就職活動で「出遅れ」を感じている学生へ

文 中央大学キャリアセンターキャリア支援課 北田圭
recep-bg(Getty Images)
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 3月に入り、各企業のエントリーや説明会が解禁されました。こうした中、キャリアセンターには「エントリーシート(以下、ES)がうまく書けない」、「そもそも何をESに書いていいか分からない」など、採用試験のエントリー段階で戸惑っている相談も数多く寄せられています。

 コロナ禍で友人同士の情報交換が少なくなっているため、気付いたら自分は遅れているのではないかと不安に駆られている学生も多いのではないでしょうか。焦りを感じている学生の皆さんに、もう一度今やるべきこと、特にESを書くうえでのヒントをお伝えします。

ささいなことから書き出そう

 コロナ禍により、留学、ボランティア、ゼミ、アルバイト、サークルなどの活動が制限され、思い描いた学生生活を送れなかったかもしれません。先日も「コロナ禍で何も活動できず、ゼミにもサークルにも入ってないので自己PRが書けない」という相談を受けました。

 そのような場合には、これまでの大学生活で印象に残ったことや工夫をしたことなどささいなことでよいので書き出してみましょう。

 例えば、オンライン授業中、あなたが授業内容を理解していることを意思表示するために、大きめにうなずきながら話を聞くように意識していただけでもよいのです。その行動は、教員が円滑に授業を進めやすい環境を作り上げることに貢献し、言葉を発せずとも教員とコミュニケーションが取れていたことにもつながります。あなたが「ささいなこと」だと思うことでも、その意識・行動は立派な「自分らしさ」であり、コミュニケーション能力を示す自己PRにつながるでしょう。

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ESを声に出して読んでみよう

 ESを書いても相手に伝わらないと意味がありません。一生懸命考えるからこそ文章が難しくなっている可能性だってあります。一度書き上げたら声に出して読んでください。結論が長かったり、難しい表現を使っていたりなど、気がつくことがあるでしょう。

 心がけて欲しいのは、分かりやすく、簡潔にまとまっているかどうかです。声に出すことによって考えを整理することができるだけでなく、面接の練習にもなります。ぜひ実践してみてください。

第三者に見てもらおう

 ESに正解はありません。何をどこまで書いたらゴールということもありません。強いて言うならば、相手に自分の良さが伝わるかどうかです。そこで、必ず第三者に書き上げたESを見てもらいましょう。まずは友人・親・先輩・後輩など、身近な人に見てもらうことをお勧めします。

 あなたが長所だと思っていたことよりも、もっと優れた長所が見つかるかもしれません。自分では気づかなかった強みを教えてくれる可能性だってあります。そして、キャリアセンターにも見せにきてください。キャリアセンターの職員は、これまで何百人・何千人と学生のESを見てきています。いわばあなたの強みを見つける専門家といっても過言ではありません。

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悩んだっていい

 就職活動で何か不安なことがあったら積極的にキャリアセンターを利用してください。具体的な相談内容がなくても、話をするだけで気が楽になることだってあります。就職活動で悩まない学生はいません。悩めば悩んだ分だけ、就職活動が良い方向に向かっていると考えましょう。

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