ミクシィ内定者インタビュー(後編)「就活の悩み相談は友達とSNSで」

文 池田美樹
ミクシィに入社が内定した(左から)水谷涼香さん、久野文菜さん、吉川勇太郎さん=東京都渋谷区
ミクシィに入社が内定した(左から)水谷涼香さん、久野文菜さん、吉川勇太郎さん=東京都渋谷区

日本発のSNSサービスの「mixi」を始め、スマホ向けアプリ「モンスターストライク」や、家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」などを展開するインターネットサービス会社「ミクシィ」。近年はスポーツ事業を手がけるなど、幅広いジャンルで挑戦をしている。成長を続ける会社で活躍を夢見て内定をつかんだ3人が、就職活動を振り返った。

(前編はこちら)

ミクシィ内定、家族の反応は?

―― ミクシィの創業は1997年で、親御さん世代の就職の時にはなかった新しい会社です。ミクシィに内定したということを話したとき、どんな反応でしたか。

吉川さん「親は特にITに精通しているわけではないんですけれど、ミクシィの名前は知っていて、あの会社に入るんだとわかってもらえました。祖母はさすがに知りませんでした。お前の決めたところならそこで良いんじゃないかって。わかりやすく、コミュニケーションの会社だよと説明しました。新しい会社ということに対して反対は全くなかったですし、むしろ応援してくれた感じでしたね」

水谷さん「全部終わって、決めてから報告したの?」

吉川さん「選考が始まっているときから、今ここの面接を受けている、と報告していました」

水谷さん「そうなんですね。私は、今日、第一希望の最終面接に行ってくるって言いました」

久野さん「社名を言わずに?」

水谷さん「言わずに。面接が終わって、その場で内定をいただけたので、帰り道でミクシィに決まったよ、と電話をかけたのを覚えています」

久野さん「反応はどうだった?」

水谷さん「親もミクシィのことは知っていました。祖父も新しい物好きなので知っていて、ミクシィに決まったんだね、がんばれ、とリアクションしてくれたのを覚えています」

久野さん「めっちゃいい反応だったんだね。私の場合は親がミクシィを知らなかったので、渋谷のできたてのビルに入っている会社だからと説明して、それで終わりました。先日、東京に親と一緒に来たとき、このビルだよ、と教えたら『すごいじゃん!』と言われました。ただ、実はまだどんな会社なのかは伝えていないんです。伝えなきゃ」

ミクシィ本社のある渋谷スクランブルスクエア(中央)=2019年10月(C)朝日新聞社
ミクシィ本社のある渋谷スクランブルスクエア(中央)=2019年10月(C)朝日新聞社

コロナ禍での悩み相談はSNSやオンラインで

―― 今年の就活生の皆さんは新型コロナウイルスの影響で学校に通えない日も多かったと思うんですが、悩みなどを誰にどう相談しましたか。

吉川さん「私の場合は、インターン中に毎日、ミクシィの担当人事の方やメンターと1対1の面談があり、今どんなことに行き詰まっているか、どういうことをやって楽しかったかなどについて話す機会があったんです。それが自己分析を深め、悩みを解決する機会になっていた気がします」

久野さん「私は愛知在住なんですが、東京在住のエンジニアの友達が多いので、もともとズームなどのオンラインで会話する習慣があったんです。ペースは週1回以上。就活のことをお互いに報告しあったりしていました。あと、ツイッターで『はぁ…』などとつぶやいて、反応してくれた友達に、詳しいことはスラックで! と移動してそこで詳しい話をしたりと、SNSを駆使しています。友達の中には、いまだにバーチャルでしか会ったことのない人もいますよ」

就職活動中に考えたことを書き残した久野さんのメモ帳=久野さん提供
就職活動中に考えたことを書き残した久野さんのメモ帳=久野さん提供

水谷さん「私はノートにひとりで自己分析を書いたりしていました。あとは友達とオンラインで会話ですね。ズームを使って。それこそ、就職活動を始めた頃は使い慣れていないから、ちょっと顔が暗いから照明どうにかした方がいいよ、とか、普段はもっといい顔をしているのにカメラ写りのせいでもったいないよ、といったアドバイスをしあったりもしていました」

―― オンラインでのコミュニケーションが役に立ったシーンが多かったんですね。

水谷さん「オンラインには逆に、周りが見えないことで焦らなくて済むという利点もありました。周りはこんなに就活が進んでいるのに私は…という不安な気持ちを持たずに済むなあと。今年就職活動ができて、むしろ自分にとっては良かったのかもしれないなあととらえています」

―― 入社した後の目標を聞かせてください。

久野さん「私はずっとなりたい理想のエンジニア像があるんです。それは、ひとりでもゼロからサービスを作る力のあるエンジニアです。そのために入社後はiOSのスキルも延ばしつつ、バックエンドの技術やデザインについても勉強をしていきたいです。最終的には、みんなから頼られるエンジニアになりたいと思います」

吉川さん「どんな領域の開発でも戦力になれるようなエンジニアに成長したいと考えています。そのために、入社後は様々な領域の方と話をしながら勉強して、多角的な視点で物事を見極めて、課題解決ができるようなエンジニアになりたいと思います」

水谷さん「在学中の様々な経験から、人に喜んでもらえる、人と人をつなげるサービス作りがしたいと強く思って入社を決めました。入社後は、少し抽象的になりますが、より良いサービスにするためには何が必要かというアンテナを常に持ち続けて、多くの人とコミュニケーションを取りながら成長していければと思います」

過去の自分にやりたいことの種が隠れている

―― 最後に、これから就職活動を始める後輩たちにメッセージをいただけますか。

吉川さん「自分が何をしていきたいのかを明確にすることが大切だということを伝えたいですね。就活って、マッチングの場でもあると思うんです。自分がやりたいことがこの会社でどれだけ実現できるかということを知らなくちゃいけないし、自分がどれだけ会社のやりたいことに貢献できるか伝えなくちゃならない。うまく言語化できないという人もいますが、私は、ヒントはこれまでやってきたことの中にあると思っているんです。例えば私の場合は、人と人とをつなげてそこから新しい価値を見いだす体験に価値を感じますが、それも学生時代に路上アーティストと観客をつなぐサービスを開発した経験からです。自分がトライしてきたことを分析して言語化し、わかりやすく伝えることが就活する上では大事なんじゃないかと思います」

久野さん「去年の私に聞かせたい! 深いわ…」

水谷さん「私は、自分がやりたいことに挑戦してほしいと思います。今、吉川さんが話したように、過去の行動の中から将来やってみたいことが見つかるんだと思うんです。就活のために何かしなきゃいけないと思うとすごく窮屈になってしまうけれど、好きなことや興味があることへのチャレンジが、就職の先に目指す自分の未来像につながっていくと思います。そういうアクションを重ねる時期にしてほしいな」

久野さん「良いこと言うなあ。私はエンジニアになりたい、コードが書ければいいっていう認識で就活を始めたんですよ。それで、最初に受けた会社でゲームエンジニアの選考に最終面接まで進んでしまって。私、別にゲームしないし作りたくないし、と思って辞退して、もう一度自分がエンジニアとして何を作りたいかを考えなければいけなくなったんです。自分が何をしたいのかをちゃんと考えてから動いたほうがいいよ、その方が時間を無駄にしないよと伝えたいです」

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