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3球団が1位指名、東海大甲府高・高橋は中日へ ドラフト

2011年10月28日12時5分

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写真:チームメートに肩車をされ、笑顔を見せる高橋周平選手=27日午後5時50分すぎ、甲府市金竹町の東海大甲府高校拡大チームメートに肩車をされ、笑顔を見せる高橋周平選手=27日午後5時50分すぎ、甲府市金竹町の東海大甲府高校

 27日にあったプロ野球のドラフト会議で、東海大甲府高校3年の高橋周平内野手(17)の交渉権を中日ドラゴンズが獲得した。校長や監督、チームメートに祝福された高橋選手は「ファンに愛され、いつかは日本を代表する選手になりたい」と抱負を語った。

 放課後の午後4時半から、高橋選手は村中秀人監督らと高校の理事長室でドラフト会議の結果を待った。ときおり壁時計に目をやり、手のひらの汗を何度も制服のズボンで拭いながら、テレビ中継される会議のスタートを待った。

 午後5時14分、オリックスが1位で指名すると、高橋選手は軽く頭を下げ、笑顔を見せた。村中監督はうっすらと涙を浮かべ、何度もうなずいた。

 さらにヤクルト、中日が相次いで1位指名。3球団による抽選の結果、中日の高木守道・次期監督が当たりくじを引いた。高橋選手はうなずきながら村中監督らと握手を交わし、表情をゆるませた。

 日が暮れたグラウンドでチームメートから胴上げで祝福され、記念写真を撮った。高橋選手は「どこに行くのか楽しみでワクワクした。打つ自信はないが、早くプロの投手の球を見てみたい」と話した。

    ◇

 山梨学院大付高出身で、独立リーグの新潟アルビレックスに所属する雨宮敬投手(24)が巨人から育成枠5位で指名された。

■目標 常に高く「日本一をプロで」

 高校2年の夏。東海大甲府の選手たちは甲府市の小瀬球場で中日―横浜戦を観戦した。力強く、巧みで鮮やかなプレー。周りの部員たちが生で目にするプロの姿に興奮するなか、ひとり会話もせず、グラウンドでの動きを注視する選手がいた。高橋周平君だった。

 「プロはどうだ」

 コーチが声をかけると、グラウンドを見たまま、静かに「はい」とだけ答えた。目の前にいるプロたちを「ライバル」として見つめていた。

 入学時から打撃技術は突出していた。高校生の投手から打っても満足はしない。大学へ進学するつもりはなかった。目指したのはプロのレベルだ。

 昨年5月の春の関東大会で、今夏に甲子園優勝を果たした日大三のエース吉永健太郎投手と対戦した。2年生同士だが、落差のあるチェンジアップに、あっけなく空振り三振。見たことのない球だった。

 学校へ帰るバスの中でコーチに居残り練習を志願した。高校生を打てないようではプロは打てない。午後4時すぎに学校に戻ると、日が暮れるまでコーチの投げるチェンジアップを打ち続けた。

 野球道を追究するクールな主将。そして心に、熱い思いも秘めている。

 今年の山梨大会の準々決勝で山梨学院大付と戦った。3点を追う8回2死満塁で打席に立った。それまでの3打席は凡退。高校最後の打席かもしれない。

 右手にバットを持ち、うなり声を上げながら立ち上がる。立てかけてあるバットをなぎ倒しながらベンチを出る。ゆっくりとバッターボックスへ向かった。

 外角のカーブを振り抜くと、右翼フェンス際まで届く走者一掃の同点二塁打になった。塁上で珍しくガッツポーズを繰り返し、チームメートを驚かせた。

 甲子園の土を一度も踏まなかった。山梨大会の敗退後、「プロになって甲子園でプレーしたいか」と問われると「高校野球の甲子園と、プロ野球の甲子園は違う」ときっぱりと答えた。

 「高校でできなかった日本一をプロでやり遂げたい」。目標はいつもひとつ上にある。(真海喬生)

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