自己分析の次は業界研究 就活のイロハをプロが解説

文 明治大学就職キャリア支援部長 舟戸一治
Anyaberkut(Getty Images)
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 自己分析で将来やりたいことが明確になったら、次にどの企業で実現させるかを考えなければなりません。自分の適性や能力を生かせるような企業を見つけるためには、広く業界や企業を調べる必要があります。「業界研究」は、経済環境の現状や今後の動向を含め、広い視野で研究することが必要です。

 学生の皆さんには、まず自分の興味を持った業界から研究を始め、それに関連する業界へと視野を広げていくことを勧めています。興味のある業界だけでなく、他の業界にも目を向けることによって、興味を持った業界との違いを把握することができ、「本命」企業の志望動機などを固めることにも役立ちます。

 技術の進歩や経営の多角化などから、新規事業への進出や事業転換も見られ、これまでのイメージとは変化している業界もあるので、業界の動向や展望などについても調べる必要があります。

どうやる業界研究 徹底解説

 一般的な情報収集の方法としては、企業・団体のホームページや就職情報サイトから情報を得る方法です。手軽で効率的に多くの情報を得ることができますが、企業や団体に都合の良い情報ばかりが掲載されているケースもあるので、インターネットに流れる情報だけで判断するには注意が必要です。

 他の方法としては、やはり新聞は欠かせません。業界や企業の最新情報が入手できるのはもちろんのこと、広く社会に関心を持つためにも、新聞を読む習慣を付けるのによい機会です。慣れないうちは,1面の見出しとリードだけでも読むようにしましょう。また,大学のキャリアセンターでは,新聞社から講師を招いて,新聞の読み方講座を実施したりしています。同じ新聞でもデジタル版を利用すれば、関心のある記事をピックアップしてくれるサービスなどの利用も可能です。

 業界全体のことを扱った代表的な出版物としては、複数の出版社から出ている業界地図があります。業界の動向や企業などの提携関係など、就活だけでなく実際のビジネスでも活用できる情報が豊富に記載されています。

 学生にとって身近なものとしては、各大学のキャリアセンターが開催する「業界研究」や「仕事研究」といったセミナーもあります。業界ごとに企業の話が聞けるものもあれば、職種ごとに担当者の話が聞けるものなど、様々な角度から研究ができます。いずれも現役社員のナマの話が聞けますので、業界や企業を理解するための絶好の機会となっています。

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社会人として活躍できるフィールドを探そう

 学生はどうしても知名度の高い業界や企業に目が向きがちです。しかし、自己実現のために自分を生かせるところは、有名企業や規模の大きい企業だけとは限りません。B to B (一般消費者と直接ビジネスを行うのではなく、あくまで別の企業と商取引を行うこと)の業界や企業などにも目を向けて、社会人として活躍できるフィールドを探すことが肝要だと思います。

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