2011年7月6日23時13分
タレントの萩本欽一さん(70)が6日、テレビ番組「欽ちゃんのドンとやってみよう!」で共演し人気者となった宮城県気仙沼市在住の「気仙沼ちゃん」こと白幡美千子さん(56)と震災後初めて再会した。
2人が顔を合わせるのは白幡さんが経営する同市の離島・大島の民宿に萩本さんが訪れて以来3年ぶり。民宿が被災して休業中のため、仙台市内のホテルで萩本さんを迎えた。
萩本さんが「津波に遭って悲しくなかったかい、泣かなかったかい」と尋ねると、「泣いてられないよ。宿の再開は何年先かわからないけど」と白幡さん。三重県の観光大使を務める萩本さんから同県産の焼き物・萬古焼(ばんこやき)の食器などを受け取り、「一日も早く自立し、みなさんに来てもらいたい」と笑顔で答えた。食器などは気仙沼市内の仮設住宅にも配られる予定だ。(古庄暢)