【広告会社に内定】 内定者インタビュー「広告業界に就職する! 決めたら、あとは行動あるのみ」

<第69回> インタビュー 国家資格キャリアコンサルタント 篠原真喜子

広告会社、地方テレビ局、コンサルなど計4社に内定した服部春香さん。当初は、好きなことと仕事は違うと考えていたそう。ある出来事を機に、好きを仕事にすると決意! 第一志望の会社に内定するまでに服部さんがしたことは? 内定までの道のりをお聞きしました。

服部春香さん
法学部法律学科。受験業界はマスコミ、コンサル、商社など。本選考は32社受験。内定先は広告、テレビ、コンサル、ベンチャーの計4社。

内定までの流れ

3年4月
就活サイトに登録開始! すると、さっそくベンチャー企業からオファーが。
3年7月
夏インターンと映像制作に追われ、スケジュールはびっしり。
3年10月
朝日就職フェアに参加。内定者の努力量を知り、焦る。
3年11月
コンサルの面接。新聞を読んでいたおかげで難関のケース面接突破!
4年4月
面接がオンライン化。コツをつかむまで苦労する。地元テレビ局に内定。
4年5月
新聞切り抜き(毎日) → 作文(毎日一本)→ 面接練習(2日に1回) という日々。
4年6月
面接練習を重ね、広告会社に内定!

※ケース面接:すぐに答えを出せない質問を出題して、妥当と思われる仮説を立てながら、論理的に答えを導き出す面接のこと。立てた仮説が妥当であるか、論理が飛躍していないかなどをチェックされる。

好きなことと仕事は違う? マスコミを目指すと決めるまで

―― 就活お疲れ様でした! 内定おめでとうございます!

ありがとうございます。広告会社、地元テレビ局、外資系コンサルなど4社から内定をいただきました。内定できたのは、篠原さんの「喝」のお陰です(笑)。

―― 喝って……(笑)。

大学3年の10月に朝日就職フェアのマスコミセミナーに参加しました。そこで、これはやらないとまずい、と衝撃を受けて。セミナー後に、すぐ篠原さんにアポイントを取って個別面談してもらいました。その時のメモがあるのですが、「独りよがりではなく、その先にいる読者や視聴者にとって本当に価値がある情報かという視点が大事」と教わっています。そして、メモの最後には「とにかく動かないと‼」と決意表明が(笑)。やっぱりあの時、篠原さんに喝を入れてもらえて、本当に良かったです!

―― お役に立てて、よかったです(笑)。当時は、マスコミを目指すと決めたばかりの頃でしたよね。

もともと演劇や映像制作が好きで、マスコミの中でも、特にテレビや広告の仕事に憧れがありました。でも、趣味と仕事は違うと思い込んで、法学部だから法律関係の仕事と決めつけていました。

でも、映像制作が好きな仲間たちと作ったCMが最優秀賞に選ばれたことがきっかけで、就活も自分の一番好きなことで勝負してみよう! と思えたんです。そうと決めれば行動力の服部です! それまでやっていた法曹の勉強や法律事務所でのアルバイトを全部やめて、マスコミ就活に切り替えました。

―― マスコミを目指すと決めたのですね! 具体的には、どんな対策をしましたか?

「ありのまま」の落とし穴 今の自分じゃダメな理由

とにかく、できることは全部しました! OB・OG訪問も10人以上して、ESは何十回も書き直しました。新聞の切り抜きも毎日して、作文を書いて、面接練習も。面接でよく聞かれる質問をまとめて友達にランダムに聞いてもらっていたのですが、どんな質問にも自信を持って答えられるレベルになった時は快感でした(笑)。

そこまで準備したら、「これだけやったのだから大丈夫。ありのままで肩ひじ張らずに臨んで、それで内定をもらえた会社に行こう」って思えたんです。

―― ありのままの自分を評価してくれる会社、いいですよね。でも、ちょっと待って! ここ、勘違いしちゃいけないポイントです。

そうなんです! 篠原さんもいつもおっしゃっていますが、就活中に悩んでいると「ありのままでいいんだよ」と言われること、結構多いんです。でも、そこで勘違いしちゃいけないと思います。「ありのままの自分」=「今の自分」じゃないです! 努力して努力して自分を高めて、高め切ったあとの「ありのままの自分」で勝負です。

―― 服部さんの就活ノートやスクラップ、すごい量ですね! 詳しく教えてください。

就活ノート5冊、参考書、パンフレット、新聞スクラップ5冊……。デジタル版の新聞を読んでいる人も多いと思うのですが、私、紙が好きなんです。朝起きたら、マンションの下まで新聞を取りに行って、エレベーターの中で天声人語をざっと読んで。あとはパラパラめくって、自分のガクチカに関わるものや、なんとなく心が動いた記事は全部スクラップしていました。私だったらこのテーマでどんな取材や番組を作りたいかを考えて、感想も書いて。
あ! スクラップ5冊あると言ったのですが、ちゃんと貼っているのは最初の2冊だけで、後半はびりっと破いて挟んであるだけ、結構テキトーです(笑)。

―― 頑張っていますね! 就活中、新聞を読んだ方がいいですか? と、聞かれることが多いです。

マスコミ志望だと特に、新聞は必須だと思いました。テレビ局の面接では、ほぼ毎回「気になるニュース」を聞かれます。この対策は絶対に必要。私は、この質問も自己PRにつなげたいなと思っていて。大学1年の時にマレーシアで難民の子供たちと触れ合った経験があり、面接ではその話をしたかったので、面接前には毎回、朝日新聞デジタルで「ロヒンギャ 難民」「シリア 難民」「ミャンマー 難民」などの言葉で検索していました。最もホットなニュースが出てくるので、気になるニュースを聞かれたら、最新の記事を気になるニュースとして提示し、自分の経験につなげて話していました。

マレーシアで難民の子供たちと触れ合った経験を「気になるニュース」と絡めて話した ※本人提供
マレーシアで難民の子供たちと触れ合った経験を「気になるニュース」と絡めて話した ※本人提供

マスコミ志望なのに新聞を読んでない、ニュースに敏感じゃないっていうのは、野球選手になりたいけど素振り練習はしたくない、って言っているのと同じだと思うんですよね(笑)。だから、ちゃんと読んだ方がいいし、新しいことをたくさん知ることができて楽しいですよ!

