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まず私たちが元気よく 岩手の児童、感謝の学校新聞

2011年4月25日9時47分

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写真:避難所となっている町立大沢小学校で、学校新聞を配る福士悠太君=岩手県山田町、黒田写す拡大避難所となっている町立大沢小学校で、学校新聞を配る福士悠太君=岩手県山田町、黒田写す

 津波で大きな被害を受けた岩手県山田町。約150人が避難生活を送る町立大沢小学校で、被災児童が復興への願いや全国から寄せられた応援メッセージを特集した学校新聞をつくった。被災者に配って元気を与えている。

 新聞は「海よ光れ」。2004年9月から、児童会が月1回発行している。6年生の卒業を特集した78号を準備していたが、震災で延期に。新聞づくりを指導する佐藤はるみ教諭(51)が「助けてもらっている方々に感謝の気持ちを伝え、被災者を励ます新聞をつくろう」と、同校や近くに避難した卒業生3人を含むメンバー4人を集め、復刊させた。

 B4両面刷り。1面の最上段には「負けるな よみがえれ 大沢の海よ光れ!」の横見出しが躍る。裏面には、「ぼきんやいろいろなかつどうをしておうえんしています」(北九州市の小1生)、「東北は必ず復興します!!だから希望をすてないで下さい!!」(兵庫県宍粟市の小5生)など、全国から同小に届いた2101通の応援メッセージの一部を紹介している。

 担当した今春卒業生の大川海成(かいせい)君(12)は津波で家が100メートル以上流された。「いまは、みんながつらい状況。漁業や養殖が盛んだった震災前の大沢の海に戻ってほしい、という思いを込めた」と話す。記事は「大沢の人たちが元気を出せるように、まず私たちが元気よく暮らしましょう」とまとめた。

 「新聞をまだもらっていない人はいませんか」。家族と同校に身を寄せる6年の福士悠太君(11)が、同じ被災者に新聞を配って回る。「思いやりをもって」と題するコラムで、「避難している人の気持ちになり行動しましょう」と呼びかけた。「明るい大沢に復興していく様子を書きたい」

 新聞を受け取った主婦の佐々木多恵子さん(63)は「『負けるな』という言葉に元気をもらった。子どもたちが頑張っているのだから、大人も頑張らないと」と話した。

 19日に発行され、部数はいつもの4倍以上の440部に。現在、新児童会6人はボランティアへの感謝などをつづった79号を制作中だ。発行は4月末の予定で、町内の避難所でも配る。(黒田壮吉)

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