ジェーシービー内定者インタビュー(前編)「気になる企業のホームページは手当たり次第に確認」

文 池田美樹
ジェーシービーに内定した(左から)山下日菜子さん、山下塔子さん、江尻浩太さん=東京都港区
ジェーシービーに内定した(左から)山下日菜子さん、山下塔子さん、江尻浩太さん=東京都港区

日本発唯一の国際カードブランド「JCB」を運営する株式会社ジェーシービー。今では当たり前となった銀行口座からの自動引き落としを民間企業で初めて導入するなど、創業から60年の歴史は挑戦の連続だった。キャッシュレスビジネスを推進する総合決済ソリューション企業ジェーシービーへの内定を決めた3人が、就職活動を振り返った。

ジェーシービー公式サイト

「自己分析では家族が頼りになる」

―― 就職活動を始めたのはいつごろからでしたか?

山下塔子さん「私は3年生の12月末までミュージカルのサークル活動がすごく忙しかったので、本格的に始めたのは翌年の2月くらいからです。まずはいろんな業界を見てみようと思い、就活サイトで企業を調べました。その後は自分がどんなことに興味があるかを考えていきました」

山下日菜子さん「私も12月末までサークル活動があり、その後も引き継ぎなどで忙しくて、2月から本格的に始めました。まずは自分が何をやりたいのかを見つけようと思って、自己分析から始めました」

江尻さん「僕は2年生の2月からですね。先輩と一緒に就活をしたかったので早めに始めました。まずは業界問わずいろんな会社を見てみようと、積極的にインターンや説明会にエントリーしました。自己分析も同時に始めました」

―― 自己分析はどういう風にしましたか?

江尻さん「まず自分がこれまで何をしてきたかをパソコンに打ち出して、時系列だけ整えて、とりあえず頭の中のものはアウトプットしました。次にモチベーショングラフを作りました。最後はインターンで積極的に周りの人からの価値観を採り入れていきました。マイナスのことを言われると最初は反発心もあったんですけど、だんだんこういう観点も必要なんだということに気づいて、受け入れられるようになっていきました」

山下塔子さん「自分の欠点を言われることに反発があったのに受け入れられるようになったのって、なぜだったの?」

江尻さん「1番のきっかけは夏のインターン。夏は多くの学生がスタートするところなので、レベルの高い学生がたくさんいて、自分の至らなさを自覚したんです。小中高で野球部のキャプテン、また学級委員長や、中学校では生徒会長などをしていたので、自己肯定感がすごく高かったんですよ。自分ならなんとかなる、という感情があったので、他の人にはできることが自分にはできないという壁に直面することで、これではいけないんだな、世の中は広いんだなと感じて、自分をアップデートしていかなきゃいけないと思いました」

江尻さんの就職活動は身だしなみを整えるところから始まった。いつも同じ整髪料を使い、腕時計を身に付けることで「集中スイッチ」が入ったという
江尻さんの就職活動は身だしなみを整えるところから始まった。いつも同じ整髪料を使い、腕時計を身に付けることで「集中スイッチ」が入ったという

山下塔子さん「できないところってどこで感じた?」

江尻さん「例えば、IT企業のインターンの時に製品デモを活用して、ビッグデータを処理するワークを体験しました。当然、文系だったから全然できない。自分の知らないことってこんなにもたくさんあるんだと思ったんです」

山下塔子さん「そうだったんだ!」

山下日菜子さん「私と塔子は双子なんですけれど、ずっと一番近くにいる存在ですから、小学校から大学まで自分たちはこうだったよね、こういう所で性格が変わったよねというような分析をお互いにしました」

山下塔子さん「最初は自己分析の仕方をネットで調べていたんですけど、どうしても自分には合わなくて、結局、日菜子や姉に自分のことを聞くようにしました」

江尻さん「家族は頼りになりますよね。僕は兄に、自分が考えていることに対してアドバイスをもらっています」

▼就活、まずは自己分析から その目的とやり方を徹底解説

「企業HPで得たキーワードで検索」

―― 就活のために勉強したことや取った資格などはありますか?

山下塔子さん「私は資格の勉強などはせずにサークル活動に没頭していました。それが結果につながるかなと思って」

江尻さん「僕も資格などの勉強はしませんでしたが、ウェブテストで入りたい企業に入社する機会を失うわけにはいかいないと思い、特にSPIの勉強はかなりしました。ゼミの教授も課題としてSPIを出してくれていたのでとてもありがたかったですね」

―― 時事問題の勉強や企業の情報収集はどうしましたか?

