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2013年1月9日8時4分
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「手抜き除染、自覚さえ希薄」 作業員から告白メール

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写真:50歳男性から届いたメール(画像の一部を加工しています)拡大50歳男性から届いたメール(画像の一部を加工しています)

 【鬼原民幸、多田敏男】送信日時は1月4日午後8時57分。朝日新聞が福島第一原発周辺で「手抜き除染」が横行していると報じた日の夜だ。

 《確かに「手抜き」は横行していました。しかしほとんどの作業員は「それが当たり前」であり、自分たちが「手抜きをしている」という自覚さえ希薄でした》

 取材班に電子メールを送ってきたのは、福島県田村市の除染現場で昨年11月5日から12月28日まで働いたという50歳の男性だった。文章は整然としている。

 《「はやく作業を終えろ」と追い立てられ、それに抗すれば、仕事を干されないまでも仲間うちから孤立してしまう。氷点下の山間の現場で、そのような状況に置かれる事は心細いものがあったでしょう》

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