採用色が強まる秋冬インターン 参加するには計画的な準備を

文 昭和女子大学キャリア支援部長・センター長 磯野彰彦
kazuma seki(Getty Images)
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 この時期、毎日のように大手企業や有名企業の「秋冬インターンシップ」のエントリーシート(ES)の締め切り日が設定されています。中には、設問の数が20近くもあったり、400字が上限の記述式の項目が3つも4つもあったり、みなさんは大変苦労されていると思います。

秋冬インターンの特徴は

 ところで、夏のインターンシップと秋冬インターンシップを比較して、何か違いを感じませんか。おおまかに説明すると、夏は1日だけの「仕事体験」型の募集が多く、秋冬は複数の日程のプログラムの中で、企業の採用担当の方々が学生の皆さんの資質や向き不向きをじっくり見るインターンシップが多いようです。

 昨年までは「ワンデーインターン」などと呼ばれていましたが、今年は日程が1日しかないものは「インターン」とは呼ばず、「仕事体験」とか「ワークショップ」と呼ぶようになりました。ですが、就職情報サイトでは同じところに載っていて、皆さんからは同じに見えるかもしれません。

 夏の1日型は会社説明会に近く、事業内容を理解してもらうことに主眼が置かれているようです。ただ、1日型であっても、若手社員との座談会や学生だけのグループディスカッションなどを通じて、見込みがありそうな学生には特別に声をかけて、「早期選考」に進む道を用意している企業もあります。

 秋冬は、この「採用・選考」の色がもっと強まっています。提出を求められるESの内容も「これがインターンシップ?」「本選考と変わらないね」と思うような、ハードルの高いものが増えています。

 文部科学省などが企業に求めている、「3年生の3月1日に企業説明会スタート」「4年生の6月1日に面接解禁」というルールは、実はほとんど守られていません。早い企業では、秋冬のインターンシップの時期に内々定や内定を出したところがあると聞いています。

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添削でESの完成度を上げよう

 「就職活動(採用・選考)が早期化している」とよく言われますが、「早期化ではなく長期化だ」という人もいます。一方で、一年中いつでも採用・選考を行う「通年採用」の動きも出てきているため、就活生にとっては体調と整えて、じっくり取り組む必要があります。

 大変なのは「学業との両立」です。大学は授業を優先するので、就職活動であれ何であれ、欠席が多かったり、成績が悪ければ、厳しい評価をつけたりすることになります。せっかく内定をとっても、卒業できなければ、就職は出来ません。

 秋冬インターンシップに参加するための高いハードルを乗り越えるには、大学のキャリアセンターなどを利用して、計画的にESの添削を受けて完成させましょう。締め切りぎりぎりにあわてて提出すると、誤字脱字があったり制限文字数の半分しか埋まらなかったり、ひとりよがりで相手(人事担当者)に意味が伝わらない文章になってしまいます。並行して、SPIなどのウェブテストで確実に得点を増やすこと。授業にしっかり付いていくこと。などが求められます。

 また、体調管理も大切です。新型コロナウイルスの感染はもちろん、風邪をひかない、前向きな気持ちを維持する。そのためには、規則正しい生活を送り、食事と睡眠をしっかりとること。近道を探そうとは考えずに、こつこつと前に進むことをお勧めします。

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