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東京電力福島第一原発事故で全住民が町外に避難している福島県楢葉町の小中学校の始業式が8日、同県いわき市の仮設校舎であった。児童86人、生徒54人の元気な声が響いた。
楢葉町の二つの小学校と一つの中学校は昨年4月、いわき市内の企業の建物を借りて再開したが、運動場も体育館もなかったため、同年末にいわき明星大学の敷地内にプレハブの仮設校舎などを設け、移転した。
始業式では、いわき市の仮設住宅で暮らす楢葉南小5年の宮本澄香さん(11)が「礼儀の良いやさしい6年生になるため、3学期を大切に5年生のラストスパートをしたい」とあいさつした。