「巣ごもり」で就活に出遅れるな オンライン就活の功罪を解説

文 関西学院大学キャリアセンターキャリア支援課長 矢橋洋
marchmeena29(Getty Images)
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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響を受け、会社説明会や選考のオンライン化が急速に進むなど、大学生の就職活動の状況は一変しました。これから活動を行う学生の皆さんは、この変化にどのように対応すればよいのでしょうか。

適切に情報収集を

 これまでは、友達がインターンシップに行くらしい、リクルートスーツを着て大学に来る学生が増えた、というように、周囲の状況の変化を察知して就職活動の準備を始める学生が一定数は見られました。

 しかしオンライン中心の就職活動では、自宅が活動の中心となるため、このような変化に気づきにくく、スタートが遅れてしまったということになりかねません。一方で、焦るがあまり、うわさ話やインターネット上のクチコミなど不確かな情報に振り回されて右往左往するのも問題です。オンライン化が進む就職活動では、適切な時期に確かな情報を収集することがより重要になります。

 各大学のキャリアセンターは、就職活動生が必要な時期に必要な情報を発信しています。特に毎年秋以降は、就職活動本番を目前に控え、ガイダンスをはじめ、自己分析、業界研究、筆記試験、エントリーシート、面接などに関するセミナーなどが開催されますので、見落とすことのないよう気を付けてください。

オンライン面接で求められる工夫とは

 オンラインでの選考では、雰囲気や人柄、秘めたる闘志など、内面的な部分が伝わりづらいといわれます。ありきたりで抽象的な説明や、まとまりのない話では、相手に自分を印象づけることが難しいということを理解しておく必要があります。

 このため、端的にわかりやすく説明する、自分らしい言葉でより踏み込んで表現する、表情豊かに話すなど、工夫が大切になります。キャリアセンターで実施されるオンラインでの面接練習などを積極的に活用し、準備を進めるとよいでしょう。

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オンライン就活の隠れたメリットは

 一方でオンライン選考の普及により、これまで就職活動生の大きな負担となっていた移動時間や交通費の削減が実現しています。

 これによって、大都市圏の企業を志望する地方の学生、逆に地方にUIターンを目指す学生、留学中の学生、海外の企業を志望する学生、学業や課外活動が忙しい学生など、多くの学生にとって、チャンスが大きく広がっています。ぜひこのプラス面を生かし、視野を広げて様々な企業に積極的に応募してはいかがでしょうか。

 就職活動ではストレスを感じる場面も多いことと思います。オンライン化が進むことで、学生同士での情報交換や悩みを語り合う機会が大幅に減少し、孤独な環境の中での活動を強いられることも課題となっています。悩みは一人で抱え込まず、なるべく友人や先輩、親や大学の教職員など、身近な人に相談するよう心掛けましょう。そして、遠慮することなくキャリアセンターを頼り、相談してください。

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