―― 本当にそうだと思います。面接担当者も、世の中のことに興味があるか、ニュースに敏感か、自分で情報を取りに行こうとしているかなど、見ていると思います。

実は、新聞を読んでいたことで、もう一ついいことがあったんです!

ガクチカ、ケース面接攻略のヒントは〇〇にあり!

外資系のコンサルからも内定をいただいたのですが。コンサルは選考が早くて、大学3年の夏ごろから始まるので、練習を兼ねて受験したんです。その会社のケース面接は時事問題的要素が強いという特徴があるのですが、新聞を読んで、様々なニュースにアンテナを張っていたおかげで、ケース面接のケの字も知らなかったのに、なんと選考通過できて! 最終的に内定をいただきました。

―― コンサルのケース面接は、実際の業務で取り組むような経営課題が多く出題されますよね。近年では、「駅前にあるカフェの売り上げを2倍にする施策」「キャッシュレスを日本に普及させるには? 民間企業に対して施策を提案せよ。」などでしょうか。

それです! まさに、そのキャッシュレスに関するお題が出ました。「最近キャッシュレス決済するとポイント還元があるけれど、メリットとデメリットは?」と。ちょうどその頃、ポイント還元用の追加予算が成立したというニュースがあって、新聞にもたくさん記事がありました。予備知識があったのと、賛成派、反対派の意見も新聞で読んでいたので、うまく答えられました! 新聞を読んでいなかったら「なんとなく、私はキャッシュレスあまり好きじゃないな~」で終わっていたと思います(笑)。

服部さんの就活グッズ ※本人提供
服部さんの就活グッズ ※本人提供

採用パンフレットをよーく読み、オーバーリアクションが面接突破のカギ

―― 他にも、これをやってよかった! ということはありますか?

パンフレットやHPをよーく読むことと、オーバーリアクションです。コンサルの最終面接で、やりたい仕事を聞かれた時「パンフレットを読んで〜」と話したのですが、面接担当者がピンときていない様子だったので、パンフレットそのものを見せたんです。すると蛍光マーカーだらけだったので、こんなに読み込んでいるのか! と、面接担当者が驚かれて! 蛍光ペンを引くのは私のただの癖なのですが、熱意が伝わったように思います。

―― オンライン面接では、熱意や努力が伝わるようなものを手元に用意してすぐ見せられるようにしておくのもいいですね!

これは、内定先の広告会社の面接での話ですが、「当社のサイトで良かったところある?」と聞かれたとき、採用メッセージではなくHPの社長の言葉を引用する、というあまりみんながやらないこともして、よく調べていることをアピールしました。

―― 次は、オーバーリアクション! これは?

オンライン面接のときは、表情も身ぶりもちょっとやり過ぎと感じるくらいオーバーにしていました。というのも、私、リアル面接とオンライン面接の両方を経験したのですが、オンラインだと相手の気持ちを読み取ったり、思いを伝えたりするのが格段に難しくなったと感じたんですよね。

でも、久しぶりに対面面接したときにこの調子でいったら、コロナ対策で窓全開の部屋で、しかも面接担当者と距離がある空間にもかかわらず、「声大きいね! 元気だねぇ!」と驚かれてしまったので、使い分けが必要ですね(笑)。

―― せっかくなので、失敗談も聞きたいです。

内定をいただいたあとのコミュニケーションは、会社としっかりとるべきでした。広告会社に進路を決め、地元テレビ局に内定辞退の連絡をしたのですが、内定をいただいた時に、この後も他社の選考を受けることを伝えられませんでした。結果的に内定を承諾した2カ月後に辞退することになりました。地方局は採用数が数人なので、私が辞退したことで大変ご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ないことをしたとずっと反省しています。
一方、内定先の広告会社では、地元の局と迷っているという話も親身に聞いてくれて、内定承諾前にOB訪問の設定までしてくれて、ありがたかったです。

―― 内定承諾については、「篠原流 就活スタイル」に記事があります。ぜひ、読んでくださいね。では、最後のメッセージをお願いします。

終わってみれば、就活をした1年間とても充実していました! 悩むこともたくさんあると思います。でも、悩み抜いた上で、自分にしか出せない答えを見つけてみてください。「やるかやらないか迷ったらやる!」という気持ちでいたらきっと上手くいきます。応援しています!

篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)
プロフィル 篠原真喜子(朝日新聞社 就活キャリアアドバイザー)

2003年入社。自身の就活経験を生かして、2004年に「朝日就職フェア」を立ち上げる。以降、同フェアの企画・MCとして活躍。雑誌「CanCam」「エアステージ」の就活特集にも「就活のプロ」として登場。キャリア支援した学生はのべ5万人。国家資格キャリアコンサルタント。

この記事をシェア