文豪・夏目漱石の「それから」は、1909年の6月から10月にかけて朝日新聞紙上で連載されました。
「こころ」「三四郎」に引き続き、現代によみがえります。
(小説本文は現代仮名遣いの岩波文庫版に準拠しています)
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夏目漱石「それから」(第一回)一の一(2015/4/1)
誰か慌(あわ)ただしく門前を馳(か)けて行く足音がした時、代助(だいすけ)の頭の中には、大きな俎下駄(まないたげた)が空(くう)から、ぶら下っていた。けれども、その俎下駄は、足音の遠退(とおの)くに…
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「それから」相関図
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職に就かず、実家に金を無心しては裕福な生活を送る独身青年の代助。
旧友の平岡と妻三千代が東京に戻ってくる。かつて愛した女への思いを、代助は再び募らせていく。
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4話に共通する書き出し「こんな夢を見た」が印象に残る。幻想的な作風の全10編の短編集。
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夏目漱石「夢十夜」の特集ページはこちらです
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夏目漱石「それから」の特集ページはこちらです
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