二次面接とは? その目的や注意点をキャリアコンサルタントが解説

<第53回> 構成 篠原真喜子
GCShutter(Getty Images)
GCShutter(Getty Images)

二次面接とは? 一次面接との違いについて

 一次面接を無事に通過すると、次は二次面接が待っています。一体どのような対策をしておけばいいのでしょうか。一次面接とどのような違いがあるのか。二次面接で気をつけておくべきポイントについて見ていきましょう。

面接担当者の職位・年次が違う

 二次面接になると、面接担当者の職位や年次が一次面接よりも上がる場合が多いです。以下の例にあるように、現場担当者が多い一次面接と比べ、二次面接では現場の責任者が出てくるケースが増えます。ただし、すべての会社で共通というわけではないので、志望企業に関してはOB・OG訪問などを通じて企業研究を進めていく中で確認しておきましょう。

<よくあるパターン>
一次面接:現場担当者
二次面接:現場責任者
三次面接:部長・グループ長
最終面接:社長・役員

 面接担当者の職位や年次が上がることによって、見られるポイントも変わってきます。

学生を見る視点がより厳しくなる

 一次面接と比べると厳しく見られるのが二次面接です。

 一次面接では学生の素質や基本的な能力、ビジネスマナーなどに注目しています。二次面接では、一次面接と同じようなポイントも当然見られますが、学生の志望動機について深掘りする質問や、その企業ならではの質問が増えることもあります。つまり二次面接では、基本的なことだけではなく、より具体的な対策が必要になってきます。

二次面接を受ける際の注意点

MarsYu(Getty Images)
MarsYu(Getty Images)

 先に説明したように、二次面接でも一次面接と同じ質問をされることがあります。しかし、「同じように答えればいいや」という甘い考えは禁物です。一見して同じような質問でも、見ているポイントが違うためです。ここでは面接担当者の意図や二次面接ならではの注意点について、説明していきます。

一次面接より具体的な質問・やりとりが増える

 一次面接よりも、二次面接のほうが長い面接時間が設定されていることが多いものです。そのため質問に対して表面的に答えるだけでは終わらず、より具体的な答えを求められたり、理由について深く突っ込まれたりする可能性があります。

 一次面接で答えた内容を引き合いに出され、改めてその理由や根拠を尋ねられることもあります。事前に復習しておき、「なぜ」自分がそのように答えたのかを深掘りすることが重要です。どんな質問をされても大丈夫なように、準備しておきましょう。

一次面接と矛盾した回答がないように

 二次面接では、一次面接で答えた内容と矛盾したことを言わないよう注意しましょう。一次面接の情報は二次面接を担当する社員にも引き継がれていたり、人事担当者が面接記録としてまとめていたりすることがあるためです。

 例えば、一次面接で「入社したら何をしたいですか」と志望動機について聞かれて回答したことと、二次面接で「10年後どうなっていたいですか」という質問への回答は、大きな方向として矛盾しないように気をつけたいところです。

 なぜかといえば、どちらも「企業とのマッチング」や「入社への意欲」を図る質問でもあります。別々の質問内容であったとしても、回答する内容に一貫性を持たせることが大切です。あらかじめ、一次面接での内容を振り返っておきましょう!

将来のビジョンについて分かりやすく語れるように

 将来のビジョンについても、より深掘りして聞かれることが増えてきます。そのときに、漠然とした将来への「願望」ではなく、5年後や10年後など具体的なキャリアビジョンを語れるよう準備しましょう。ただし学生のビジョンと企業のビジョンがマッチしないと意味がありません。会社案内などで企業のビジョンを確認するのはもちろん、企業研究を丁寧に行っておき、具体的なキャリアイメージをつけておきましょう。

二次面接でよくある質問と回答のポイント

takasuu(Getty Images)
takasuu(Getty Images)

 ここまでで、二次面接の特徴や目的、注意点などについてお伝えしました。ここからはより具体的に「よくある質問」を紹介していきます。繰り返しになりますが、それぞれの質問には目的や狙いがあります。表面的な答えで満足せず、質問の意図を十分に理解した回答を用意してください。これらの質問に自分ならどう答えるか、「回答のポイント」を参考に考えていきましょう。

「入社したらどんなことをやりたいですか?」

 一次面接や二次面接で定番の質問です。二次面接ではより具体的な回答が必要になりやすいので、ふわっとイメージで伝えるのではなくて、具体的に答えられるようにしましょう。

<回答のポイント>
・その会社で実現できる仕事内容を説明する
・希望を伝えるだけではなく、どんなことが貢献できるかも合わせて伝える

 その会社で実現性の低い仕事内容を伝えてしまうと、「それってウチじゃなくてもできますよね?」と思われてしまいます。まずはその会社で実現できる仕事内容を説明するのがいいですね。また、希望をただ伝えるだけではなく、どのような点で貢献していけるかを、より具体的に伝えられると面接担当者もイメージしやすくなるので、おすすめです。

「あなたの強みはなんですか? 」

 こちらも一次面接、二次面接に共通する定番の質問です。しかしながら、二次面接ではより具体的に「それが強みと言える根拠はあるか」「実際にその強みを発揮したことがあるか」など、その学生の能力をチェックすることが増えていきます。準備次第で回答の質に差が出やすいポイントなので、こちらもより具体的に回答できるようにしておきましょう。

<回答のポイント>
・取り上げるテーマは企業に関連したものを
・ただ伝えるのではなく具体的かつ魅力的に

 強みとして取り上げるべきテーマは、企業の事業内容に関係するものや、職種・入社後の仕事に生かせるものが好ましいです。たとえば、研究職や技術職、マーケティングなどの職種では「探究心」を、入社後に営業職を志望しているなら「粘り強さ」をアピールするといった具合です。必ずしも、この職種ではこの強みであるべき、といったことはありませんが、仕事の性質を理解した上で、強みを言えるようにしておきましょう。また、ただ伝えるだけではなく、どのような探求心なのかなど、具体的かつ魅力的に伝える練習をしましょう。

「あなたは10年後、どうなっていたいですか?」

 これは単に学生の夢や希望を聞いているわけではありません。「将来この企業の中でどのように働いているか」、つまり志望の本気度と事業内容への理解度、学生自身の可能性を知るための質問です。ここがぼやけてしまうと、入社への意欲が疑われてしまうので、できるだけ具体的に答えられるようにしておきましょう。

<回答のポイント>
・社風にあったキャリアイメージを伝える
・事前に企業研究をしっかり行い、具体的に説明できるように

 社風に合っていない10年後のキャリアを伝えてしまっては、元も子もありません。そのため事前に企業研究を徹底したうえで、回答できるようにしておきましょう。

最後に

 今回は、二次面接の特徴や注意点についてお伝えしました。二次面接を担当するのは一次面接より役職の高い社員であることが多いです。より具体的な回答を求める機会が増えやすいので、志望動機や自己PRなど、理由や裏付けまで言えるよう準備しておきましょう。もちろん、一次面接の答えと矛盾しないよう前回の面接の復習も欠かせません。
 自分のキャリアビジョンをしっかり考えておくのと同時に、相手(企業)のビジョンは何か、どのような事業をしているのか、主力製品は何か、どのようなキャリア形成パターンを持っているかなど、企業研究を怠らないようにしましょう。

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

この記事をシェア