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クライマックスシリーズ(CS)

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渡辺俊緩急 ロッテ残った

2010年10月18日10時53分

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写真:9回途中まで好投したロッテ・渡辺俊=恒成利幸撮影拡大9回途中まで好投したロッテ・渡辺俊=恒成利幸撮影

(17日、CS最終ステージ第4戦、ロッテ4―2ソフトバンク)

 数秒間の駆け引きで、鷹(たか)の翼をもいだ。

 1回1死、ロッテの渡辺俊は肩越しに一塁走者・本多の気配をうかがった。一度、本塁を見て、また左後方へ視線を落とす。そして再び顔を上げかけた瞬間、くるりと体を反転させた。

 盗塁王の体は二塁方向へ流れていた。完全に逆をついた。牽制(けんせい)死。「一番いい形で、流れを切れた」。そして、得意げな表情を見せた。

 「ね、言ったでしょ」

 狙っていた。前日、報道陣を前に、「最近、牽制が得意なんですよ。ふふふ」と笑っていた。癖を見抜かれていると感じ、5月ごろからひそかに練習していたという。

 「うまい走者は、投手の『ホームに投げるぞ』というしぐさを見ているもの」。呼吸を探り合う中で入れた、2度の首の動きこそ、右腕が仕掛けた周到なワナだった。

 本多の盗塁は、そのままソフトバンクの勢いとなる。前日までに最終Sで3盗塁の25歳を刺した意味は大きい。右腕はリズムをつかみ、緩急がさえた。完投は逃したが、文句なしの120球だった。

 試合後、心底ホッとした表情で言った。「やっと一緒に戦えた」。CS進出争いをしていた9月中盤に不振で2軍落ち。恩返しの機会を待ち、ひたすらに投げ込んだ。

 でも、まだ投げ足りない。「日本シリーズでも、投げたい。あと二つ、簡単には負けませんよ」。サブマリンの復活を、ロッテが最後の浮力にする。(山口史朗)

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