コロナでも減らない理系学生への採用ニーズ

文 金沢工業大学進路開発センター次長 二飯田一貴
Sushiman(Getty Images)
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 企業は、現在のコロナ禍の状況に合わせて、これまで対面で言葉のみでしか提供していなかった企業のアピールポイントや社内の雰囲気、若手社員の活躍等の情報をホームページで掲載する等、採用に関する情報提供の方法を変化させています。

 それだけではなく、事業内容や主要商材を変化させ、業績を伸ばした企業もあります。現状を悲観しすぎず、できることを考えてきた結果だと思います。

 学生の皆さんはいかがでしょうか。オンライン授業やリポートの増加など、様々な要因で思うような学生生活を送れていないのではないかと思います。しかし、企業も通常業務が忙しい中、利用したことのないオンラインの導入やそれに伴う在宅勤務など、様々な工夫で事業を継続してきました。

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 コロナの影響で企業の採用意欲は減退傾向にあるというニュースをよく耳にします。しかし、コロナが収まるまでじっと待つという選択肢はないと思います。企業の採用基準が上がることも想像できる中で、今後は、「コロナ禍で、どのように自分のやりたいことを実現できたのか」を問われるのではないでしょうか。ですから、今日からでも、やりたいと思っていることを、今の状況下で実現する方法を考えてみませんか。

「技術力を持つ理系学生が必要」

 企業の採用意欲は減退傾向にありますが、理系学生(技術職)の採用ニーズは大きく変化していないと、私は感じています。

 実際に、私が今年8月ごろに製造業やメーカーなどの約20社にヒアリングした際も、設計職や製造職などの技術系の採用を減らすと回答した企業は1社もありませんでした。さらに、10月ごろに別の20社程度にヒアリングした際も、減らすと回答した企業は0社でした。ただし、「分からない」と回答した企業も3割程度ありましたので、過度な安心はしないほうが良いと思います。

 企業が技術系の採用を減らさない理由には、以下のようなものがありました。

 「今回のコロナに限らず、今後も、変化を強制的に求められることは起こりうるため、様々な技術力をもつ、理系学生が必要」(機械・電子部品製造業)

 「理系学生の、物事を論理的にとらえる思考力は、技術職のみならず、企画・開発、製造等、あらゆる現場で力を発揮できる。」(電子機器開発メーカー)

 上記からも分かるように、理系学生に選択できない業界はありません。すべての学生がすべての業界(メーカー/商社/小売り/金融/サービス/マスコミ/ソフトウェア/通信/官公庁など)に進むことが可能です。是非、いろんな業界に目を向けてください。

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