満年齢とは? 履歴書へ年齢を書くときの方法や覚え方などを紹介

<第51回> 構成 篠原真喜子

満年齢の意味について

満年齢は今時点の年齢のこと

 履歴書を書くときによく見かける「満年齢」という言葉。履歴書には、「満年齢」を記入するものなのですが、「満年齢ってどういう意味だろう?」と思わずググってしまった人も多いのではないでしょうか? 履歴書を書くたびに毎回調べ直していると時間がもったいないので、まとめて理解をしておきましょう!
 簡単に説明すると、満年齢とは、今時点の年齢のこと。生まれた年を0歳とし、誕生日ごとに年齢をひとつずつ増やす方法です。普段、「何歳?」と聞かれて答える年齢が満年齢になりますので、なじみのある数え方ですよね。

満年齢と数え年の違いは?

 満年齢とは別に「数え年」という年齢の数え方もあります。数え年とは生まれた年を1歳とし、年が明けて元旦を迎えるごとに、年齢をひとつずつ増やしていく計算方法です。満年齢との違いをまとめると以下のようになります。

  • 生まれた年の年齢…満年齢では「0歳」、数え年では「1歳」
  • 年齢が増えるタイミング…満年齢は「誕生日(の前日)」、数え年は「元旦」

 数え年による年齢は、満年齢より1〜2歳ほど高くなります。たとえば2019年12月1日に生まれた赤ちゃんの場合、満年齢では2020年の11月30日まで「0歳」です。しかし数え年では生まれた直後から「1歳」で、生後1カ月で迎える元旦には「2歳」になります。
 数え年は、現在では主に「七五三」などの伝統行事や「長寿のお祝い」、「厄除け祈願」のような神事、享年の表示、占いなどで利用されています。しかしそれ以外の場面で使われることはほとんどありません。特に国や地方公共団体については「年齢のとなえ方に関する法律」で満年齢の使用を義務付けられているため、公的な場面で数え年が使われることはあまりないといってよいでしょう。

満年齢についてのちょっとしたトリビア

 ちょっとした余談ですが、満年齢の計算方法は明治35年に成立した「年齢計算ニ関スル法律」の中で説明があります。その第1条には「年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス」、つまり年齢の起算日が「誕生日(出生の日)」であると書かれています。
 誤解されやすいのですが、年齢が加算されるのは誕生日当日ではなく「前日の午後12時」です。つまり誕生日に日付が変わった時点では「すでに年齢が加算されている」ことになります。この影響を受けるのは、特に「4月1日生まれの人」と「(うるう年の)2月29日生まれの人」です。
 たとえば新学期の開始は4月1日ですが、4月1日生まれの人は3月31日に年齢が上がるため、「遅生まれ」としてひとつ前の学年に含まれます。つまり4月1日生まれの人と4月2日生まれの人では、学年がひとつ違うということです。
 また、うるう年の「2月29日」は4年に1回しか巡ってきませんが、2月29日に生まれた人は前日の28日に年齢が上がります。ですから、うるう年生まれだとしても、ちゃんと毎年歳を重ねていきます。

参考:4月1日生まれの子どもは早生まれ?(参議院法制局)

履歴書には記入時点での満年齢を記載しよう

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 履歴書には満年齢を記載するわけですが「いつ時点の年齢」が正しいのでしょうか。基本的には、履歴書に記入する年齢は

履歴書記入時点での年齢(満年齢)

を書けば問題ありません。たとえば次のような就活生がいたとします。

・生年月日:1998年5月15日
・履歴書記入日:2020年5月1日
・面接日:2020年5月20日

 この人の年齢は、履歴書記入日の時点では21歳、面接日の時点では22歳となります。履歴書に記入するのはこのうち「21歳」の方です。再度になりますが、記入時点での満年齢を記載すれば問題ありません。

 ただし、こうした書き方は絶対ではありません。業界や会社によっては異なる慣習もあります。一例を挙げるとアナウンサー志望の場合は、「入社時点の満年齢」を書くケースもあります。

満年齢を書く場合の計算方法

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 就活生のみなさんは、基本的に「満年齢」さえ記入できれば問題ありません。なお、満年齢の計算に必要なのは次の2パターンの式です。どちらも簡単なので、合わせて覚えておきましょう。1998年生まれを例に説明します。

①すでに誕生日を迎えている場合…2020−1998=22歳
*今年の西暦−生まれた年の西暦

②まだ誕生日を迎えていない場合…2020−1998−1=21歳
*今年の西暦−生まれた年の西暦−1

 となります。繰り返しになりますが、履歴書に書くのは原則として履歴書を記入する時点の満年齢です。上記の式で①か②を選ぶ際は、その点だけしっかり意識するようにしましょう。

エクセルで計算できる便利な方法も

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 満年齢の計算式は決して難しくありませんが、慎重派の人向けに。さらに楽に、そして正確に満年齢を計算できる方法があります。それがエクセルの「DATEDIF(デイトディフ)関数」です。

 DATEDIF関数は、次のように書きます。

=DATEDIF(開始日,終了日,単位)

ここで、カッコの中の「開始日」を自分の誕生日、「終了日」を今日(「TODAY()」としても構いません)、「単位」を「"Y"」とします。

=DATEDIF(誕生日が入ったセル参照,TODAY(),"Y")

といった具合です。この関数を入力することで、たとえば1999年12月1日に生まれた人の、本日時点の満年齢を出すことができます。 ちなみに最後の「"Y"」は、指定した期間内の満年数を表す文字です。もし月数を求めるなら「"M"」、日数を求めたいなら「"D"」と入力します。

最後に

 今回は、「満年齢」についてお話しました。履歴書に書く年齢は基本的に「履歴書記入時の満年齢」であること、満年齢の意味と正しい計算方法、数え年との違いなどについて、しっかり理解していただけたでしょうか。
 就活生にとって、履歴書に正確な「満年齢」を書くことは就職活動の基本のひとつ。うっかりミスで人事担当者からの信用を失ってしまうことがないよう、今のうちに正しい計算方法や書き方の基準を覚えておきましょう。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

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