大災害の発生直後、人々はどのような情報を求めるのか――。インターネット検索大手ヤフーが、熊本地震発生後の被災者らの検索ワードを分析した。避難の手がかりを探したり、デマの真偽を確かめたりする動きが目立った。中には「英語 大丈夫」など、SNSで自身の安全を伝えようとした姿も浮かんだ。
2016年4月14日の最初の地震発生から3時間の間に、熊本県内からヤフーで検索された語句の中から、地震に関連する語句に絞って抽出。バブルチャートで可視化した。ネットにつながっているPCやスマホからの検索で、携帯電話の回線経由のものは含まない。
大学生や社会人らが参加したアイデアソン。避難所の開設を発信するシステムや、検索履歴を元に必要な情報を届けるサービスなど、ユニークなアイデアが出された。[記事へ]
大災害の発生直後、人々はどのような情報を求めるのか。熊本地震発生後の被災者らの検索ワードから見えたものとは?[記事へ]
大災害時に人々が何をしようとしていたかが見えてくる検索データ。いざ、災害が起きたとき、生かせる場面は少なくない。[記事へ]
ヤフーの検索データからは、熊本地震発生直後の被災地で「人々が求めた情報」が浮かび上がる。この膨大なデータを、防災の研究者や、現地で対応にあたった自治体幹部、心理学者らはどう見るのか。各識者が注目する検索ワードを地震発生から数日間にわたって抽出し、その変化から「何が見えるのか」、分析してもらった。
発生直後から検索データが増え続けた「ガス」。災害の専門家は「被災地の人々が適切なタイミングで、適切な情報を得ようとしていた」と語る。[記事へ]
大地震が発生すると、なぜか急に検索が増える「予言」。「本当だったら大変」「知らせないと」流言を広げてしまうのは善意だという。[記事へ]
「セブンイレブン」の検索数の急増に、「行政の動きとリンクしてますね」。人々のニーズの変化に、行政が応えられていたのかを振り返る。[記事へ]
「避難所」は、本震当日がピーク。「炊き出し」は高い検索数を維持。被災者向けの情報発信をしていた学生らは「優先すべき情報が見えた」と語る。 [記事へ]
「ビッグデータ分析の落とし穴は、データで裏付けて『へー。やっぱりそうだったんだ』で終わってしまうこと」。今回の検索データを将来につなげるには。 [記事へ]
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