各地で猛威をふるう新型コロナウイルス。瞬く間に多くの命が失われ、感染への恐怖が広がる中、これまでの日常が奪われた。大きく変容する世界を、現代の知性はどう捉えているのか。
最終更新日:
2021/1/14(随時更新)
NEW!
【対立でなく対話】
オードリー・タン
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台湾IT相
憎悪のパンデミック、止めるには
新型コロナウイルスを流行初期のうちに抑え込んだ台湾。感染症対策の中心になったオードリー・タン氏は、成功を支えたのは行政のデジタル化と官民の協調だった、と語ります。
2021/1/14
【分断へのアプローチ】
米津玄師
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ミュージシャン
歌うべきは生きていくことへの肯定
集うことも、触れあうことも奪われた世界で、他者へのいらだちや社会の分断がむき出しになっています。2020年、数多くの人に音楽を届けた米津玄師さんは「普遍性を見つめ直す」と語ります。
2021/1/1
【閉塞感への反発】
金原ひとみ
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作家
コロナは恋愛を問うリトマス試験紙
恋人同士は「聖域」だと思っていたのに――。金原ひとみさんは2020年の恋人たちを小説に描きました。執筆に向かわせたのは、人を狂わせるような社会の「正しさ」や閉塞感だったと言います。
2020/12/30
【不寛容と戦う想像力】
桐野夏生
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小説家
正義と悪…人間は二元論で語れない
私には、「何か変じゃない?」という違和感がすべてだった。別の世界を創り出すと信じて大切にしてきた。しかし、今、その違和の質は大きく変容してきている。桐野夏生さんの寄稿です。
2020/12/15
【ユーチューバーへの挑戦】
日高良実
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イタリア料理人
「コロナのおかげ」新世界に立つ
イタリア料理人の日高良実さんは、「アクアパッツァ」を日本に広めた巨匠にして、2店舗で28人を雇う経営者。コロナの打撃で追い込まれたとき、ユーチューバーへの挑戦を決意しました。
2020/12/14
【さよならのない死】
柳田邦男
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ノンフィクション作家
医学的な命と別に心の営みが不可欠
「多死社会」を迎える前にコロナ禍に襲われた日本で、死の意味は変わるのでしょうか。ノンフィクション作家の柳田邦男さんは「思い返す自分の中に、亡き人は生きている」と言います。
2020/12/3
【真に豊かな社会になる道】
ロバート・キャンベル
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日本文学研究者
見えない日本の貧困
ニューヨークの貧しい地区の母子家庭で育ったロバート・キャンベルさん。来日して35年、日本の貧困の特徴を感じています。コロナ禍でさらに追い詰められる人々が救われるためには。
2020/11/9
【服装から見えるコロナ禍】
川久保玲
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デザイナー
前進せず同調 無難でいいの?
「無難でいいと思う女性が多くなっている」。コムデギャルソン社長の川久保玲さんは、コロナで生活が制限されるなか「挑戦」が忘れられてしまうのではと危惧しています。
2020/9/23
【迫られる価値観の転換】
出口康夫
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哲学者
「できない」が基軸の社会
数理哲学を専門とする出口さんは、コロナ禍で社会は「元に戻れない」と断言します。以前は「できる」ことに重きを置いた価値観は、これから変わらなくてはいけないと提言も。
2020/11/8
【コロナ後の資本主義】
クラウス・シュワブ
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世界経済フォーラム会長
低成長こそ 逆風への鍵
コロナ禍は、世界を席巻した米国流資本主義の逆風となりました。ダボス会議の創設者シュワブさんは、経済の再定義が問われるいま、「日本に学ぶべきことがある」と指摘します。
2020/10/1
【コロナ禍で見えた日本】
多和田葉子
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作家
危機に耐える日本 揺さぶりたい
ドイツで執筆を続ける多和田葉子さんは、コロナ禍に面し、日本は危機を危機ととらえないところがあると感じました。耐え続ける日本人を「危機なんだと揺さぶりたい」と語ります。
2020/9/3
【探検と社会の論理】
角幡唯介
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探検家・作家
社会の役に 立たない価値
若い記者に「探検は社会の役に立っていないのでは?」と問われ驚いた、探検家の角幡さん。「不要不急」が広がる日本で「社会の役に立たない」という価値もあると語ります。
2020/10/1
【世界経済と社会の変革】
グレン・ワイル
