いですね。

 筆記で落ちるって本当に悔しいですよね。SPIは勉強すれば必ず結果につながるので、これから就活する皆さんは、絶対に早めに対策した方がいいです。

―― 本当にそうですよね。その後、面接はどんなふうに進みましたか?

 実は、エアラインの選考が始まる前に受けたホテルや小売りも、面接が進むにつれ、「なぜその会社なのか」がうまく答えられず、何社も落ちてしまいました。結局、内定ゼロのまま6月1日を迎え、「私、社会人になれないかも」とすごく不安でした。でも、残るは本命のエアラインの面接。「絶対に受かるしかない!」と思い、ひたすら面接準備に打ち込みました。ESやデジタル版の「MYキーワード」機能を使って集めていたエアライン関連記事に目を通し、気になったニュースについて聞かれたときのために、新聞も毎日しっかり読むようにしました。

「MYキーワード」は、特定のキーワードを含む記事を集めてフォルダに入れて管理でき、一つのフォルダにはワードを五つまで登録できる。北方さんはいくつかのフォルダを作り、「エアライン」フォルダに「JAL」「日本航空」「空港」などを登録。「おもてなし」フォルダには「おもてなし」「あたたかい」などを登録し、面接の場がほっこりするようなニュースを集めていたそう ※本人提供
「MYキーワード」は、特定のキーワードを含む記事を集めてフォルダに入れて管理でき、一つのフォルダにはワードを五つまで登録できる。北方さんはいくつかのフォルダを作り、「エアライン」フォルダに「JAL」「日本航空」「空港」などを登録。「おもてなし」フォルダには「おもてなし」「あたたかい」などを登録し、面接の場がほっこりするようなニュースを集めていたそう ※本人提供
就活に疲れた時は、友達とおいしいご飯を食べに行き気分転換していたそう ※本人提供
就活に疲れた時は、友達とおいしいご飯を食べに行き気分転換していたそう ※本人提供

直前に読んだ新聞の最新記事が、面接で効いた!

―― 毎日、新聞チェック! すばらしいです。

 でも、最初の頃は大変でした。自宅でも新聞は取っていましたが、祖父が読むので持ち歩けず、いつも読みたい記事を携帯で写真に撮っていたんです。でも、不便で(笑)。デジタル版ならスマホで読めるので、SNSを見るのと同じような感覚で気軽に読めるのもよかったです。面接では「最近気になるニュース」について聞かれることが結構あり、その対策にもなりました。

―― なるほど。面接では、社会に広く興味を持っていることが伝えられると、高評価につながります。

 ちょうど、JALの最終面接で「気になるニュース」を聞かれたときにも、少し前に掲載されていた「ひらけ、セサミの多様性」という記事を挙げました。テレビ番組の「セサミストリート」では、見た目や考え方が違う多彩なキャラクターが登場します。記事によると、多様性や相互理解について学ぶ教材としても活用できるそうで、日本の小学校でも使われ始めているということでした。面接担当者に「そこから何を学びましたか?」と聞かれたので、「世界で一番愛され、選ばれるJALになるために、多様性の重視は大切な視点です。私も日頃から理解するよう努めていますが、小さい頃から多様性について学ぶことができるのはすばらしいと思います」とお話ししました。
 「数日前の新聞に書いてあったニュースなのですが」と前置きしたところ面接担当者もうなずいてくださったので、より説得力が増したのかなと思います。新聞を読んでいることをアピールすることで、社会人としての心構えも伝えられると感じました!

実際に最終面接で「気になるニュース」として挙げたセサミストリートの記事 ※本人提供
実際に最終面接で「気になるニュース」として挙げたセサミストリートの記事 ※本人提供

―― いいですね! そしてついに第一志望のJALはじめ、計3社から内定が。おめでとうございます!!

 ありがとうございます。最終面接のときは、人生で一番緊張していましたが、「ここまで来たら、今までの自分を信じて臨むだけ!」という心境になれている自分もいました。繰り返しになりますが、就活中、楽をしたくなったり、逃げたくなったりすることもあったけれど、「迷ったらやる!」を選択し続けられたのが良かったのかな、と思います。
 内定の連絡をいただいたときは、信じられないくらいうれしかったです。でも、私ひとりだけの力では、第一志望の企業に内定するのは絶対無理だっただろうと感じます。家族、先輩、友人など、支えてくれた周囲の人たちに、感謝の気持ちでいっぱいです!(構成 ライター・小元佳津江)

就活生応援マガジン「PreBiz」
篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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