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聖光学院・歳内は阪神2位指名 ドラフト

2011年10月28日12時52分

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:野球部員に胴上げされる歳内宏明投手=27日午後6時44分、福島県伊達市の聖光学院、橋本弦撮影拡大野球部員に胴上げされる歳内宏明投手=27日午後6時44分、福島県伊達市の聖光学院、橋本弦撮影

 27日のプロ野球のドラフト(新人選択)会議で、聖光学院の歳内宏明投手(18)が阪神から2巡目で指名を受けた。福島県高野連加盟校出身選手の指名は2007年の根本朋久投手(帝京安積―横浜商大、ロッテ3巡目)以来4年ぶり。高校生では1996年の鈴木尚広外野手(相馬、巨人4位)以来15年ぶり。入団が決まれば、夏、春合わせて10回の甲子園出場を誇る聖光学院から62年の創部以来、初のプロ野球選手が誕生する。

■プロ野球・阪神が2巡目指名

 歳内投手は斎藤智也監督らと、校内の会議室でモニターを見ながら朗報を待った。「午前中はあまり緊張していなかったけど、午後の授業は何を勉強したか覚えていない」と笑っていたが、中継が始まると硬い表情で画面を見つめた。

 1巡目は指名されず、2巡目は3年生の部員も集まり一緒に見守った。阪神に指名されると、「おお」と歓声と拍手が起こった。

 指名後すぐ歳内投手と握手を交わした新井秀校長は「学校にとってうれしく、名誉なこと。村山くらい三振を取る投手として活躍してほしい」。バッテリーを組んだ福田瑛史君(3年)は「うれしい。スプリットだけでなく他の球種も磨いてほしい」と話した。

 兵庫県尼崎市から駆けつけた母親の美佐子さん(43)は「まさか地元に帰ってくることになるとは思っていなかったので驚いた。聖光学院で成長させていただいた。夢はプロに入って活躍すること。そのチャンスをもらえてよかった」と話した。(福宮智代)

 元巨人の中畑清さん 震災の年の夏の甲子園で、強い責任感を持ってマウンドにいる彼を見て、勇気をもらった県民もたくさんいたと思う。高校時代はたくさんのものを背負っていたが、プロになった後は焦ることはない。伸び伸びと投げて欲しい。

 鈴木尚広選手(巨人) 今は喜び、不安、期待が入り交じっているでしょう。厳しい世界ですが、自分の力を信じて。震災からの復興の中でドラフト指名は明るい話題。野球を通じて福島へ元気を届け、みんなを笑顔にできるようともに頑張りましょう。

 小松聖選手(オリックス) お互いに頑張れたら、と思います。同じ関西の球団に指名されたのも縁。一緒に関西を盛り上げていきましょう。もちろん福島は大事。地元には元気と勇気を与えられるよう、ともに努力しましょう。

 県高野連の宗像治理事長 歳内君、おめでとう。地元で久々のドラフト指名。震災の年でもあり、非常にうれしい。頑張っている県内の球児たちにも、大きな励みになる。彼ならプロでもやっていけるだろう。球界を代表する投手に育つ可能性もあると思う。

 聖光学院の斎藤智也監督 はっきり決まってほっとした。これからがもっと厳しいいばらの道だが、阪神では地元の多くのファンが後押ししてくれるだろう。5試合経験してなじんでいる甲子園のマウンドで、一日も早くプロとしてデビューを飾ることを期待している。

 聖光学院の横山博英部長 いつかはプロへ行く選手を育てたい、巡り合いたい、と思っていた。これまで10回甲子園に行ったが、初めての2001年夏の時のような気分。何でも最初が一番大変だ。歳内はたくましく、大人になった。本当にうれしい。

■「魔球」生かす速球磨け

解説)鋭く曲がり落ちるスプリット・フィンガード・ファストボール。この魔球の習得で、歳内の野球人生は大きく開けた。

 2年の春季県大会前。右肩に違和感を覚え、タオルを使ったシャドーピッチングでフォームを固めた。制球をつけるために斎藤監督が「フォークを少し浅く握ってみろ」とアドバイスした言葉が魔球を生んだ。

 その後は投げる度に奪三振の連続。夏の福島大会決勝は2年連続で毎回三振を奪って完封。今夏の甲子園の金沢(石川)戦でも、同様に14奪三振を記録した。

 秘訣(ひけつ)は制球力。通常は落ちる球は空振りを取りにストライクゾーンから低めに外すように狙う。だが、歳内はこの球を内外角、高低に投げ分けて自由にストライクが取れる。見送りの三振があり、初球から投げ込むのも、その自信からだ。

 高校生では「分かっていても打てない」と言われ、本人も魔球を多投した。しかし、プロではそれだけでは狙われる。速球を磨き、他の球種で配球を整えてこそ「切り札」が生きる。

 スカウト間では「短いイニングならすぐ通用する」との評価。11球団から調査表が来ていた。尾崎行雄、江川卓、小松辰雄、松坂大輔ら甲子園で鳴らした速球派は多いが、変化球でこれほど騒がれた投手はまずいない。新天地での飛躍が待ち遠しい。(竹園隆浩)

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