羽生結弦
さらなる高みへ

2019.11.14公開

ロイター

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「勝ったー」

氷をなでて、ゆっくり立ち上がると、羽生結弦が叫んだ。
今季のグランプリシリーズ自身初戦となるスケートカナダで、自己ベストの322.59点で優勝。

「久しぶりに心の中から自分に勝てた」

「羽生結弦終わったなって言われるの、絶対嫌なんで」

4回転トーループからの3連続ジャンプの最後をサルコーからより基礎点の高いフリップに変更。

「得点を上げるという点に関しては着実に強くなっていかないといけない」

試合前の表情は、穏やかだった。

「自分でも落ち着いているなとは思っています。それが集中につながっているかどうかは確かではない。いまちょっと集中の仕方がよく分かっていなくて。何か変えなければいけないなと感じていて」

「感情だけで動いていた昔とは違って、ある程度抑えてキープして、いい感じにピークを持っていかないとダメだな、という壁があって。それを乗り越えたい。どれくらいの高さかは、分からないんですけど」

AP

「何か自分も大人になったんだな、という感じですかね」

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昨季の世界選手権では、ハイレベルな戦いでネーサン・チェン(米国)に敗れた。そのチェンは、今季のスケートアメリカで3連覇を達成。

「彼にはない自分の武器もあると思うので、それをうまく使っていきたいなって」

次戦は11月22日から北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開かれるNHK杯に出場する。

「これからまた自信をもって、自分は羽生結弦なんだって言い聞かせながら練習したい」

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