企業の動きに敏感になろう 就活は情報収集が大事

文 昭和女子大学キャリア支援部長・センター長 磯野彰彦
YakobchukOlena(Getty Images)
YakobchukOlena(Getty Images)

 エアライン(航空会社)、旅行会社、ホテル、観光、ブライダル、アパレル……これらの業界に共通することはなんだかわかりますか。そうです。女子学生に人気のある業界・業種です。私が勤務するのは女子大学なので、こうした業界や企業に就職するにはどうしたらいいか、と学生によく聞かれます。

収束しないコロナの影響

 いま、この「女子に人気の業界・企業」が大変なことになっています。

 もうおわかりですよね。新型コロナウイルス感染拡大の直撃を受けているのです。小さいころからの夢だったキャビン・アテンダント(客室乗務職)の採用が全面ストップになり、「もうどうしてよいか分からない」と涙目で相談に来る学生もいます。

 新型コロナウイルスに効果があるワクチンが開発されたという海外からのニュースもあり、いずれコロナ禍は収束するという見方もあります。ですが、正直なところ、どうなるのか私たちにもよくわかりません。「しっかりニュースに目を通し、世の中の日々の動きを追いかけるように」と学生にアドバイスするしかないのです。

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 後期の授業が始まり、大学では「業界研究セミナー」といったイベントを開催するところがあります。多くは対面ではなく、オンラインです。収録した動画をオンデマンドで視聴するやり方で多いようです。これも大事な情報源ですね。

 例年、この時期にセミナーに来てくれる業界、企業の人事の方が今年は来てくれない。何が起きているのだろう。コロナの影響を測ることが難しく、採用計画(人数)が立てられない。そういう会社もあるようです。

 こうした企業の動きに敏感になること。わからないことがあれば、キャリアセンターに行って、相談してみてください。センター職員は企業の採用担当者から直接情報を得ていることもあるのです。

 コロナのために外出を控えることが増え、気持ちが晴れない。「リーマン・ショック以来の内定率の落ち込み」といったニュースも目にします。そういう時には、気晴らしも大切です。おいしいものを食べ、楽しいことを考える。大事ですよね。

 ところで、最近の採用・選考の動きについて少し説明します。

 「逆求人サイト」や「オファー型採用」といった言葉を聞いたことはありますか。就活生が自分をアピールするエントリーシートを書き上げて登録しておくと、その内容に興味を持った企業の採用担当者から連絡が来るという仕組みです。

 ただ、こうした仕組みを利用すると「就活の取り組みが受け身になり、あまり好ましくない」という声も聞きます。でも、利用できるものは利用する。情報の内容をしっかり吟味する。そういう姿勢も求められています。

 もうひとつ、「エージェント」という”サービス”があります。就活生の相談に乗り、みなさんに向いていると思われる企業の求人を紹介し、採用担当者に話をつないでくれる機能です。これについては大学によって、積極的に活用するところと、利用に慎重なところがわかれているようです。

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