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政治経済学者
コロナが 崩した 世界の枠組み
グローバル化社会の下で近年、格差が拡大していると語る、米マイクロソフト所属の学者、グレン・ワイルさん。「世界はラディカルな変革を必要としている」と訴えます。
2020/9/1
【失われる私的領域】
マルクス・ガブリエル
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哲学者
コロナで露呈した新全体主義
デジタル化が新しい全体主義に結び付くと警鐘を鳴らすガブリエルさんは、コロナ禍がその傾向をより加速させると指摘します。解決に必要とする「精神のワクチン」とは。
2929/9/1
【コロナ禍の社会と哲学】
東浩紀
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批評家
生き延びること以外の価値
ウイルスの犠牲にならなかった人には社会を守る責任がある。そう主張した東さんは批判を浴びました。それでも、生き延びることがいちばん大事という考えには落とし穴がある、といいます。
2020/8/6
恐怖と正しさが生む「村八分」
【社会のかたち】
磯野真穂 | 医療人類学者
2020/5/19
「巣ごもり」が 開く知性の今後
【在宅が変えた眠りの質】
島田雅彦 | 作家
2020/7/7
求められる知の構造化
【コロナ対策で得た教訓】
小宮山宏 | 元東大総長
2020/7/2
めざすのはウイルスとの動的平衡
【ウイルスと自然】
福岡伸一 | 生物学者
2020/06/17
「キー・ワーカー」の英雄視に思う
【コロナ禍とケア階級】
ブレイディみかこ | 作家
2020/6/11
顕在化した「会うこと」の暴力性
【在宅後の心の変化】
斎藤環 | 精神科医
2020/6/14
自分の軸があれば日常は守れる
【日々の過ごし方】
角野栄子 | 児童文学作家
2020/5/21
不条理が 呼び起こす 死生観
【コロナ禍の生と死】
佐伯啓思 | 京都大名誉教授
2020/7/2
首相に届かなかった痛みと声
【リーダー論】
中島岳志 | 政治学者
2020/5/27
コロナに敗北した新自由主義
【国際秩序】
エマニュエル・トッド | 歴史家、人口学者
2020/5/19
日常と非日常が逆転した世界
【価値観の転換点】
角幡唯介 | 探検家・作家
2020/6/11
国策に組み込まれる「精一杯」
【暮らしと政治】
柚木麻子 | 作家
2020/5/3
私の人生は「不要不急」なのか
【現代人の生き方】
養老孟司 | 解剖学者
2020/5/12
脅威に勝つのは独裁か民主主義か
【世界史の分岐点】
ユヴァル・ノア・ハラリ | 歴史学者
2020/4/7
「心は個別」吹き飛ばされた原理
【「不要不急」心の変化】
東畑開人 | 臨床心理士
2020/6/18
国民の命を守れる国家の条件
【災厄から学ぶ教訓】
ジャレド・ダイアモンド | 生物学・生理学・地理学者
2020/5/8
戦時下と重なる「新しい生活様式」
【統制される「日常」】
大塚英志 | まんが原作者
2020/6/20
コロナ下で起きた「世論の雪崩」
【社会運動の変容】
荻上チキ | 評論家
2020/6/13
今求められる「自治体まかせ」
【地方自治の役割】
藻谷浩介 | 日本総研主席研究員
2020/6/3
移動の不自由で崩落する秩序
【移動なき社会の行方】
ジェームズ・ホリフィールド | 国際政治経済学者
2020/7/2
資本主義にはびこる「ウイルス」
【資本主義の危機】
ニック・ハノーアー | 起業家
2020/6/8
平均値ではなく「個別最適」へ
【個人データと政治】
宮田裕章 | 医療政策学者
2020/6/2
リーダーなき「Gゼロ」の世界
【変わる戦後の構図】
イアン・ブレマー | 国際政治学者
2020/4/29
不安や不安定こそ生きるってこと
【いま子どもたちへ】
五味太郎 | 絵本作家
2020/4/5
彼らは間違いなく、また来る
【ペストとコロナ】
高橋源一郎 | 作家
2020/5/16
緊縮財政こそ多くの人を脅かす
【医療と経済政策】
デビッド・スタックラー | 医療経済学者
2020/6/10
感染対策に「失敗学」の視点
【危機対応】
畑村洋太郎 | 機械工学者
2020/5/7
コロナの苦境から生まれる絵画
【アート】
横尾忠則 | 美術家
2020/5/14
非日常の世界で気づかされる真実
【危機の中の音楽】
坂本龍一 | ミュージシャン
2020/4/8
ウイルスは生命の避けられぬ一部
【ウイルスと進化】
福岡伸一 | 生物学者
2020/4/9
感染症は「文明のゆりかご」
【感染症の歴史】
山本太郎 | 医学・国際保健学者
2020/5/19
「ルイ16世」には導けない激流
【歴史と人文知】
藤原辰史 | 農業史学者
2020/4/26
煽られる「恐れ」乗り越える気づき
【分断と向き合う】
ブレイディみかこ | 作家
2020/4/6
距離が生む孤独、見いだした希望
【外出制限の仏で】
辻仁成 | 作家
2020/4/4
収縮する実体経済、その先の懸念
【冷える世界経済】
伊藤隆敏 | 経済学者
2020/4/3
破局へのリアリティーがうむ変化
【国家を超えた連帯】
大澤真幸 | 社会学者
2020/4/2
感染者に厳しい=感染症に弱い
【リテラシーの重要性】
鎌田實 | 医師
2020/4/1
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