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【杉本崇】東京大生産技術研究所と不織布メーカー・小津産業(本社・東京)の共同研究チームが、放射性セシウムを効率よく吸着する除染布を安く大量生産する技術を開発した。セシウムを含む川や池の水のほか、汚染土壌を含む水に布を浸すことで、セシウムを布に吸着させ除染に生かせるという。
「プルシアンブルー」と呼ばれる青色の人工顔料はセシウムをよく吸着する性質があるが、布に染みこませても落ちやすい問題があった。
そこでチームは、不織布の上でプルシアンブルーを直接合成することでこの問題を解決。ぞうきんを作った。さらに今回、大量生産する方法も見つけた。価格は1平方メートル当たり約千円で、従来品の5分の1程度になるという。