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ドラフト カープに広陵コンビ 3年連続好指名

2011年10月28日13時7分

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:明治大の野村祐輔投手拡大明治大の野村祐輔投手

:「サインちょうだい!」。同級生にせがまれ笑顔を見せる野村航平君(右)=広島市安佐南区の広陵高校拡大「サインちょうだい!」。同級生にせがまれ笑顔を見せる野村航平君(右)=広島市安佐南区の広陵高校

写真:土生翔平外野手拡大土生翔平外野手

 夏の甲子園を沸かせた広陵の元エースが、広島に帰ってくる。27日にあったプロ野球の新人選択(ドラフト)会議。広島カープは東京六大学で30勝、300奪三振を記録した右腕野村祐輔投手(明大)の単独1位指名に成功した。一昨年の今村猛(長崎・清峰高)、昨年の福井優也(早大)に続く好指名。「投手王国」へ期待が高まる。

■弟・航平君「突き進んで」

 野村投手の母校、広陵高校(広島市安佐南区)グラウンドでは、弟でやはり野球部員の3年生、航平君(17)が笑顔を見せた。

 「カープに決まったぞー」。午後5時15分ごろ、中井哲之監督が、グラウンドで練習していた航平君に呼び掛けた。グラウンドにいたほかの選手から、一斉に拍手で祝福された。

 「すごい。ドラフト1位が身近にいるなんて、何だか不思議な感じ」

 兄のすごさに気づいたのは、中2の夏休みだった。2007年8月22日の甲子園球場。第89回全国高校野球選手権大会決勝のマウンドに立った兄を、スタンドから必死に応援していた。

 相手は佐賀北(佐賀)。8回裏に劇的な逆転満塁本塁打を浴び、4―5で惜敗したあの試合だ。9回、最後の打者になったのも、やはり兄だった。

 大観衆の真ん中でプレーする姿は、中学生の頃とは別人だった。「こんなに成長してたっけ」。帰り道に母親と言い合った。

 「広陵に入ったら練習は厳しいけれど、耐えたら人間として成長する」。正月休み中、岡山の実家に帰省してきた兄は何度も言った。「広陵で男になろう」。中学1年の頃には航平君も進路を決めていた。

 「兄ちゃんと自分は性格が正反対」と航平君。よくしゃべる自分に比べ、兄は人見知りで口数が少ない。正月休みには、よく一緒にテレビ番組を見て、大笑いした思い出がある。

 今月24日、東京六大学リーグで明大が優勝した。そのマウンドに兄がいた。「優勝おめでとう」。試合後、航平君はめったにしない電話を兄にかけた。「ありがとう」。無口な兄の、精いっぱいの返事だった。

 航平君は今夏の広島大会では控え投手だったが、試合には出られなかった。「自分は自分の道を進む。兄ちゃんは新人王を狙ってどこまでも突き進んでほしい」。エールを送った。

■広陵高校・中井監督「自分持ってる」

 「自分をしっかり持っている」。高校時代の恩師、中井監督の野村投手評だ。

 1学年上の速球派吉川光夫投手(現日本ハム)の隣で投球練習をしていた時。野村投手が途中で切り上げたいと言ってきた。「つられてフォームを崩してしまうんです」。理由を問われ、そう答えたという。

 「隣で速い球を投げられたら、ムキになって投げるのが普通。決して大きくない体で成長できたのは、『考える力』があったから」と話す中井監督。「『あの人見よったら、胸が熱うなる』と、人を勇気づけられる選手になってほしい」と期待を込めた。

 広陵時代の同級生で、マネジャーとしてチームを支えた亜細亜大4年の野球部主務、高西恵司(さとし)さん(22)は「一緒にやってきた仲間が選ばれて、ワクワクする」と1位指名を喜んだ。

 高3の時、「プロに進むのでは」と思った高西さんが尋ねると「大学で通用しなかったら、プロでも通用しない」と即答された。「そういう計画性が野村らしい」と高西さん。「壁にぶち当たることもあると思うけど、あいつらしいコントロールを生かした野球をしてほしい」(山下奈緒子)

■「選んでもらい大変光栄」4位指名 土生翔平外野手の両親

 広陵時代の野村投手のチームメートで元主将の土生(はぶ)翔平外野手(早大)もカープから4位で指名された。尾道出身。母の秀子さん(52)は「今年の成績がよくなかったこともあり、指名されるとは思っていなかった。本当にうれしい」と驚いた様子。父の和之さん(53)も「選んでいただき大変光栄です」と話した。

 秀子さんが18日に電話で話した際、土生選手は「僕は(指名は)ないかもしれん」と語ったという。指名後、電話で話した秀子さんは「今までになくうれしそうだった」。和之さんは「険しい道だが、地元で応援してくれる人も多いと思うし、プロでぜひ頑張ってほしい」と話した。(中村瞬)

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