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2019年11月27日に日本を出発した61次南極観測隊は、2021年2月22日に帰国しました。朝日新聞は、南極で越冬取材を経験している「極地記者」中山由美記者を派遣。同行した中山記者の記事や写真、動画をお届けします。
朝日新聞東京本社記者。1993年入社。南極へ3回、北極へ7回、パタゴニアやヒマラヤの氷河も取材し、地球環境を探る「極地記者」。
著書に「北極と南極のへぇ~ くらべてわかる地球のこと」(学研)「南極で宇宙をみつけた!」(草思社)「こちら南極 ただいまマイナス60度」(同)。 共著に「南極ってどんなところ?」(朝日新聞社)など。
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観測隊の越冬隊は南極で2回、年を越す。寒さに震えた夏も2回目は薄着、ウェアは汚れも目立つ。装備は年季が入っても、まだやり足りないことばかり。大陸沿岸に出かけたり昭和基地に戻ったり、飛び回る。 202…[続きを読む]
28人の小さな社会で、静かにゆったりと月日が過ぎた越冬生活。そこへ新しい隊が到着し、にぎやかさと忙しさで、時の流れも速まったように感じる。 観測船しらせが搭載するヘリコプターの登場で、行動範囲は格段…[続きを読む]
新しい隊の到着で昭和基地は一気ににぎやかになった。ただ62次隊は、新型コロナウイルス感染が世界中で流行してから初めて南極へ来る隊だ。夏隊と越冬隊に同行者を合わせて百人余りの予定だったが、夏隊を大幅に…[続きを読む]
新しい隊がやって来る。初めて南極に降り立つのはドキドキするだろうが、28人で暮らしてきた私たち61次越冬隊もそわそわしている。「久々の『初めまして』だね」。帰国する夏隊と別れてから10カ月半の月日が…[続きを読む]
「日本へ帰る前に、でっかいの捕まえたいな」。私たち「漁協係」の最後で最大の狙いは深海魚のライギョダマシだ。昭和基地の管理棟の通路には前の隊が釣った魚拓が並ぶ。「あれを超えたいね」。最大は57次隊で「…[続きを読む]
「南極は宇宙に開かれた窓」といわれる。昭和基地もオーロラをはじめ宇宙を探る様々な観測が続く。 中心部から離れた丘の上にはHFレーダーがずらり。大自然の中、にょきにょき生えるような大型アンテナ群は奇妙…[続きを読む]
雲一つない澄んだ青空に真っ白な鳥が舞う。「ユキドリだ」「夏が来たね」 南極は生き物たちが季節の到来を教えてくれる。次々に姿を見せ、凍りついていた世界が目覚めていく。春夏秋冬というより、長く厳しい冬が…[続きを読む]
「今日は最後の遠足だ」。真っ青な空にワクワク感はさらに高まる。次の隊を載せた南極観測船しらせの到着はもうすぐ。忙しさもピークの2020年12月6日、貴重な休日を楽しもうと有志9人で出かけた。 目指す…[続きを読む]
南極での越冬も終わりが近づいた2020年12月5日、「アイスオペレーション」に出かけた。お土産用に氷を取りに行く。青空の下、つるはしと空の段ボール箱いっぱいを積んだ大きなそりをひいて、雪上車で海氷上…[続きを読む]
塩まきはお清めだが、南極の昭和基地では、砂まきが遠来の客人を迎える準備だ。積もった雪をとかして地面を出し、車で走れる道をつくる夏の作業だ。 交代する観測隊を載せた南極観測船しらせは2020年11月2…[続きを読む]
白い世界でかすかに動く黒一点、「何かいる」。手はカメラをつかんでいる。動物に会いたい、撮りたい。極地で一番の仕事であり、楽しみでもある。 南極に夏が近づくと、極寒で息を潜めていた生き物が昭和基地周辺…[続きを読む]
「空を見て、光っている」。2020年11月17日午後10時半ごろ、なにやら声が聞こえるので外に出てみると、夕暮れ迫る空に薄い雲が広がり、太陽の光を浴びて虹色に輝いている。 すぐに消えてしまうかもしれ…[続きを読む]
あっちもこっちもアデリーペンギン! 冬には姿を消していたペンギンたちは、夏が近づくと大陸や島の沿岸に集まって来る。個体数調査「ペンギンセンサス」の季節がやって来た。 2020年11月11日、「ルッカ…[続きを読む]
交代する次の隊が2020年11月6日、隔離期間に入った。新型コロナウイルス対策で、20日の出発まで施設にこもるという。「半月も缶詰生活?」とコロナとは無縁の私たち61次越冬隊は驚いた。世界初の感染確…[続きを読む]
「ペンギンだ」「オーロラが出た」と聞けばカメラを持って走る。南極での私は、この二つの言葉に「パブロフの犬」のごとく条件反射する。何度撮っても同じ映像はない。「これで十分」と満足はできない。 2020…[続きを読む]
目を覚ましたのは南極大陸の上ではなくベッドの上。「雪上車じゃないんだ」。2020年10月25日朝、寝ぼけた頭で、昭和基地の部屋の中と気づく。 みずほ基地への遠征は終わったんだ。零下10度の車内で震え…[続きを読む]
昭和基地を出発してから17日目の2020年10月22日。出発準備でそりをつないでいると、あたりが真っ白になる。「また地吹雪か」。停車していた場所へ戻ろうとしたが、何も見えない。数十メートルか百メート…[続きを読む]
2020年10月17日、遠征12日目、みずほ基地を出発、昭和基地への帰途に就く。相変わらずの地吹雪で零下39・8度。でも「今日は70キロ走るぞ」。燃料を置いて、車も心も軽くなる。 最後尾を走っていた…[続きを読む]
昭和基地を出発して7日目、2020年10月12日、南極大陸内陸のみずほ基地で初めての朝を迎えた。 白くかすむ地吹雪の中で作業開始だ。昭和基地から270キロ、雪上車でひっぱってきた燃料は、ドラム缶12…[続きを読む]
南極大陸は内陸へ入るほど氷が厚くなる。標高も上がり、空気は薄く、寒くなる。みずほ基地を目指して4日目、2020年10月9日朝、零下38度を下回った。快晴で風は穏やか、ドローン空撮のチャンスだ。「出発…[続きを読む]
薄い雲の向こうに太陽と周りに光の輪・ハロがぼんやり輝く。毎秒10メートルの風が雪を飛ばす。2020年10月5日は地吹雪。みずほ基地へ向けての出発は延期になった。安全第一だ。「自然は支配するものでも、…[続きを読む]
観測隊の越冬隊は南極で2回、年を越す。寒さに震えた夏も2回目は薄着、ウェアは汚れも目立つ。装備は年季が入っても、まだやり足りないことばかり。大陸沿岸に出かけたり昭和基地に戻ったり、飛び回る。 202… …[続きを読む]
2023年3月28日12時0分※ご使用のブラウザや回線など、利用環境により動画が再生できない場合があります。
購入・利用について(おわけできない動画もあります)
朝日新聞の中山由美記者は2003年11月~2005年3月、45次南極観測隊の越冬隊に女性記者として初めて同行。昭和基地から雪上車で1千キロ、南極大陸の内陸へ遠征し、標高3810メートルのドームふじ基地で氷床掘削を取材しました。その行程を紹介します。
中山記者は2009年11月~2010年3月にも51次観測隊の夏隊に同行し、南極を再訪しました。このときは、セールロンダーネ山地に遠征し、隕石探査と地質調査を取材しました。
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