築地

築地市場とは

築地市場とは

 築地市場は、東京都中央区築地にある公設の卸売市場で、都内に11カ所ある東京都中央卸売市場のひとつ。

 1935(昭和10)年に、日本橋の魚市場と京橋の青物市場が移転して開場した。広さは東京ドーム五つ分の約23ヘクタール。2013年の一日あたりの取扱数量は、水産物が1779トン(15億5千万円)、鳥卵・漬物を含む青果物が1142トン(3億1900万円)で、14年4月時点で全国に67ある中央卸売市場のトップに位置する。

 特に、水産物の取り扱い規模は世界最大級で、築地市場でついた値段が全国の他の市場での取引の参考価格になると言われている。13年の取扱数量トップ3は、鮮魚がブリ類、アジ類、イカ類。冷凍魚がマグロ類、サケ・マス類、エビ類の順となっている。

 近年はスーパーなどの量販店が産地や商社から直接買い付ける「市場外流通」が増加し、ピーク時の取扱量2800トン(87年)や販売金額26億円(90年)と比べると、いずれも6割程度にまで落ち込んでいる。

 市場の施設は整備や増築を繰り返し、開場から80年で延べ床面積は4倍以上になった。東京の人口が1千万人を超えた60年代には、新鮮な食品需要の高まりとともに漁業技術や冷凍技術も進歩し、大量の荷が築地に集まるようになった。卸売場の立体化や駐車場の整備、築地川東支川を埋め立てた用地の確保など、受け皿を広げる対策も取られた。

 その後、施設の老朽化が進み、現在地での再整備がコストや流通環境の変化に対応するためには難しくなったため、都は01年に江東区豊洲地区の東京ガス工場跡地(40ヘクタール)に移転を決めた。08年に予定地の土壌から環境基準の4万3千倍のベンゼンや860倍のシアン化合物が検出され問題となったものの、都は762億円を投じて土壌汚染対策を実施。14年末には、豊洲新市場を16年11月上旬に開場すると決めた。

 しかし、16年8月に就任した小池百合子都知事が移転を延期した。理由として、土壌汚染対策を含めた安全性への懸念、事業費が5884億円に膨れあがった不透明さ、移転に関連する情報公開不足を挙げた。

 14年4月現在、築地市場の水産部には、産地の出荷者から買い受けた品物を仲卸業者や売買参加者に売る「卸売業者」が7業者、卸売業者から買った品物を小売業者に売る「仲卸業者」が664業者、「売買参加者」が292業者いる。場内の関連事業者と買い出し人を合わせると、一日の入場者数は約4万2千人。これに場外の店舗や買い物客、多くの外国人を含む観光客が加わり、築地市場のにぎわいが生まれている。

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