江尻さん「大学の図書館にあるパソコンにいろんな新聞を読めるコンテンツがあるんですけれど、気になる業界の記事をチェックするようにしていました。ほとんどの大学で同じようなサービスがあると思うのですが、気づいてる学生は少なかった」

山下塔子さん「すごく活用してるね!」

江尻さん「友達から教えてもらって初めて知りました。新聞を契約しようとしたらすごく高いので、他に方法がないかなと思ったら、それを活用している友達がいたんです」

山下日菜子さん「私はニュースサイトや朝と夜のテレビのニュースを見ていたんですけれど、結構新型コロナウイルスのことばっかりだったので…。時事問題は私たちの代はコロナ一色になっていたので、あまり問われなかったかもしれません」

山下塔子さん「私はメーカーも受けていたんですけど、メーカーだったらコロナでこの状況だけど、この業界どうなっていくと思う? ビジネスチャンスはどこにあると思う? などと聞かれたので、業界がどうなっていくのかを考えて面接に挑むようにはしていました」

江尻さん「多分、新しい生活様式って、この時期だけじゃないと思うんです。この先もずっと続いていくなと思っていて、ここで成長できる企業はこの先もずっと成長できる、というような観点で見ていましたね」

山下塔子さん「情報収集については、企業ホームページのIRを見て、どういう傾向があるのか、今後注力していくことは何なのかを調べました。私も、気になる業界のホームページは手当たり次第に全部見て、IRを比較して、この会社がのびてるから受けてみよう、と進めました」

江尻さん「情報収集は、まずは興味のある企業のホームページから入りますよね。ホームページって本当に情報の宝庫。IR情報もそうですが、プレスリリースなどで他の企業とのパートナーシップなどの情報が出ている。そこからキーワードを拾って、企業名とキーワードで検索をし直す。そうするといろんなことに気づけたので、単に企業名や業界名だけで調べるだけじゃなくて、きちんとホームページからキーワードを拾って、検索を何度も繰り返すということをしていました」

山下日菜子さん「私は、企業ホームページじゃなくて就活サイトの業界特集から入って、概要を知ってから気になるキーワードを取り出して調べてみたり、実際に働いている社員の方にお伺いしたりしました。あと、面接の逆質問の時に、コロナの状況下でどうなっていくのか、他社と比較してどこに強みがるのかなど、直接社員の方に聞くようにしていましたね」

▼企業の動きに敏感になろう 就活は情報収集が大事

「ウェブ上の社員交流会を活用」

―― 企業説明会への参加やインターンの経験について教えていただけますか。

江尻さん「1番最初は大学1年生の3月に参加したワンデーです。兄の勤めるIT企業でワークショップがあったんですが、すごく楽しかったので、他の企業も知りたいという気持ちが芽生えてきました。次は広告業界の企業のインターンに2年生の6月から2カ月間入り、自分が本当にしたいことは他の業界にあるのかもしれないと感じました。そこからは、積極的に様々な企業のインターンシップに参加しました。新卒の就活は、人によっては本当に楽しい時期だと思います」

山下日菜子さん「インターンは何社くらい行ったの? 」

江尻さん「同じ企業に何回も行ったりもしたんだけど、20社くらいは行ったかな」

山下日菜子さん「すごいね! 私はインターンは2社しか行きませんでした。普段は初対面の人とグループで話し合う機会がなかなかないので、それぞれ価値観も意見も違う人と会って新しい発見になりました。もっと早く始めておけばよかったと思います」

山下塔子さん「私は3年生の12月末にサークルが終わってそこから就活を始めたので、インターンの募集がほとんどなく、参加できなかったんです。その代わり企業説明会には手当たり次第に参加しました」

Boogich(Getty Images)
Boogich(Getty Images)

―― OG・OB訪問はしましたか?

江尻さん「僕はOG・OB訪問に行くよりはインターン説明会に行くという選択をしました。また、インターンで知り合った友人と飲みに行って情報交換をすることが多かったですね」

山下塔子さん「気になる企業に就職した先輩がいたので友達に紹介してもらったり、サークルの先輩にそのまま聞いたりするなどフランクな感じでしました」

山下日菜子さん「新型コロナウイルスの関係でOG・OB訪問をストップされてしまい、気づいたときにはもう遅かったです。逆にその影響でいろんな会社でウェブによる社員交流会が増えてきました。それにはできるだけ参加して、社員さんたちの生の声を聞いたりする機会は増えたと思います」

山下塔子さん「そうそう、オンラインだとコメント欄に他の学生からの質問が残るので、こういう観点もあるんだなという発見があってとても良かったです」

山下日菜子さん「いろいろメモしたよね。オンラインで本当に効率よく就活できた気がします」

▼「インターンで得た絆がその後の力に」(内定者インタビュー)

▼「就活の悩み相談は友達とSNSで」(内定者インタビュー)

▼コロナ禍の就活、企業が評価する点は?

(後半に続く)

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