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歓喜と落胆が交錯する五輪の招致レースに立ち会って、16年になる。
大阪が2008年五輪招致に惨敗したモスクワ総会も、東京が16年五輪招致に完敗したコペンハーゲン総会も現場で見届けた。開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)委員の肉声を拾い、崇高な理念や開催能力だけではなく、委員同士の義理・人情が絡み合う五輪貴族の世界を、目の当たりにしてきた。
東京がマドリード(スペイン)、イスタンブール(トルコ)と争う20年大会招致の決定が目前に迫る。決定まで1週間を切りながら、まだ本命不在という近年まれに見る接戦だ。
運命をゆだねられた約100人の委員は何を考え、どんな理由で1票を投じるのか。日本からは地球の反対側にあたるブエノスアイレスからの直撃リポートで、難解な招致レースを解き明かしていく。(編集委員・稲垣康介)
【編集委員・稲垣康介】東京が2020年五輪招致レースを制した勝因は何か。 1回目の投票で42票(有効投票94)、イスタンブールとの決選投票(有効投票96)は、60票対36票の圧勝だった。 ふだん… [続きを読む]
【編集委員・稲垣康介】東京が2020年五輪招致レースを制した勝因は何か。 1回目の投票で42票(有効投票94)、イスタンブールとの決選投票(有効投票96)は、60票対36票の圧勝だった。 ふだん… [続きを読む]
編集委員。新潟支局、東京、大阪のスポーツ部、欧州総局(ロンドン)などを経て現職。
国際オリンピック委員会(IOC)との関わりは、1998年長野冬季五輪以来、16年目。開催都市を決めるIOC総会取材は、今回のブエノスアイレスで7回目。01年は大阪、09年には東京の落選を現地で見届けた。